サッカーや小説をきっかけに、文学や歴史にも広く関心を持ってきた八田さんは、大学で受ける授業を通して、今まで「知らなかった」ことがとても面白く感じられ、どんどん知識を吸収しています。のめりこむほど面白い授業がある一方、人見知りのため、なかなか先生に話しに行けないという一面も。幅広い関心と持ち前の向学心をさらに燃やして、目の前に広がる世界の探究に出かけます。

05 「もっと聞きたいアピール」をするほど面白い

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浅若:他に面白い授業は?
 
八田:「人間学」が面白くて。今まで、真宗学や仏教学っていうのは日本人の先生がやってるイメージがあったんですけど、Conway先生がやってらっしゃって、宗教に国境はないんだなって思いました。まだあまりお話したことがないので、実はいろいろお話を聞きたいなと思っています。黒板に板書をするときとか、日本語を書くのに躊躇がなくて、すごいなと思って。漢字とかも普通に書いてて。漢文に訳して、それを日本語に訳して、っていうのを普通にサラサラとやってらっしゃってて、すごいなって。
 
浅若:真宗とか仏教をやるなら、やっぱり漢字ができないといけないんでしょうね。ぜひ声をかけて、話を聞いてみるといいと思いますよ。
 
八田:でも、恥ずかしいじゃないですか。急に話しかけても「誰?」って感じで。いつも、話をうんうんって聞きながら、教室の隅から「もっと聞きたいアピール」をしてるんですけど(笑)。今は、話を聞く機会をうかがってます(笑)。
 
浅若:まあ、アメリカの人が漢文やら日本語訳やらをやってると思うからすごいと思うんだよね。真宗学の先生がやってると思えば、当たり前なわけで。
八田:今まで考えたことがなかったんですよ、アメリカ人の先生が仏教的なお話をするっていうことを。だから新鮮でした。今度タイミングを見て、話しかけに行きます。でも「人間学」は本当に考えさせられるなって。あんまり宗教について考えたことがなかったので、レポートもすごい考えたんですけど、レポートを書くのも楽しかったです。多分、高校のときの中川先生の授業が影響してるんですけど、どの言葉を使おうかなって考えたりするのが好きです。
 
浅若:それはいいね。面白いと思える授業がいくつかあるのはいいことですね。
 
八田:「近代日本とアジア」っていう授業も好きです。そこで朝鮮の話を聞いて、そっからのめりこんでます。今は夢中になってます(笑)。

PROFILEプロフィール

  • 浅若 裕彦

    文学部国際文化学科 教授



    1995年京都大学文学研究科博士後期課程単位取得退学。文学修士。1996年大谷大学専任講師。2002年大谷大学助教授。2007年大谷大学准教授。
    英語小説に用いられる様々な技法、中でも自由間接話法とその表現効果に関心を持っている。自由間接話法の発達の歴史の中でよく言及されるのが、イギリスの作家ジェーン・オースティンだ。この技法自体はオースティンよりずっと古い時代から存在していたが、彼女はしばしばパイオニア的存在として扱われる。彼女がこの技法の発達の過程で果たした役割について、さらに考えていきたい。



  • サッカーをきっかけに中学生の頃から韓国語に興味を持ち、高校生の頃には小説をきっかけに文学や歴史にも関心を持ってきた。高校の時に先輩に勧められた授業で大谷大学を知り、受験。大学で受ける授業を通して、今まで「知らなかった」ことがとても面白く感じられ、どんどん知識を吸収している。
    のめりこむほど面白い授業がある一方、人見知りのため、なかなか先生に話しに行けないという一面も。幅広い関心と持ち前の向学心をさらに燃やして、目の前に広がる世界の探究に出かける。