「文化の首都」である京都にあこがれを持ってやってきた佐藤さんは、中国語やアメリカの女性史など、初めての学びに大いに刺激を受けています。留学によって視野が広がり、成長できることの魅力について先生から教えられ、次の語学研修もさらに楽しみになりました。「遠くの景色を見ようと思ったら、自分がレベルアップしないといけない」と、4年間の学びの大切さを説く先生の話に耳を傾け、意欲的に行動していこうと決意しています。

01 心を深めるために京都にやって来た

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渡部:大谷大学に来たのはどうして?

佐藤:私は宮城出身なんですけど、京都に来たかったんです。京都で国際文化的なことを学べるところを探して、宗教的なことにも関心があるので、大谷大学だったらぴったりかなと思いまして。

渡部:宮城のほうでは大谷大学って知られてる?

佐藤:あんまりですかね。真宗大谷派の人なら「ああ」ってなりますけど。
渡部:宗教に関心があるっていうのはどういうところで?
 
佐藤:私は高校が工業高校だったんですけど、建築デザインを少しやってまして、建築様式とかに関心があるんです。建築とか世界遺産って、だいたい宗教が絡んでるので。私、ここに来る前はうちに仏壇があって、お葬式は仏式で、っていうくらいだったんです。宗教との関わりも自分では意識してなくて。でもよくよく考えたら、神社も海外の大きな教会も宗教が関わってる。それなのにこんなに無関心でいいのかなって。
 
渡部:なるほど。京都に来て、もっと深く知りたいなっていう気持ちですか。
 
佐藤:そうです。信仰しなくても、学問としてでもいいから少し触れてみようかと。後は、中国の文化を知りたくて。建物の配置とかは、中国の考え方の陰陽とか方角とかが関わってて、面白いなと思いました。
渡部:京都はいろんな神社仏閣があるから楽しめるかもしれないですね。僕は建築デザインって全然わからないんだけど、国によって様式とかって違うものですか?

佐藤:違います。私は主に住宅をメインに勉強してたんですけど、今は日本家屋って少なくなってるじゃないですか。でも日本家屋は風通しとかの面で日本に適してたわけです。それが今は工業化されてしまって。

渡部:今はどれも標準化されてて、特徴がなくなったといえばそうだよね。でも中国とかアジアを見渡すと、今でも伝統的な建物とかが残ってたりするよね。その辺、海外に行く機会があれば、事前に見学の準備をしていくといいですね。

PROFILEプロフィール

  • 渡部 洋

    文学部 国際文化学科 教授



    1960年大阪府生まれ。1986年北京大学中文系卒。大阪外国語大学中国語学科に復学後卒業。神戸市外国語大学修士修了。大阪市立大学中国文学研究科博士後期課程単位取得退学。文学修士。大谷大学文学部特別研修員を経て、1995年に大谷大学文学部着任。
    中国に於ける話し言葉の歴史的変遷を研究対象としている。方法としては、各時代の口語資料の中の語句を抽出分類し、その特殊性を捉え明らかにするというもの。現在元・明代の副詞の活用状況と文字表記の変遷を中心に研究している。



  • 「文化の首都」である京都にあこがれを持ち、国際文化と宗教について学べる大谷大学が自分にぴったりだと思い、入学した。中国語やアメリカの女性史など、初めての学びに大いに刺激を受けている。
    留学によって視野が広がり成長できることの魅力について、また「遠くの景色を見ようと思ったら、自分がレベルアップしないといけない」と、4年間の学びの大切さを説く先生の話に耳を傾け、意欲的に行動していこうと決意している。