「大学は楽しすぎる」と言う阪本さんは、自身の体験が原点となって、幼稚園教諭を目指しています。課題の多い授業がたくさんある上、片道2時間かかる遠距離通学ですが、高校時代の部活で培った体力や精神力で上手に時間をやりくりし、学園祭の実行委員としても活躍しています。2年次以降は、幼稚園や保育園でのボランティア、保育実習、教育実習など、実践的な学びが目白押し。アクティブな阪本さんが、さらに精力的に動き回ります。

06 マジックを見てるみたいな図工の授業

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川北:授業はどうですか?

阪本:高校までは苦手な科目もあったんですけど、教育学部の大学生になったら、子どもの成長とかの話がメインなので、やっぱり将来のためになるし、専門的で楽しいです。
川北:おススメの授業は何ですか?
 
阪本:図画工作の授業は楽しいです。塩見先生の教え方がすごく面白くて、子どもたちはこうやったらできるっていう実演とか、「そんなものからこんな絵が描けるのか」って、マジックを見てるみたいな気分になります。大学生でもすごく喜ぶから、子どもたちにも同じことをしてあげたいなって思います。
 
川北:課題も出る?
 
阪本:紙で作る帽子作りや段ボールを使ったスタンプで絵を描くスタンピングとかがありました。
 
川北:それは面白いな。あれだけ専門的に幼児の図画工作について教えてくれる大学って、他にはそんなにないと思います。大学の図工の先生って、自分も芸術家であったりすることが多いんやけど、子どものこともしっかり研究してきた先生っていうのはそんなに多くないので、教えてもらってることをちゃんと頭に入れて現場に行ってくださいね。大学に入って興味を持ちだしたテーマってある?
阪本:子どもの発達のことを授業で聞いて、もっと知りたいって思うようになりました。
 
川北:学生時代にはよく「どこかに出かけるんやったら、デパートの子ども用品売り場で待ち合わせをして、あらゆるものを見てから出かけてください」って言われていたんだけど、興味を持つって大事なことやと思うんだよね。幼児教育コースの学生には、もちろん保育の専門家になってほしいんやけど、もし「ちょっとやっていかれへん」ってなったとしても、保育は学んでいて損はないですよ。子どものことをすごくわかっている花屋さんがいても良いし、子どもにすごく理解のあるホテルマンがいても良いし、そういう人が増えていけば、子どもたちはもっと暮らしやすくなるかなと思う。

PROFILEプロフィール

  • 川北 典子

    教育学部 教育学科 教授



    京都府生まれ。1985年京都女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修了。龍谷大学短期大学部社会福祉科講師、関西保育福祉専門学校講師、平安女学院大学短期大学部教授を経て、2018年大谷大学教育学部教授。
    研究内容については、次の2つ。
    (1)関西圏の児童文化財について、主に明治以降の歴史を辿り、現代の子どもの文化に活かす方法を考えてきた。具体的には、絵本・児童文学・玩具・紙芝居・人形劇を研究領域としている。
    (2)絵本や玩具等の児童文化財を有効的に活用した子育て支援学の構築を考えている。子どもや若者も含めて、現在支援される人々が、今後支援する側に廻っていけるような循環型の支援の仕組みをつくっていきたいと思っている。



  • 幼稚園が楽しすぎたという自身の体験が原点となり、幼稚園教諭を目指している。大谷大学を選んだのは、オープンキャンパスで先輩の話が聞けたことが一番の決め手。先生と距離が近く相談しやすい環境であること、少人数で一人ひとりのことを見てくれることなどを教えてもらった。
    課題の多い授業がたくさんある上、片道2時間かかる遠距離通学だが、高校時代の部活で培った体力や精神力で上手に時間をやりくりし、アクティブに活躍している。