「大学は楽しすぎる」と言う阪本さんは、自身の体験が原点となって、幼稚園教諭を目指しています。課題の多い授業がたくさんある上、片道2時間かかる遠距離通学ですが、高校時代の部活で培った体力や精神力で上手に時間をやりくりし、学園祭の実行委員としても活躍しています。2年次以降は、幼稚園や保育園でのボランティア、保育実習、教育実習など、実践的な学びが目白押し。アクティブな阪本さんが、さらに精力的に動き回ります。

07 ピアノが弾けなくても音楽の楽しさは伝えられる

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阪本:先生は、何がきっかけで絵本とかに興味をもったんですか?
 
川北:私は高校の図書館で勉強してた時に、ちょっと休憩しようと思って絵本をパラパラとめくってたら面白いなって思って、絵本のことを学べる大学に進学したんです。そうしたら幼稚園の先生になりたい人が入ってくるところで。私は絵本のことを学べればいいんだけど、と思ってたから、幼稚園教諭の免許は取りませんでした。ピアノも弾けんかったし(笑)。今やったら音楽の楽しさを伝えるんやったらピアノじゃなくてもええんやないって言えるんやけど、学生の時はさすがにそれは言えなくて(笑)。
大谷大学では、ピアノは、就職試験や実習で困らないような力はつけられるように指導してもらえるので、初心者でも大丈夫。あとは自分の練習量によるから、みんな空いてる時間をぬってやってますね。阪本さんはピアノは弾ける?

阪本:はい、一応。幼稚園から中1までエレクトーンをやってたので。
川北:それは強みになるね。これから、四年制の幼児教育コースだから特に、学生さんにはピアノを始め基礎的な力プラスアルファでいろんなことを身につけてほしいと思ってるんですよ。子どもの発達のことをよく知っているとか、子どもの心理のことに詳しいとかね。せっかく幼稚園や保育園に行ってるんやから、学んだことを発揮して、さらにそれを評価してもらえるといいよね。「大谷の子って使い物にならへんわ」って言われないように。評価だけを気にするわけじゃないけど、「大谷の学生さんやったら就職してほしいわ」って思ってもらえるといいなあ。後輩たちはあなたたちの恩恵を受けていくのでね、がんばってほしいなと思います。……めちゃくちゃプレッシャーやな(笑)。

PROFILEプロフィール

  • 川北 典子

    教育学部 教育学科 教授



    京都府生まれ。1985年京都女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修了。龍谷大学短期大学部社会福祉科講師、関西保育福祉専門学校講師、平安女学院大学短期大学部教授を経て、2018年大谷大学教育学部教授。
    研究内容については、次の2つ。
    (1)関西圏の児童文化財について、主に明治以降の歴史を辿り、現代の子どもの文化に活かす方法を考えてきた。具体的には、絵本・児童文学・玩具・紙芝居・人形劇を研究領域としている。
    (2)絵本や玩具等の児童文化財を有効的に活用した子育て支援学の構築を考えている。子どもや若者も含めて、現在支援される人々が、今後支援する側に廻っていけるような循環型の支援の仕組みをつくっていきたいと思っている。



  • 幼稚園が楽しすぎたという自身の体験が原点となり、幼稚園教諭を目指している。大谷大学を選んだのは、オープンキャンパスで先輩の話が聞けたことが一番の決め手。先生と距離が近く相談しやすい環境であること、少人数で一人ひとりのことを見てくれることなどを教えてもらった。
    課題の多い授業がたくさんある上、片道2時間かかる遠距離通学だが、高校時代の部活で培った体力や精神力で上手に時間をやりくりし、アクティブに活躍している。