真宗学科
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Faculty of Letters
文学部
親鸞の思想や生涯を知り、
自己を見つめ社会を築く力を身につける。
釈尊の教説や親鸞の著作などによりながら、親鸞思想を究明し、仏教精神に基づく豊かな人物の育成をめざします。混迷の時代を生きた親鸞の生き方や思索に学ぶことを通して、人間にとっての「まこと」、すなわち人間が本当に大切にすべきことは何かを探究し、あらゆる人々とともに生きる社会の構築をめざすことのできる人物を養成します。
POINT01
「真宗」とは「真」は真実、「宗」はよりどころ。つまり、大切にすべきことを意味しています。真宗学科でめざすのは、何を大切にして生きるべきかを、仏教の思想のもとに探究すること。人間の課題を学び、自己と他者を尊重する生き方を身につけることができます。
POINT02
親鸞の著作や、親鸞思想の背景にある仏教の文献や経典などを丁寧に読解。基本に忠実に読み解く方法を修得し、先人たちが伝えてきた思想を自分自身と向きあいながら深く探究します。
POINT03
3コースそれぞれにフィールドワークの授業を開講しています。国際コースのアメリカ研修、思想探究コースでは、親鸞が青年時代に修行した比叡山や日野誕生院など、親鸞ゆかりの史跡をたどることで、親鸞を身近に感じつつ、深い気づきを得ることができます。
こんなテーマの問いを追求できます!
親鸞の著作、その根底にある経典およびインド・中国・日本の先人の著作を読解しながら親鸞思想を探究します。宗教的関心、真宗の歴史や典籍にかかわる知識を深めながら、人間の普遍的な課題を明らかにし、自身の生き方を考えていくことができます。
現代社会のさまざまな問題を切り口として、仏教、特に親鸞思想を通して人間の問題を確かめ、問題を超える道はどこにあるのかを明確にすることをめざします。人間生活に深くかかわりながら、人や社会の本質を問い、教えをもとに生きる力を養うことができます。
世界の国々との交流が進む現代。他の宗教や思想・文化と向きあいながら、国際的視野をもって真宗を学びます。浄土真宗の教えに立ち、英語に翻訳された真宗文献を通して仏教・真宗の基礎を確かめ、海外の人との交流に必要な力を身につけます。
二つの柱を軸にした学びで各自の課題・関心を明確に
第1学年の学びは、二つの柱を軸にしています。一つは演習を中心に、親鸞の生き方や考えにふれ、自分自身を「問う」ことの大切さを学びます。もう一つは、真宗学を研究していくうえで必要な力を身につけるため、さまざまな文献を学ぶとともに、漢文読解の基礎を養います。そして第2学年以降の学びに向けて、各自の課題・関心を明確にします。
3コースに分かれて丁寧に親鸞思想を学ぶ
第2学年以降は、それぞれの課題・関心に応じて、「思想探究」「現代臨床」「国際」の3コースに分かれて学びます。どのコースも切り口は異なりますが、親鸞のことばが抄録された文献をよりどころにし、親鸞思想を丁寧に学び、人間にとっての「まこと」を探究していきます。また、親鸞ゆかりの地を訪ねるなどフィールドワークも実施します。
親鸞思想を学び新たな視点を手に入れる
思想探究コースでは、親鸞の著作や、親鸞が大切にした浄土三部経などの文献を丁寧に学び、親鸞思想を理解します。現代臨床コースでは、現代社会の諸問題に向きあい、その問題を超える道を、仏教および真宗の教えに学んでいきます。国際コースでは、英訳された真宗文献から親鸞思想を学び、国際的な視野をもって真宗を学びます。
各自の課題を明確にし、説得力ある卒業論文を作成
前期では、第3学年の学びを継続します。その中で、後期に提出する卒業論文の作成に向けた準備を始めます。6月には題目決定し、夏期休暇中に資料の収集や整理を行います。後期ではこれまでの学びの集大成としての卒業論文の執筆を進めます。各自の課題を明確にし、根拠を示しつつ、説得力のある内容であることが期待されます。
事前講義で真宗がアメリカに伝わった歴史や課題について学びます。現地研修では、仏教や真宗の開教活動に携わっている方との交流や教会やモスクへの訪問を通して、現状と課題をより立体的に多角度から考察していきます。
アメリカ仏教にふれ、仏教の本質を問い直す
西海岸を訪れて直に学べるのが一番の魅力です。大谷派だけでなく、本願寺派の寺院やキリスト教会なども視察。仏教の本質をどのように伝えていくか、日本との違いや共通点を見つけ、別の視点から考えるきっかけになりました。
『観無量寿経』の講読を通して、漢文仏典の読解力を養うとともに、念仏往生による衆生救済の意義について考えます。人とともに生き、人とともに救われるという大乗仏教の精神について学び、お釈迦さまの教えを通して、現代社会における苦しみや争いを超える道を探っていきます。