「大学は楽しすぎる」と言う阪本さんは、自身の体験が原点となって、幼稚園教諭を目指しています。課題の多い授業がたくさんある上、片道2時間かかる遠距離通学ですが、高校時代の部活で培った体力や精神力で上手に時間をやりくりし、学園祭の実行委員としても活躍しています。2年次以降は、幼稚園や保育園でのボランティア、保育実習、教育実習など、実践的な学びが目白押し。アクティブな阪本さんが、さらに精力的に動き回ります。

03 和太鼓に懸けた高校時代

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川北:どんな高校生だった?
 
阪本:部活漬けでした。高校は家から遠かったんですけど、その高校の和太鼓部に入りたくて。幼稚園の時から中1まで和太鼓をやってたんですけど、中学は吹奏楽部で、高校でまた和太鼓がやりたいなと思って入ったから、ずっと部活漬けでした。
 
川北:どのくらい遠かったの?
 
阪本:箕面市から高槻市までなんですけど、最初は、バスと自転車と電車を使って行ってたんです。でも定期代も結構かかるし、途中からはもう自力で行こうってなって、自転車で1時間かけて行ってました。
 
川北:すごいなあ。大学生でもなかなか大変なのに。ホンマに和太鼓やりたかったんやね。
阪本:はい。私が1年生の時は前年度からやってる先輩たちが全国大会に出て、2年生の時に自分たちで全国に行きました。でも高校3年生の最後の年になったときに大阪大会で負けちゃって。私たちの高校には、2回勝ったら次の年は負けるっていうジンクスがあって。そうなるのが嫌で必死に練習したんですけど。
 
最後の年は部長をさせてもらってて、負けた責任を感じすぎてどうしようって思ってた時に、先生に海外での演奏のチャンスをいただいて、ポーランドに2週間行きました。毎日いろんなところで演奏会をやって。「世界民俗芸能フェスティバル」にも出させてもらって、特別賞をいただけて。最後の最後に一応賞がいただけて良かったなって、ほっとして終われました。
 
川北:そうか、それはホンマに財産やね。大学に入って続けようとは思わなかった?
 
阪本:思ったんですけど、どうやって続けようかなって。高校を卒業した人たちが集まってるチームがあって、友達も入ってるので、どうしようかなって思ってるところです。
 
川北:そうか。大谷大学に和太鼓部があったら良かったね。
 
阪本:そうですね。私が作りたいくらいです(笑)。
 
川北:普段はどんな練習をするの?
 
阪本:基礎練習があって、一定のリズムで叩き続けるとか、見た目のきれいさも点数で評価されるので、腕をあげた時のバチの角度を全員同じにするとか。
 
川北:子どもたちにも将来その特技を見せられると良いよね。でも案外、幼稚園で和太鼓をやってるところって多いよね。
 
阪本:はい、多いと思います。
 
川北:でもブランクあると困るから、大学でもやりたいね。クラブ作れるように、いろんなところにアピールしよう(笑)。

PROFILEプロフィール

  • 川北 典子

    教育学部 教育学科 教授



    京都府生まれ。1985年京都女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修了。龍谷大学短期大学部社会福祉科講師、関西保育福祉専門学校講師、平安女学院大学短期大学部教授を経て、2018年大谷大学教育学部教授。
    研究内容については、次の2つ。
    (1)関西圏の児童文化財について、主に明治以降の歴史を辿り、現代の子どもの文化に活かす方法を考えてきた。具体的には、絵本・児童文学・玩具・紙芝居・人形劇を研究領域としている。
    (2)絵本や玩具等の児童文化財を有効的に活用した子育て支援学の構築を考えている。子どもや若者も含めて、現在支援される人々が、今後支援する側に廻っていけるような循環型の支援の仕組みをつくっていきたいと思っている。



  • 幼稚園が楽しすぎたという自身の体験が原点となり、幼稚園教諭を目指している。大谷大学を選んだのは、オープンキャンパスで先輩の話が聞けたことが一番の決め手。先生と距離が近く相談しやすい環境であること、少人数で一人ひとりのことを見てくれることなどを教えてもらった。
    課題の多い授業がたくさんある上、片道2時間かかる遠距離通学だが、高校時代の部活で培った体力や精神力で上手に時間をやりくりし、アクティブに活躍している。