哲学科
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Faculty of Letters
文学部
哲学への道は、日常にある身近な問題を
粘り強く考えることから。
日常において常識的に前提としていることを問い直し、その意味をあらためて説き明かそうとするのが哲学です。重要なのは、文献を通した対話、教員や友人との議論など、人とのかかわりの中で他者の見解を知ること。多様かつ柔軟な視点と論理的思考力を培い、学年を追って段階的に学びながら、自分を表現することを身につけ、現代の諸問題に対処できる力をはぐくみます。
POINT01
思想の歴史や宗教から心理学、公共哲学まで幅広い分野にわたる4コースを設置。身近な疑問から哲学を学ぶことができます。また、第1学年の前期・後期で、各コースを担当する全教員の授業を受講できるため、突き詰めたいコースやゼミを選択できます。
POINT02
たとえば、「安楽死を認めるべきか」の問いに対し、「みんなはどう考えるのか?」「なぜそういえるのか、その根拠は?」などをとことん突き詰めるのが哲学です。論じたい問いに対し、筋道を立てて解を導く。こうした哲学的アプローチの鍛錬で論理的思考を磨きます。
POINT03
第2学年からは、プラトンやデカルト、ニーチェやレヴィナス、サンデルやフロイトなどの文献を原典でも講読します。また、ニューヨーク・タイムズなどに掲載された最新の英米哲学エッセイを読む科目もあり、古典から現代哲学まで網羅できます。
「世界はどこまで広がっているのか」「人間とは何だろう」。プラトンやアリストテレス、カントやニーチェなど西洋の哲学者たちの考え方を参考にしながら、世界と人間に関係するさまざまな問題について考察します。
哲学が取り扱うさまざまなテーマの中でも、「人間のこころってなんだろう」「私の夢を作っているのはだれなのか」「いじめはなくならないのだろうか」など、特に人と人との関係にまつわる問いについて考察します。
人と社会の関係性をふまえ、「よく生きるとはどういうことか」「人間の尊厳とは」など、広く社会一般の利害にかかわる公共性について考えます。倫理学の古典を研究することが、現代の問題を考える重要な基盤にもなります。
神や仏、人間が制御することのできない「死」など、自分を超えたものと自分との関係の考察に重点を置き、死と生を巡る哲学・宗教学の文献に学ぶことによって、現代人が抱えるさまざまな問題を多角的に考えます。
こんなテーマの問いを追求できます!
自分の成長を しっかり感じる
少人数ゼミの「哲学科演習Ⅰ」では、テキストを読みレジュメをまとめ、発表、議論までを行います。大学での学びに慣れていない中での準備は大変なこともありますが、自身の学ぶ力が養われていることを実感できます。また、「批判的思考」では、日常的に使用されていることばの論理的な仕組みを学び、ことばを正しく用いる技術を修得します。
外国語文献を読み解き、読解力の向上をめざす
4つのコースから興味のある分野を選択し、さらに専門的に学びます。各コースに設置された「哲学科演習Ⅱ」では、外国語文献を読む専門的研究をスタートさせ、読み解きながら、課題を発見、その解明に取り組みます。また「哲学概論」「倫理学概論」「宗教学概論」などでは、それぞれの学問が扱う問題の枠組みを理解します。
先輩の学びを参考に ゼミを選択する
第3学年と第4学年を通して開講される「哲学科演習Ⅲ」のゼミを、各自の関心にしたがい選択します。卒業論文の執筆を行う場でもあるので、各ゼミの先輩の研究テーマや研究方法を参考に学ぶことができます。また「哲学科特殊演習」ではさまざまな哲学のテキストを正確に読み込むスキルを修得し、以降の研究につなげます。
指導教員、仲間とともに 卒業論文を完成させる
ゼミの指導教員とともに、卒業論文におよそ1年間をかけて取り組みます。卒業論文の制作にあたり、自身の研究をゼミで発表し学生どうしでのディスカッションを実施するなど、さまざまな視点から自身の研究を見つめ完成させていきます。また、文献探索や調査には膨大な準備と時間が必要となるため、計画的な学びを遂行できる力が身につきます。
古代ギリシアに始まる長い歴史をもつ西洋哲学。この西洋哲学のエッセンスとなっている「中心的な骨組み」を探し出していく授業です。哲学が「ソモソモ何であるか」を考える「ソモソモ的思考」であることを確認し、さまざまな哲学者の考えに、粘り強く耳を傾ける姿勢を養います。
西洋の哲学者を幅広く学ぶだけでなく、哲学者の思想をふまえた自らの考えがもてるようになりました。時代背景や哲学者の生涯を学ぶだけではなく、自分から能動的に考えるということを学べる授業です。