坪田さんは、幼児教育の現場に出られる体験学習の多さにひかれて、幼教に入学してきました。2020年はコロナ禍のために例年とは異なったカリキュラムになりましたが、オリジナリティあふれたプロジェクトに、楽しみながら一生懸命取り組んでいます。おもちゃを作ったり、子どもの遊びを考えたりすることはもちろん、どういう保育者になりたいか、どういう保育の在り方が好ましいのかという根本的な問いにも自分なりの考えを持ちながら、憧れの保育者を目指して頑張っています。
※教育学部教育学科(初等教育コース/幼児教育コース)は2018年4月に文学部教育・心理学科を改組し開設

02 いろんな人と関わる中で育まれる大谷ブランド

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西村:学校外では、どんな生活をしてますか?
 
坪田:最近アルバイトを始めました。パン屋さんなんですけど、バイトは初めてなので緊張するし、覚えることも多いし、毎回不安です。
 
西村:最初は大変ですよね。サークルには入ってなかったよね?友達はどうですか?
 
坪田:最初は私に方言とかあるから不安だったんですけど、みんな貶したりしないで褒めてくれたのも嬉しかったし、対面授業になってからは結構話せるようになりました。フィールドワークとかも協力してできていて、楽しいです。
西村:空き時間も、授業中に終わらなかったグループ活動とかをみんなで一緒にやったりね。そういう中でいろんな友達の側面を見たりすると思うんですけど、そこでぜひ、ポジティブに捉えてほしいなと思います。どんどん発言する人に対して、押しの強い子だなと思うのか、元気の良い子だなと思うのか。1つの特徴ってネガティブにもポジティブにも取れて、それをポジティブに取る癖をつけておくと、実際に子どもに接するときにもそういうふうにできていくから。みんな子どもが好きで来てる素敵な人たちなのでね。
 
坪田:今もマップ作りでしゃべったことがない子と同じグループになってるので、活動の幅が広がっているというか、結構話せたりする機会が多いのは嬉しいです。
 
西村:保育者としては、いろんな人と関わるのがすごく大事ですよね。保育者は保護者も子どもも選べない。どの人にも同じ濃度で関わって、どの子どもも大事に思わないといけない。かつチームで仕事をすることになるので、誰とでも組めるようになってほしいなと。クラスでのまとまりも大事だけど、3期生のみんなが一つにまとまるっていう経験もしてほしいなと思っているんですよ。やっぱり「大谷大学の幼教で育った」っていうのを大事にして卒業してほしいので、可能な限りメンバーはシャッフルして、できるだけいろんな人と関わりながら、学年のカラーを作っていってほしいなというのが私たちの願いです。
そうやって普段から意識的にいろんな人と関わっているせいか、実習先からも「さすが大谷の子だね」って言われますね。チームの中で自分の役割を意識して動けるっていうのはとても大事で、5年目くらいには園の先生の中心になってくれるって。先輩も後輩の面倒をよく見てくれるし、伝統があるんやなって思います。先輩たちの様子を見ていると、京都の幼稚園や保育園の業界の中で、大谷っていうのは一つのブランドというか、位置があるんやなと思います。

PROFILEプロフィール

  • 西村 美紀

    教育学部教育学科 准教授



    1996年神戸女学院大学家政学部児童学科卒業。2002年9月奈良女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻(教育学)博士後期課程満期退学。2004年5月英国ケンブリッジ大学大学院教育学研究方法論コース修士課程修了。奈良女子大学文学部人間行動科学科助手、種智院大学非常勤講師、種智院大学特任講師、大阪経済法科大学非常勤講師、東大阪大学非常勤講師、奈良女子大学非常勤講師を経て、2008年大谷大学短期大学部幼児教育保育科講師着任。2018年大谷大学教育学部教育学科 准教授。
    子どもが自分たちで、問いや目的を持ち、探究していくプロジェクト保育について研究している。プロジェクト保育では、保育者は、一定の見通しを持ちつつ、子どもたちの課題意識ややってみたい気持ちを大切に、子どもの気づきや思いつきを拾いながら、他の子どもたちと共有・交流・議論するプロセスを援助することで、活動の展開を支えていく。このような活動は4歳児や5歳児を中心として実践されているが、実は乳児期特に1歳後半から2歳児において、子ども同士でイメージの共有がいかに楽しめるようになっているかが大切になると考えている。子ども同士でのイメージ・考えの共有を援助する保育者の関わりについて関心を持っている。



  • 中学校の時に職場体験で保育士の楽しさに気づき、保育士になろうと思った。幼児教育の現場に出られる体験学習の多さにひかれ、大谷大学を受検。
    オリジナリティあふれたプロジェクトに、楽しみながら一生懸命取り組んでいる。おもちゃを作ったり、子どもの遊びを考えたりすることはもちろん、どういう保育者になりたいか、どういう保育の在り方が好ましいのかという根本的な問いにも自分なりの考えを持ちながら、憧れの保育者を目指して頑張っている。