大学概要

建学の精神と理念・使命

大谷大学は、親鸞の仏教精神に拠って表明された建学の精神のもとに、理念・使命を果たすべく人間教育を行う仏教系の大学です。

本学は、1665(寛文5)年に東本願寺が寺院子弟教育のために設置した「学寮」を淵源とします。
1901(明治34)年に東京・巣鴨に真宗大学として移転・開校後、1913(大正2)年に京都・洛北の現在地に真宗大谷大学として移転し、1922(大正11)年に大学令による大谷大学となり、さらに1949(昭和24)年には新制の大谷大学として歴史を重ねています。

建学の精神

本学の建学の精神は、初代学長清沢満之が述べた「開校の辞」、第3代学長が述べた「大谷大学樹立の精神」で表明された2つの宣言を指し、その精神は理念・使命を果たす根幹として現在もなお大切に継承されています。

初代学長/清沢満之「開校の辞」

1901(明治34)年10月13日移転開校式/東京・巣鴨

1901(明治34)年、東京に移転し、機構を整備して真宗大学として新たに開校しました。初代学長清沢満之は、「開校の辞」において、真宗大学が親鸞の浄土真宗の思想に基づいた「浄土真宗の学場」としての「宗教学校」であり、その教育目標が、仏教を中心とした諸学問を教授することを通じて「我々に於いて最大事件なる自己の信念の確立の上に、其の信仰を他に伝える、即ち、自信教人信の誠を尽くすべき人物を養成する」ことであると述べました。

第3代学長/佐々木月樵「大谷大学樹立の精神」

1925(大正14)年5月1日入学宣誓式/京都・洛北

第3代学長となった佐々木月樵は、1925(大正14)年、「大谷大学樹立の精神」において、大学の3つの目標として「第一は仏教を学界に解放したことである。第二は仏教を教育からして国民に普及することである。然しこれらの二大目標は人その人を得るにあらずば出来難いから、第三には、宗教的人格の陶冶に留意することである」と述べ、また教育の3つの方針としては「本学に於ける人格陶冶の三モットーたる所の、本務遂行、相互敬愛、及び人格純真の三条に心をよせ、各自純真の人間となっていただきたい」と述べました。

理念・使命

仏教精神に則り、人格を育成するとともに、 仏教並びに人文に関する学術を教授研究し、広く世界文化に貢献する。

初代学長清沢満之が述べた「開校の辞」、第3代学長佐々木月樵が述べた「大谷大学樹立の精神」の2つの宣言で表明された本学の建学の精神に則り、本学の理念・使命を果たすべく、親鸞の思想に立って人間教育に取り組んでいます。

なお、第2次中長期プラン「グランドビジョン130(2022~2031)」では、理念・使命に基づいた将来像の実現に向け、部門別方針と重点施策(5部門×29VISION)を策定して大学を運営しています。