サッカーや小説をきっかけに、文学や歴史にも広く関心を持ってきた八田さんは、大学で受ける授業を通して、今まで「知らなかった」ことがとても面白く感じられ、どんどん知識を吸収しています。のめりこむほど面白い授業がある一方、人見知りのため、なかなか先生に話しに行けないという一面も。幅広い関心と持ち前の向学心をさらに燃やして、目の前に広がる世界の探究に出かけます。

03 ファンだったJリーガーの通訳と話した

OTANI'S VIEW

更新日:
浅若:そもそも中学生の時に韓国に興味を持ったきっかけは?
 
八田:私、サッカーを見るのが好きで。地元の京都サンガF.C.に韓国の選手がいて、その方を応援しようと思って韓国語の勉強をはじめたんです。そこから韓国語が楽しくなって将来は韓国語を使う職業がいいなと思ったんです。
 
浅若:韓国のサッカー選手のファンになったってことですか。
 
八田:そうです(笑)。
 
浅若:近年、オープンキャンパスに来る高校生の中にも韓国に興味があるっていう人はすごい多いんですけど、ほとんどはK-POPに興味があるんですよね。サッカーっていうのも珍しいね。
 
八田:通訳に朝鮮学校出身の方がいらっしゃって、その方とお話しているうちに、在日コリアンについても知るようになって、植民地時代の朝鮮半島と日本の関係にすごく興味を持ちました。
浅若:サッカーチームの通訳の方と話したってこと?
 
八田:そうです。
 
浅若:そんなに近い距離にいたんだ。
 
八田:なかなかできない経験ですよね(笑)。練習後のファンサービスのときにそういう時間があって。当時私はまだ韓国語がしゃべれなかったので、通訳の方を通して3人で話してました。
 
浅若:なんていう選手?
 
八田:基本的に韓国の選手は全員応援してました。その方々とお話していくうちにやっぱり自分の言葉で伝えたいなって思ったので勉強し始めました。でも自分で勉強しただけなので、挨拶程度です。学校では全く勉強したことがなくて。
 
浅若:でも、ちょっとでも韓国語で言ってくれたら、向こうも嬉しいよね。

PROFILEプロフィール

  • 浅若 裕彦

    文学部国際文化学科 教授



    1995年京都大学文学研究科博士後期課程単位取得退学。文学修士。1996年大谷大学専任講師。2002年大谷大学助教授。2007年大谷大学准教授。
    英語小説に用いられる様々な技法、中でも自由間接話法とその表現効果に関心を持っている。自由間接話法の発達の歴史の中でよく言及されるのが、イギリスの作家ジェーン・オースティンだ。この技法自体はオースティンよりずっと古い時代から存在していたが、彼女はしばしばパイオニア的存在として扱われる。彼女がこの技法の発達の過程で果たした役割について、さらに考えていきたい。



  • サッカーをきっかけに中学生の頃から韓国語に興味を持ち、高校生の頃には小説をきっかけに文学や歴史にも関心を持ってきた。高校の時に先輩に勧められた授業で大谷大学を知り、受験。大学で受ける授業を通して、今まで「知らなかった」ことがとても面白く感じられ、どんどん知識を吸収している。
    のめりこむほど面白い授業がある一方、人見知りのため、なかなか先生に話しに行けないという一面も。幅広い関心と持ち前の向学心をさらに燃やして、目の前に広がる世界の探究に出かける。