サッカーや小説をきっかけに、文学や歴史にも広く関心を持ってきた八田さんは、大学で受ける授業を通して、今まで「知らなかった」ことがとても面白く感じられ、どんどん知識を吸収しています。のめりこむほど面白い授業がある一方、人見知りのため、なかなか先生に話しに行けないという一面も。幅広い関心と持ち前の向学心をさらに燃やして、目の前に広がる世界の探究に出かけます。

09 学んだことを深めたいし、学び続けたい

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浅若:将来の展望は?
 
八田:職業としては全然決まってなくて、韓国語を仕事にしたいって思ってたんですけど、最近は、韓国語は知りたいことを知る方法であって、あえて職業にしなくてもいいのかなって思っています。それより、ずっと自分の好きなことを勉強していたいなって思います。留学するのも考えてたんですけど、タダでは行けないですし、まだ確実に行きたいとは思えないですね。
 
浅若:留学してる学生もいるんですけど、今はコロナで、向こうに行ってもずっとオンラインって言ってましたね。
八田:世界が変わってしまいましたね。誰が感染したとか、そういう個人情報を探したりすることは、いいのだろうかとか思いますし、そこは難しいですね。
 
浅若:大学でも、濃厚接触者と認められた人には自宅待機してもらったりしてるからね。
 
八田:学生の中にも「どの学科の人が感染したのか教えて欲しい」って言う人もいるんですけど、それもどうなのかなって。いろいろな差別とかの問題で出てきたものが、身近なところでも出ますよね。そういうのって結局根底は同じなのかなって自分の中では思うんですけど。
 
浅若:学んだことや学ぶことに対しては、すごい考えてるよね。大学院への進学は考えたことある?
 
八田:一応考えてはいます。学んだことを深めたいなとは思ってて。大学に入る前に、将来どういうふうに生きていきたいかを問われることが多くてずっと考えていたんですけど、仕事としてはわからないですけど、勉強はしていたいなって思ってて。何となくだけど、大学院には行きたいなって思いました。
 
浅若:大谷大学を卒業して京都大学の大学院に行った先生もいますね。
 
八田:へえ……。大谷の大学院じゃなくて他でもいいんですね。
 
浅若:うん、そうだよ。
 
八田:私、英語ができなくて……。だから大学院も思いとどまっている感じです。勉強すればいいんですけど。好きなことやってるだけじゃ生きていけないので、頑張らないといけないなって思います。
 
浅若:大学院の入試には英語の試験があるからね。まあ、英語が専門でなければ何とかなると思いますよ。何を勉強するにしろ、そういう考えがあるんだったらぜひ頑張ってください。

PROFILEプロフィール

  • 浅若 裕彦

    文学部国際文化学科 教授



    1995年京都大学文学研究科博士後期課程単位取得退学。文学修士。1996年大谷大学専任講師。2002年大谷大学助教授。2007年大谷大学准教授。
    英語小説に用いられる様々な技法、中でも自由間接話法とその表現効果に関心を持っている。自由間接話法の発達の歴史の中でよく言及されるのが、イギリスの作家ジェーン・オースティンだ。この技法自体はオースティンよりずっと古い時代から存在していたが、彼女はしばしばパイオニア的存在として扱われる。彼女がこの技法の発達の過程で果たした役割について、さらに考えていきたい。



  • サッカーをきっかけに中学生の頃から韓国語に興味を持ち、高校生の頃には小説をきっかけに文学や歴史にも関心を持ってきた。高校の時に先輩に勧められた授業で大谷大学を知り、受験。大学で受ける授業を通して、今まで「知らなかった」ことがとても面白く感じられ、どんどん知識を吸収している。
    のめりこむほど面白い授業がある一方、人見知りのため、なかなか先生に話しに行けないという一面も。幅広い関心と持ち前の向学心をさらに燃やして、目の前に広がる世界の探究に出かける。