文学部 文学科
主要科目の特長
文藝塾講義
作家、新聞記者、コピーライター、音楽作家、翻訳家など、ことばのプロを招いて執筆のノウハウを学びます。読者に選ばれる文章を作り上げるためには何を意識すべきかなど、ことばを効果的に伝えるための実践的な方法を各分野の専門家の話から身につけていきます。
文藝塾実践演習
小説やエッセイを執筆し、仲間や教員から批評を受けながら、書く力、読む力の両方を伸ばします。書いて、読んで、仲間と語り合う、これを繰り返すことによって「伝わることば」が身につきます。
仏教文学特殊講義
巻物の形をした本を、どのように開いたり閉じたりするのかなど、書物の扱い方を実践的に学びます。半紙を用いて巻物や冊子を作ったり、博物館に見学に行ったり、楽しく本の世界を学びます。また後半は、京都のお寺や神社の伝説がどのように伝えられてきたのか、現在から平安時代までさかのぼって検証します。
近現代文学講読
大江健三郎『奇妙な仕事』、村上春樹『レキシントンの幽霊』、夏目漱石『こころ』、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』など、文学作品を鑑賞しつつ、基本的な研究手法を学びます。
国文学概論
和歌から連歌、俳諧、そしてドラマ(小説)へと展開していく文学の流れを、それを育んだ土壌(時代背景)とともに考えます。また江戸時代の文化の担い手である庶民が求めたドラマ(小説や戯曲)について、「笑い」・「恐怖」・「恋愛」といったテーマに分けて概観していきます。
中国文学概論
中国における詩歌の発生と展開、また文語文、口語文がどのように現在のわれわれに伝わっているのかを考え、文化遺産の発生と伝播について考えます。
現代文芸概論
堀辰雄・立原道造とリルケ、三好達治とルナール『博物誌』、村上春樹とソフォクレス『オイディプス王』、谷崎潤一郎『金色の死』とポー等など、外国文学と日本文学との接点や融合について学びます。
国語学概論
国語学の基礎的な術語と概念を説明するとともに、今日に至るまで受け継がれてきた国語の変遷を視野におさめ、それに対する学説の意義について考察します。