「大学は楽しすぎる」と言う阪本さんは、自身の体験が原点となって、幼稚園教諭を目指しています。課題の多い授業がたくさんある上、片道2時間かかる遠距離通学ですが、高校時代の部活で培った体力や精神力で上手に時間をやりくりし、学園祭の実行委員としても活躍しています。2年次以降は、幼稚園や保育園でのボランティア、保育実習、教育実習など、実践的な学びが目白押し。アクティブな阪本さんが、さらに精力的に動き回ります。

09 優しい先輩と一緒に、伝統を作っていく

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川北:今も忙しいけど楽しくて、2年生になるのも楽しみでいいな。
 
阪本:そうですね(笑)。今度やる幼教オリンピックは、みんな楽しみにしてます。大学でも運動会をやるんやって。
 
川北:本当に学生さんがスポーツを楽しむ運動会にするのか、それとも保育者の目線で学ぶために運動会を体験するのか、そこから学生に決めてもらってね。去年は試験が終わった直後くらいに体育館を使わせてもらったんですけど、めちゃくちゃ寒かったです。学生がいろいろ種目を考えてやらはったんですけど。今年は2年生が1年生と一緒にやりたいと言ってるので、全員でやると思いますよ。
 
阪本:学祭の実行委員にも幼教の先輩が4人いて、よくしゃべってもらってるんですけど、野外保育センターに研修に行った時も他の先輩が話しかけてくれて。優しい先輩が多くて楽しいなと思います。普段会っても手を振ってくれたりするし、過ごしやすいですね。
川北:入学して最初の頃に、縦割りで遊んだり、校内の案内もしてもらったよね。同じ学年だけじゃなくて、上下でも連携がとれるようにカリキュラムを組んであるんです。今の2年生は上がいなかったので、全部試行錯誤でしたけどね。
 
阪本:今の1年生って、2年生と比べてどんな学生ですか?
 
川北:あんまり比べたりはしないけど、元気。ある意味、やんちゃやなって(笑)。2年生はわりと落ち着いているっていうかね。そのやんちゃ具合をいい方に伸ばしていってほしいな。あなたたちが大谷大学の幼児教育コースを作っていくのでね、いろんなことを私たちに投げかけてほしい。「こんなことやりたいんですけど」って。幼教オリンピックも「運動会みたいなことやりたい」って言ってきはったからやったし、球技大会もそう。私たちは授業のカリキュラムしか作っていないので、こんなことをやったら学生生活はもっと楽しいんちゃうかなっていうことを、みんなが考えてほしいねん。自分たちが考えたことは実現できるってことを経験してほしいし、いろいろ工夫したらできなかったこともできるかもしれないし。
保育の中では、工夫することってすごく大事ですね。予算も必ずしもあるわけじゃないから、ここにこれを使ったら、っていう発想を持ってもらいたいし、できないっていう壁を自分たちで作ってほしくない。ただ責任を持ってもらいたいのが、あなたたちが作ったものが、後に続く人たちのモデルになっていくっていうこと。今の2年生は、かわいそうなほど「あなたたちは1期生だから」って言われてきました。それは2期生も同じで、大谷大学の幼児教育コースを作っていくっていうつもりでやっていってほしいと思います。

PROFILEプロフィール

  • 川北 典子

    教育学部 教育学科 教授



    京都府生まれ。1985年京都女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修了。龍谷大学短期大学部社会福祉科講師、関西保育福祉専門学校講師、平安女学院大学短期大学部教授を経て、2018年大谷大学教育学部教授。
    研究内容については、次の2つ。
    (1)関西圏の児童文化財について、主に明治以降の歴史を辿り、現代の子どもの文化に活かす方法を考えてきた。具体的には、絵本・児童文学・玩具・紙芝居・人形劇を研究領域としている。
    (2)絵本や玩具等の児童文化財を有効的に活用した子育て支援学の構築を考えている。子どもや若者も含めて、現在支援される人々が、今後支援する側に廻っていけるような循環型の支援の仕組みをつくっていきたいと思っている。



  • 幼稚園が楽しすぎたという自身の体験が原点となり、幼稚園教諭を目指している。大谷大学を選んだのは、オープンキャンパスで先輩の話が聞けたことが一番の決め手。先生と距離が近く相談しやすい環境であること、少人数で一人ひとりのことを見てくれることなどを教えてもらった。
    課題の多い授業がたくさんある上、片道2時間かかる遠距離通学だが、高校時代の部活で培った体力や精神力で上手に時間をやりくりし、アクティブに活躍している。