古文書解読法

前期では、近世文書のうち、くずし字解読入門に適した初級文書をテキストにして、『くずし字解読辞典』の使い方を学ぶとともに、辞典を利用して、早く確実にくずし字を検索できるように指導します。
後期では、前期に学んだ初級文書の解読法をもとに、さらに近世文書の多数を占める中級文書の解読力を身につけます。中級になっても利用するのは『くずし字解読辞典』であり、有効な利用を図る必要があります。本学の博物館学課程では、古文書の読める学芸員の養成に主眼をおいています。 

東洋史学概論

中国を中心とする東アジア世界の歴史の概要を、政治・社会・経済や宗教文化などの諸問題を取り上げ講義します。東アジア諸地域の歴史との関係を考えていくことで、日本の歴史に対しても、新たな視点からの理解を深めていきます。 

文化財調査演習

博物館・資料館等に所蔵される地域の文化財について、その取り扱いや調査等に関する基礎知識と方法を学びます。 

京都探究調査演習

京都の歴史や文化を調査する方法を、各種の作業を通じて体験的に学ぶことを目指します。受講生が特定のテーマについて、歴史史料の読解、現地訪問、グループワークなどを通じて調査し、最終的にプレゼンを行います。

博物館展示論

展覧会の企画立案(展覧会趣旨に則った展示品の選定、展覧会構成、関連行事など)の基本を学びます。本学博物館の図面に基づき、次年度の展示実習で実際に学生展を行う準備を兼ねます。 

日本仏教史

日本における仏教は、6世紀半ばの伝来以降、文化・思想・信仰の側面にとどまらず、政治・経済・外交等、それぞれの時代社会の状況と密接に関わりつつ展開してきました。本授業では、各時代・分野を専門とする歴史学科教員によるリレー講義を通じ、各時代社会・分野と仏教との関係について理解を深めます。

日本史学概論1・2

日本史学概論1では、「日本史研究入門」をテーマに、日本史研究の基礎的な知識と研究方法について、日本古代史を主な素材として概説します。日本史学概論2では、「対外関係からみる日本の歴史」をテーマに、古代から近代にいたるまでの日本の歴史を、東アジアの中にある日本が中国大陸や朝鮮半島、そして西洋諸国とどのように向き合い、どのような社会・経済・文化を形成してきたのか、最新の研究成果と史料を紹介しながら概説します。 

歴史学演習Ⅰ

第1学年生対象の演習。日本史系と世界史系の内容を半期ずつ受講します。歴史研究、日本史研究、世界史研究とは何か、について、十分な理解と、研究に必要な基礎的知識と方法の習得を目指します。また、歴史学科カリキュラムのガイダンスも兼ね、第2学年でのコース・ゼミ決定を主体的に行えるよう指導します。 

史学概論1

「歴史学研究入門」をテーマに、第1学年生を対象に、高校までの「覚える歴史」ではなく、本格的な歴史学の研究とはどのようなものであるかを、歴史学科の全教員が、各自の専門分野について説明します。現在の研究動向や最新の研究成果などを紹介しながら、歴史研究の対象(何を研究するか)と方法(どのように研究するか)について、具体例を示しつつ解説します。

西洋史文献を読む

西洋史や世界史に関わる重要な文献を、その歴史的意義を考えながら読んでいきます。「日米和親条約」(日本版とアメリカ版の違いも含む)や国際連合の「世界人権宣言」なども取り上げます。