お寺に生まれ、なんとなく自分が家を継ぐものだと思って真宗学を学びにやって来た佐々木君を迎えたのは、アメリカで仏教に出会ったConway先生です。仏教の教えによって救われた経験を持つ先生は、英語でもっと真宗を広めていきたいと考えています。以前から英語に興味があった佐々木君も、将来はそういう方面で働きたいと思うようになりました。毎日がとても楽しい寮生活を送りながら、さらに英語力を磨いていく予定です。

01 仏教を学ぶなら、大谷大学の真宗学科で

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Conway:真宗学科を選んだ理由は何ですか?
 
佐々木:家がお寺で、仏教を学ぶんだったら大谷大学に来たいと思ってて、大谷大学の中だったら真宗学科だと思って来ました。
 
Conway:なるほど。いいと思います。他のことを勉強しようとか思いませんでした?
 
佐々木:多少は。英語が好きなので、国際系に行きたいと思ったり、ボランティアとか環境問題とかにも興味があったんですけど、やっぱり大谷大学にしようかなと。
 
Conway:大谷でも「現代臨床コース」で社会の様々な問題と真宗の関係性が学べますし、英語が好きでしたら「国際コース」で学べますしね。英語への関心はどこから生まれたんですか?
 
佐々木:親が洋楽が好きで、小さいときから、結構海外のバンドの音楽とか車の中でよく流れてて、興味をもって。自分でも聴いたりするようになりました。
Conway:音楽が入り口?
 
佐々木:そうですね、最初は。Coldplayです。
 
Conway:Coldplay?有名?
 
佐々木:え、知らないですか?めちゃめちゃ有名です。
 
Conway:本当?2003年に日本に来てからほとんど真宗の勉強しかしなくなってしまったので、大衆文化とは疎遠になってしまったんですよ。結構面白いことに、2003年を境にアメリカのことがわからなくなってるんだよね。
 
佐々木:僕は音楽から入って、洋画に。アクション系が好きなんですけど、Jason Stathamっていう俳優が好きでいろいろ見ました。
 
Conway:字幕なしで見たりした?
 
佐々木:いえ、字幕ありで(笑)。

PROFILEプロフィール

  • マイケル コンウェイ

    文学部 真宗学科 講師



    1976年アメリカ合衆国イリノイ州生まれ。1997年ノースウェスタン大学卒業(歴史学専攻)。2009年大谷大学大学院博士後期課程満期退学。2009年大谷大学文学部任期制助教着任(2011年まで)。2011年博士号取得、東方仏教徒協会(The Eastern Buddhist Society)編集者着任(2015年まで)。現在、大谷大学文学部専任講師(真宗学)。
    親鸞の思想の背景を知るために、中国浄土教の祖師、とりわけ隋・唐代に活躍した道綽を中心に研究を進めてきた。また、親鸞の思想が現代にまでどのように展開されてきたかということを視野に入れ、曽我量深、金子大栄、安田理深に代表される真宗大谷派の近代教学者の研究にも取り組んできた。更に近年では真宗の教義と教学をいかに英語で表現すべきかという問題について考えており、鈴木大拙が英訳された『教行信証』を始めとして、親鸞の書物の英訳を比較し考察している。



  • お寺に生まれ、なんとなく自分が家を継ぐものだと思って真宗学を学ぶため大谷大学を受験。苦手な正座の訓練も兼ねて入った茶道部の活動に、毎晩が修学旅行の夜みたいと思えるほど楽しい寮生活に、充実した毎日を送っている。
    洋楽好きの親の影響で小さい頃から海外のバンド音楽をよく耳にしていたことをきっかけに英語に興味を持ち、将来は英語で真宗を広められる仕事をめざすことも視野に入れ、英語力を磨いていく予定。