研究内容

中国に於ける話し言葉の歴史的変遷を研究対象としています。方法としては、各時代の口語資料の中の語句を抽出分類し、その特殊性を捉え明らかにするというものです。現在明清期の言語の活用状況と文字表記の変遷を中心に研究しています。

ゼミ紹介

ゼミでは中国の映画やドラマ等の映像から見える様々な事象に対し、各自の視点で考察を試みることを主として行います。各受講生はこの授業を通して自分の興味のある事象を見つけ、それについて調べ理解を深めます。具体的な作業としては中国語の資料と映像の中で自分が”面白いな”と感じた事について発表してもらいます。そのため中国語の力と人への伝達能力を磨くことができます。そして時には討論をしながら授業を進めるのでコミュニケーション能力を伸ばすきっかけにもなります。紆余曲折はあると思いますが、受講者各自が”これはおもろい(標準語:おもしろい)”と感じた事を発展させ、卒業論文の作成につなげていければと考えています。また上級生のゼミメンバーと交流する機会も設けていますので先輩の貴重な体験や力強いアドバイスなども聞けます。学業、仲間、チームワークを大切にするゼミクラスをめざしています。

主な担当授業科目

国際文化演習/中国の言語文化/国際文化特殊講義/中国語

所属学会

日本中国語学会/日本中国学会/中国近世語学会

経歴・活動歴

1994年大阪市立大学中国文学研究科博士後期課程単位取得退学。大谷大学文学部特別研修員を経て、1995年に大谷大学文学部着任。

主要著書・論文

編著

  • 『劉知遠諸宮調語彙索引』(好文出版、1996年) 

論文

  • 「宋金時に於ける南北の動補構造の形式についての一考察」
  • 「「朱子語類」における否定副詞“没”-“没”が前置される成分について-」
  • 「「元曲選」における否定副詞“没”-“没”が前置される表現形式について-」
  • 「元雑劇に見る明代の<没>と<無>について」
  • 「元明の<没>と<没有>についての一考察」
  • 「元代の<底>と<的>について」