国際コースを選択し、順調に英語の勉強を進めている野々村君ですが、真宗学の授業は全部難しいと言います。なかなか自分の意見がまとめられないと嘆く野々村君に、長年真宗学を学んできたConway先生は、真宗の勉強には時間がかかると理解を示します。その上で、さらに上を目指してほしいと、大学院や開教使の仕事についても紹介してくれます。卒業後はまずワーキングホリデーに行って世界を見ようと考えている野々村君の未来は、限りなく広がっています。

01 短期留学先のカナダでは文化を教えてもらった

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Conway:前回対談してからの2年間で、いろんなことがありましたね。国際コースでの学びも始まりましたし。カナダに短期留学にも出かけましたよね。その節はお土産をありがとうございました。カナダではどんな勉強をしましたか?
 
野々村:3週間くらい現地の大学に通って、カナダの文化を教えてもらったりしました。朝から夕方まで全部英語の授業で、グループディスカッションとかやりました。
 
Conway:住むところはどうしたの?
 
野々村:ホームステイです。アイスホッケーが大好きな家族で。家には高校生と小学生の子がいたんですけど、長男はアイスホッケーをするために地元から離れたところで大学に行っていて。僕も地元チームの試合を見に行きました。
 
Conway:カナダの人はアイスホッケー好きだからね。野々村君はやらなかったの?
 
野々村:はい。でもカーリングはやりました。
 
Conway:行ったのはパンデミックが始まった頃?
 
野々村:はい、ギリギリで行けて。でも最後の2日間をバンクーバーで過ごしたんですけど、その時の日本はクルーズ船での集団感染で大騒ぎしていて、帰国できるかどうかわからないっていう話もしたりしました。
Conway:留学の準備や手続きはどんなことをしましたか?
 
野々村:僕は授業で上級生のゼミに付いて行った感じなんですけど、留学前準備みたいな授業を受けました。現地で保育園や幼稚園に行って日本の文化を伝えるっていう予定があったので、その準備として、どういうことを伝えるかとか。折り紙を作ってたグループもあったし、あとは箸の使い方を教えるとかいうことだったと思います。
 
Conway:幼稚園児に箸の使い方を教えるのは難しそうだね。それから他にはどんな準備がありました?
 
野々村:あとは、保険の手続とかパスポートの取得とか……。英語の準備は、向こうに行ったら使いそうな表現を学んだり。
 
Conway:向こうに行って苦労した点は?
 
野々村:バスですね。時間通りに来ないので。
 
Conway:時間通りにバスが来ると思うのは日本人くらいだね(笑)。
 
野々村:でも僕がホームステイしていた家に、もう1人アフリカからの留学生がいたんですけど、その子にバスが来るアプリとかを教えてもらってたので、そんなに困らなかったです。
 
Conway:じゃあ携帯を使えるようにしてたのか。
 
野々村:ポケットWi-Fiを空港で借りて。容量制限はあったんですけど、わりと使えました。
 
Conway:食べ物はどうだった?
 
野々村:めっちゃ美味しかったです。全然カナダ料理じゃないんですけど、ラザニアが美味しかった(笑)。
 
Conway:ラザニア、美味しいよね!あのリコッタチーズが。実は僕の誕生日が明日なんだけど、妻がラザニアを作ってくれるんですよ。年に1回。リコッタチーズも取り寄せて。今発注中なんだけどね。
 
野々村:え、明日に間に合いますか?
 
Conway:間に合わないね。でも楽しみに待ってます(笑)

PROFILEプロフィール

  • マイケル コンウェイ

    文学部 真宗学科 准教授



    1976年アメリカ合衆国イリノイ州生まれ。1997年ノースウェスタン大学卒業(歴史学専攻)。2003年大谷大学大学院修士課程(真宗学専攻)入学。2005年大谷大学大学院修士課程修了。2006年大谷大学大学院博士後期課程(真宗学専攻)入学。2009年大谷大学大学院博士後期課程満期退学。2009年大谷大学文学部任期制助教着任(2011年まで)。2011年博士号取得、東方仏教徒協会(The Eastern Buddhist Society)編集者着任(2015年まで)。現在、大谷大学文学部准教授(真宗学)。
    親鸞の思想の背景を知るために、中国浄土教の祖師、とりわけ隋・唐代に活躍した道綽を中心に研究を進めてきた。また、親鸞の思想が現代にまでどのように展開されてきたかということを視野に入れ、曽我量深、金子大栄、安田理深に代表される真宗大谷派の近代教学者の研究にも取り組んできた。更に近年では真宗の教義と教学をいかに英語で表現すべきかという問題について考えており、鈴木大拙が英訳された『教行信証』を始めとして、親鸞の書物の英訳を比較し考察している。



  • 国際コースを選択し、カナダでのホームステイも経験した。国外に出て全く違う文化や生活を見たり体験したことで、これまでの自分の環境がとても恵まれていたのだと気づかされた。
    日本に戻ってからも海外の人とチャットができるアプリを活用したり、スピーキングの練習をしたりと、順調に英語の勉強を進めている。卒業後は、まずワーキングホリデーに行ってもっと世界を見ようと考えている。