国際学部 国際文化学科
主要科目の特長
英米の文化5
カナダの文化と歴史の関係性を学び、現代カナダ社会の形成に至った背景を理解します。授業は主に英語で行われ、日加両国におけるコミュニケーションの実践に役立つ知識を習得します。具体的には、カナダ人との交流を想定しながら、歴史的・文化的視点から現代社会の特徴を捉えることで、異文化理解と相互理解の力を養います。
比較文化講義
前期開講の「比較文化講義1」では、世界の中の英語の役割を見据えた上で、まずは、英語圏における英語とその歴史的・文化的・社会的背景について学び、英語には様々な変種があることに目を向けます。次に、ことばと文化が密接に関わっているという観点から、国際語としての英語をどのように考えるべきかという問題意識をもって、留学生とのディスカッションや海外の人々を対象としたアンケート調査を行います。アンケートの調査結果を踏まえて考察したことをグループでプレゼンテーションします。
後期開講の「比較文化講義2」では、「文化とは何か」という問題から始めて、まず、日本文化の特質について理解を深め、ことばが人々の世界観や価値観といかに結びついているかという観点から日本と他の国々を比較し考察します。さらには非言語コミュニケーションという観点からも世界の様々な文化と比較し、異文化間コミュニケーションにおける様々な課題について考察します。また、授業で取り上げた問題に関して留学生とのディスカッションや海外の人々を対象としたアンケート調査を行ない、異文化間コミュニケーションの課題について考察します。その結果については、グループでプレゼンテーションします。
フランス文学講義2
主に19世紀から20世紀までのフランスにおける主な歴史的事象と文学の関わりを概観します。そして、いくつかの作品を要約や抜粋の形で紹介しながら、時代背景との関連や文学史上のキーワードを解説します。文学作品分析の論述に慣れるため、期末までにミニ・レポート執筆を1回行います。
ドイツ近現代文学
19世紀および20世紀のドイツ文学のなかから代表的な作品を取り上げ詳しく見ていきます。アウトラインだけではなく、内容にまで踏み込むために、各自翻訳で読んで来てもらいます。そうしたプロセスを通してドイツ近現代文学の大きな流れを具体的に把握できるでしょう。さらに自分の読みを正しく人に伝えるための表現力を身につけます。
朝鮮半島の美術
朝鮮・韓国の美術として日本で知られているのは、カラフルな色彩の工芸品や李朝白磁に見られる枯れた味わいの美術品ではないでしょうか。
実際には、繊細で流麗な筆線の仏画や愛らしい小動物を描いた絵画、豪華な螺鈿細工や高度な技術を駆使した緻密な細工をほどこした陶磁器なども朝鮮半島には存在します。
同じ東アジアの美術でありながら中国とも日本とも違う魅力のある美術品について、なぜこのような美的世界が構築されているのかについて、朝鮮半島の歴史と結び付けて講義します。
実際には、繊細で流麗な筆線の仏画や愛らしい小動物を描いた絵画、豪華な螺鈿細工や高度な技術を駆使した緻密な細工をほどこした陶磁器なども朝鮮半島には存在します。
同じ東アジアの美術でありながら中国とも日本とも違う魅力のある美術品について、なぜこのような美的世界が構築されているのかについて、朝鮮半島の歴史と結び付けて講義します。
グローカル・キャリア論
世界ではどのようなグローバル・グローカルな現象が生じているのかを知り、多文化共生社会の課題について考えます。具体的には、航空業界(JAL)の専門家による講義を通じて、グローバル社会における仕事の実態について理解するとともに、現代社会の課題を見出し、解決の方法を模索することで、他者と共生するグローカルな社会で生きていくための発想力と思考力を養います。
English Workshop 4
観光とホスピタリティをテーマに、実践的な英語運用能力を高めることを目的とした授業です。授業は主に英語で行われ、フィールドワークとして京都市内で外国人観光客へのインタビュー調査を行います。これにより、英語による実地でのコミュニケーション能力を養うとともに、多文化理解や観光現場におけるホスピタリティの在り方について考察します。観光都市・京都を舞台に、実践的かつ応用力のある英語力を身につけます。
国際文化特殊講義4
シルクロードと中国仏教をテーマに、歴史と文学に対する理解を深めることを目的とした授業です。主に紀元前後から11世紀までの敦煌を中心に、発見された文献や莫高窟の壁画を資料として活用し、シルクロードにおける文化交流の実態や、中国仏教の発展・受容・定着の過程を学びます。講義を通して、中国史と仏教のつながりを理解するとともに、文化の伝播と地域社会への影響について多角的に考察します。