お寺の息子に生まれたという「きっかけ」を生かして谷大にやってきた岡田君は、友達や先生にも恵まれ、楽しい毎日を過ごしています。先生と話していても、即座に自分の言葉で返答ができるのは、普段からいろいろ考えている証。コロナ禍の中でも「得られるもの」に喜びを見出し、価値あるものへと認識を変えていく姿勢は、先生をして「偉い」と言わしめるほどです。岡田君が、「学ぶと人に優しくなれる」という真宗学をどう追究していくのか、今後の探究に注目です。

03 コロナでも、勉強と部活とアルバイト。

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一楽:前期で困ったことはあった?
 
岡田:ネットを通してだと、ネットに詳しい先生とそうでない先生がいらっしゃって、質問をしても気づかれなかったりして。先生とのコミュニケーションがちゃんととれてないのかなって思ったこともあったんですけど、後期になってからは、顔が見えるのでやりやすいです。
一楽:サークル活動は?
 
岡田:僕はインカレッジサークルでいろいろな大学の学生と話せたらなと思ってたんですけど、今はコロナでそれも難しいので、友達に誘ってもらって、剣道部に入りました。大谷大学の剣道部は、歴史が長いんですよね。僕たちの代でまた盛り上げていけたらいいなと思います。部活とかサークルは先輩とのつながりもできるので、年齢が違う方とも話せるのは良いと思います。
 
一楽:高校も剣道部?
 
岡田:いえ、高校の時は陸上部でやり投げをやってました。充実してたんですけど、中学から6年間やってたので、大学では何か新しいことに挑戦してみたいなと思って。
一楽:学外での生活は?バイトとか。
 
岡田:バイトは、後期が始まってからラーメン屋で始めました。厳しいですけどすごくいい人たちで、いい経験になってます。18時半から22時くらいまでやってます。
 
一楽:へえ、仕事も頑張ってるんや。そしたら、帰ってからは寝るだけやね。
 
岡田:まあ、ドイツ語とかは少し教科書を開いたりはします。
 
一楽:ある意味、規則正しい生活だね。
 
岡田:そうですね。バイトとかして体の疲れを溜めた方がよく眠れるので。

PROFILEプロフィール

  • 一楽 真

    文学部真宗学科 教授



    1957年石川県生まれ。大谷大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。現在、大谷大学教授。
    研究のテーマは「親鸞の仏弟子論」。仏教はどのような生き方を人間に開くのか、それを親鸞の生涯と思想を通して尋ねることを目的としている。方法としては、親鸞がどのようにこの世を見つめ、どのように人間の問題を捉えていたかを、『教行信証』をはじめとする親鸞の著作を通して明らかにしていく。あわせて、親鸞を生み出した歴史と、その時代についても考察を加えていく。



  • お寺の息子に生まれたが、元々好きな分野は理系だったため、大谷大学を受験するつもりはなかった。しかし将来自分にしかできないことを考えると、自分の境遇を生かしてやってみようかと思うようになり、ギリギリまで考えた末、受験を決意した。
    先生と話していても、即座に自分の言葉で返答ができるのは、普段からいろいろ考えている証。コロナ禍の中でも「得られるもの」に喜びを見出し、価値あるものへと認識を変えていく姿勢で、「学ぶと人に優しくなれる」という真宗学をどう追究していくのか、今後の探究に注目。