サッカーや小説をきっかけに、文学や歴史にも広く関心を持ってきた八田さんは、大学で受ける授業を通して、今まで「知らなかった」ことがとても面白く感じられ、どんどん知識を吸収しています。のめりこむほど面白い授業がある一方、人見知りのため、なかなか先生に話しに行けないという一面も。幅広い関心と持ち前の向学心をさらに燃やして、目の前に広がる世界の探究に出かけます。

06 読むのも書くのも好き

OTANI'S VIEW

更新日:
浅若:授業以外の学生生活はどうですか?
 
八田:あんまり自分がやりたいなと思ってることができてないです。アルバイトで時間を取られて、学業がおろそかになりそうな予感がしてて……。今は飲食店でバイトしてるんですけど、接客業は向いてないなと思ってます(笑)。内気と言うか、自分の思っていることを人前で話すのが苦手で、人見知りなところがあるので、接客業やってるなら直さないとなって思ってます。
 
浅若:バイトは結構入ってるの?
 
八田:飲食店はそんなでもないんですけど、放課後デイサービスの福祉施設でもアルバイトをすることにして、最近はそっちの勉強も……。
浅若:それはすごいですね。何も知らずに働くわけにはいかないからね。
 
八田:はい。身体的な障がいを持ってる子と知的な障がいを持つ子の両方いるので、その勉強もやってます。
 
浅若:勉強って、どうやって?
 
八田:今は、図書館に本がたくさんあったので、読んで勉強してます。
 
浅若:社会学部だったらそういう授業もたくさんあるんだけどね。実習で車椅子の扱い方をやったりとかね。
 
八田:そうなんですよね。そのバイトは急に決まったので、関連する授業は何も取ってなくて。もっと取っておけばよかったかなって思います。でも、なかなか自由な時間がないですけど、自分で勉強するのは楽しいですね。自由な時間があっても、きっと本ばっかり読んでると思います。
 
浅若:図書館は利用してる?
 
八田:はい。週に3回くらいは行ってます。
 
浅若:読み書きが好きなら、文藝塾もいいかもね。今はコロナもあって、あまり集まってはやってないみたいだけど、個人では書いているんじゃないかな。
 
八田:そういうのもやってみたいです。なかなか書く機会もなくなってしまってるので。
 
浅若:文藝塾では、年に1〜2回、卒業生の作家とか、著名な作家とかを呼んで講演会みたいのもしてるので、ぜひ顔を出してみると良いですね。

PROFILEプロフィール

  • 浅若 裕彦

    文学部国際文化学科 教授



    1995年京都大学文学研究科博士後期課程単位取得退学。文学修士。1996年大谷大学専任講師。2002年大谷大学助教授。2007年大谷大学准教授。
    英語小説に用いられる様々な技法、中でも自由間接話法とその表現効果に関心を持っている。自由間接話法の発達の歴史の中でよく言及されるのが、イギリスの作家ジェーン・オースティンだ。この技法自体はオースティンよりずっと古い時代から存在していたが、彼女はしばしばパイオニア的存在として扱われる。彼女がこの技法の発達の過程で果たした役割について、さらに考えていきたい。



  • サッカーをきっかけに中学生の頃から韓国語に興味を持ち、高校生の頃には小説をきっかけに文学や歴史にも関心を持ってきた。高校の時に先輩に勧められた授業で大谷大学を知り、受験。大学で受ける授業を通して、今まで「知らなかった」ことがとても面白く感じられ、どんどん知識を吸収している。
    のめりこむほど面白い授業がある一方、人見知りのため、なかなか先生に話しに行けないという一面も。幅広い関心と持ち前の向学心をさらに燃やして、目の前に広がる世界の探究に出かける。