図書館概要
大谷大学図書館について
大谷大学図書館は、大谷大学近代化100周年の記念事業として建設された「真宗総合学術センター 響流館」の中に移転し、2002年4月より開館しました。
図書館は、響流館のうち、1階に約870平方メートル、2階の全フロア約3,200平方メートルを閲覧室とし、書庫は地下2層に8ブロック約3,000平方メートルを有しています。また、図書館がおかれる響流館には、総合研究室・博物館・真宗総合研究所などの機関が置かれ、これらの機関と有機的に連携して学習・研究の成果をあげるよう設計されています。
図書館は、響流館のうち、1階に約870平方メートル、2階の全フロア約3,200平方メートルを閲覧室とし、書庫は地下2層に8ブロック約3,000平方メートルを有しています。また、図書館がおかれる響流館には、総合研究室・博物館・真宗総合研究所などの機関が置かれ、これらの機関と有機的に連携して学習・研究の成果をあげるよう設計されています。
豊富な貴重図書・古文献
大谷大学は東本願寺の学寮として創設されましたが、図書館もその歴史と伝統を反映して現在に至ります。現在、蔵書数は約88万冊、閲覧室には約14万冊の図書が並んでいます。その特色は仏教関係の図書や資料が充実していることです。仏教が流布した主要地域である東洋、とりわけ中央アジアから極東にかけての古典籍や仏教典籍の蔵書の数々は、学内の学生や教員の学習・研究に資するほか、その質の高さで学界から注目されています。
所蔵資料を広く世界に公開
大谷大学図書館では、こうした貴重な資料を大谷大学の教員や学生の閲覧利用に供するだけでなく、その存在を広く社会に公開し、内外の研究者に提供する努力も続けています。従来、研究者の利用を考慮して、膨大な蔵書の精密な整理分類を行い、多様な目録・図録を刊行してきました。また、チベット文献など貴重な学術資料の影印刊行事業や目録・索引作成作業に取り組んできたほか、これら文献を研究者の要望に応えて随時公開してきました。近年は、目録のオンライン検索システムの構築に取り組み、外部からの検索にも対応しています。
大谷大学図書館のこれまで
1665年 | (寛文5年) | 東本願寺「学寮」創立(東本願寺内東坊で講義が行われる)。 | |
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高倉魚棚に移建、高倉学寮と称する。 | |||
1758年 | (宝暦8年) | 大蔵経と経蔵の整備。 | |
1774年 | (安永3年) | 学寮の大蔵経を、黄檗版大蔵経や建仁寺蔵高麗版大蔵経と校合し、黄檗版大蔵経に準じ補訂。 | |
1811年 | (文化8年) | 仮名聖経を、宗祖親鸞五百五十回忌記念事業として校合。翌年刊行。 | |
1873年 | (明治6年) | 8月 | 高倉学寮を貫練場と改称。 |
1879年 | 6月 | 貫練場を貫練教校と改称。 | |
1882年 | (明治15年) | 貫練教校を大学寮と改称する。 | |
1893年 | (明治26年) | 11月 | 大学寮内に閲覧室設置にあたり、書籍寄付を求める。 |
1896年 | (明治29年) | 6月 | 真宗大学(京都)成立。(真宗高倉大学寮と別組織となる)。 |
1901年 | (明治34年) | 10月 | 真宗大学、東京巣鴨の新校舎に移転開校(10.13)。校舎には書庫・閲覧室も含む。 |
1907年 | (明治40年) | 3月 | 山田文昭、真宗大学図書係になる。 |
1910年 | (明治43年) | 9月 | 山田文昭、真宗大学初代図書館長になる。 |
1911年 | (明治44年) | 9月 | 真宗大谷大学閉校式。 |
10月 | 真宗大谷大学、京都高倉の仮校舎にて開校。 | ||
1913年 | (大正2年) | 9月 | 現在の地である上賀茂村小山の赤レンガを代表とする新校舎に移転。 |
新図書館開館(9.29)。図書庫(木造3階建・日本式土蔵造)、閲覧室(木造2階建)。 | |||
1922年 | (大正11年) | 5月 | 大谷大学、大学令による設立を文部省より認可。 |
1925年 | (大正14年) | 7月 | 『和漢書分類目録』発行。 |
1926年 | (大正15年) | 9月 | 『和漢書分類目録索引』発行。 |
1935年 | (昭和10年) | 3月 | 『第2和漢書分類目録』、『第2和漢書分類目録索引』発行。 |
1944年 | (昭和19年) | 6月 | 図書館の貴重図書の疎開が審議され、実行される。 |
1951年 | (昭和26年) | 6月 | 図書館で『大唐西域記』西蔵訳を発見。 |
1954年 | (昭和29年) | 末 | マイクロフィルム撮影機及びリーダー導入。 |
1960年 | (昭和35年) | 4月 | 第4回仏教図書館協会総会を本学にて開催。同協会作成の『仏教図書共通分類表(試案)』を紹介。 |
1961年 | (昭和36年) | 10月 | 新図書館〔現至誠館〕開館(10.15)。 |
1966年 | (昭和41年) | 3月 | 『春記(長久二年二月之記)』が国の重要文化財に指定される。 |
1967年 | (昭和42年) | 6月 | 『第3和漢書分類目録第一分冊』発行。 |
1968年 | (昭和43年) | 4月 | 『宋拓化度寺故僧邕禅師舎利塔銘』『宋拓信行禅師興教之碑』が国の重要文化財に指定される。 |
1969年 | (昭和44年) | 4月 | 『第3和漢書分類目録第二分冊』発行。 |
1975年 | (昭和50年) | 11月 | 『第3和漢書分類目録索引』発行。 |
1982年 | (昭和57年) | 10月 | 大谷大学図書館規程を制定。 |
1983年 | (昭和58年) | 7月 | 第18回仏教図書館協会総会を本学にて開催。 |
10月 | 図書館報『書香』創刊。 | ||
1985年 | (昭和60年) | 4月 | 視聴覚資料の閲覧開始。 |
1986年 | (昭和61年) | 7月 | 『収書ニュース』第1号創刊。 |
1988年 | (昭和63年) | 6月 | 『判比量論残巻』残巻一巻、『高野雑筆集』二巻が国の重要文化財に指定される(神田氏寄贈資料)。 |
1991年 | (平成3年) | 3月 | 『雑誌新聞所蔵目録』発行。 |
1996年 | (平成8年) | コンピュータ目録(IBMライブビジョン)導入。 | |
5月 | 『三教指帰注集』が国の重要文化財に指定される。 | ||
11月 | 第1回仏教図書館協会研修会を本学で開催。 | ||
1997年 | (平成9年) | 4月 | 大谷大学図書館情報検索システム「OLIS」本格稼働開始。 |
1999年 | (平成11年) | 6月 | 禿庵文庫本『選択本願念仏集』が国の重要文化財に指定される。 |
2002年 | (平成14年) | 4月 | 新図書館〔響流館内〕開館(4.5)。 |
6月 | 事務局再編により、図書館課から図書・博物館課となる。 | ||
11月 | 第7回仏教図書館協会研修会、京都光華女子大学と本学で開催。 | ||
2003年 | (平成15年) | 8月 | 旧図書館収蔵資料の移転完了。 |
2004年 | (平成16年) | 6月 | 『湯浅景基寄進状』が国の重要文化財に指定される。 |
7月 | 第39回仏教図書館協会総会を本学で開催。 | ||
2005年 | (平成17年) | 9月 | 閲覧室にTopicsコーナー設置。 |
10月 | 学生選書プロジェクト(SSPJ)活動開始。 | ||
2006年 | (平成18年) | 10月 | 図書館Webサービス開始。 |
2007年 | (平成19年) | 7月 | 学生選書書店ツアー開始。 |
2008年 | (平成20年) | 2月 | 脱酸処理事業開始。 |
11月 | タイ・ダンマ・ソサエティ財団よりTriPiTaKa受贈。 | ||
2010年 | (平成22年) | 1月 | 『浅野長量師寄贈図書目録』刊行。 |
3月 | UCLAと相互利用規程締結。 | ||
2011年 | (平成23年) | 4月 | 図書館システム、LIMEDIO導入・稼動。 |
12月 | 「古典籍データベース」試行版公開。 | ||
2012年 | (平成24年) | 4月 | 一般利用有料登録制開始。 |
2階閲覧室にL(エル)カウンター新設。 | |||
大学院生による図書館アシスタント制開始。 |
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