「文化の首都」である京都にあこがれを持ってやってきた佐藤さんは、中国語やアメリカの女性史など、初めての学びに大いに刺激を受けています。留学によって視野が広がり、成長できることの魅力について先生から教えられ、次の語学研修もさらに楽しみになりました。「遠くの景色を見ようと思ったら、自分がレベルアップしないといけない」と、4年間の学びの大切さを説く先生の話に耳を傾け、意欲的に行動していこうと決意しています。

03 関西人も中国人も、話が上手

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渡部:大谷に来て何か変わりましたか?

佐藤:地元に帰ったとき、よくしゃべるようになったねって言われました。こっちに来たらしゃべらないほうだねって言われてたんですけど。

渡部:そうだね。東北の人はあんまりしゃべらないって言われるけど。

佐藤:電車とかがわかりやすいですね。東北の電車はすごく静かです。

渡部:確かにこっちはしゃべる文化かもしれんね。中国語や韓国語も聞こえてくるし(笑)。
佐藤:大谷大学って大阪から来てる子がいっぱいいるんですけど、みんな話が上手だと思って。自分の意見をスパッと言える。李青先生も話が上手だなと思います。

渡部:そうですか。

佐藤:エネルギッシュさと言うか。高校の時はコンビニでバイトしてたんですけど、中国人の同僚がいたんです。日本語が結構上手で。高校生と同じ賃金なのがもったいないなって思ってました。

渡部:でも中国人だったら、そのうちもっと賃金のいいところに行くだろうね。日本人は控えめが美徳なんで、自分の言いたいことをずけずけ言うっていうのはちょっと敬遠されるよね。でも人と話せるっていうのは、将来役に立つね。

佐藤:そうですね。今すごく必要とされてるっていうか、日本人が今まで美徳としてきたことと逆のことが必要とされてるなって感じていて。 
渡部:外国の人は、日本人からしたら勝手なことを言ってるなって気もするけど、それは自分を主張してるだけだし、もしそれで意見が衝突しても、そこで意見を戦わせながらやっていくんですよね。そういう意味では、自分の意見をはっきり言って、個人的な考えを持つってことは大事ですよね。それは長い目で見るとすごく役に立つんですよ。


PROFILEプロフィール

  • 渡部 洋

    文学部 国際文化学科 教授



    1960年大阪府生まれ。1986年北京大学中文系卒。大阪外国語大学中国語学科に復学後卒業。神戸市外国語大学修士修了。大阪市立大学中国文学研究科博士後期課程単位取得退学。文学修士。大谷大学文学部特別研修員を経て、1995年に大谷大学文学部着任。
    中国に於ける話し言葉の歴史的変遷を研究対象としている。方法としては、各時代の口語資料の中の語句を抽出分類し、その特殊性を捉え明らかにするというもの。現在元・明代の副詞の活用状況と文字表記の変遷を中心に研究している。



  • 「文化の首都」である京都にあこがれを持ち、国際文化と宗教について学べる大谷大学が自分にぴったりだと思い、入学した。中国語やアメリカの女性史など、初めての学びに大いに刺激を受けている。
    留学によって視野が広がり成長できることの魅力について、また「遠くの景色を見ようと思ったら、自分がレベルアップしないといけない」と、4年間の学びの大切さを説く先生の話に耳を傾け、意欲的に行動していこうと決意している。