研究内容

子どもが自分たちで、問いや目的を持ち、探究していくプロジェクト保育について研究しています。プロジェクト保育では、保育者は、一定の見通しを持ちつつ、子どもたちの課題意識ややってみたい気持ちを大切に、子どもの気づきや思いつきを拾いながら、他の子どもたちと共有・交流・議論するプロセスを援助することで、活動の展開を支えていきます。このような活動は4歳児や5歳児を中心として実践されていますが、実は乳児期特に1歳後半から2歳児において、子ども同士でイメージの共有がいかに楽しめるようになっているかが大切になると考えています。子ども同士でのイメージ・考えの共有を援助する保育者の関わりについて関心を持っています。

ゼミ紹介

幼児教育演習Ⅰ・Ⅱ(Ⅱは、2019年度以降開講)

Ⅰの前期では、ノートの取り方や話し方など、保育者としての学びの基礎を習得すべく、演習形式で学んでいきます。また、後期から、Ⅱにかけては、実践体験活動演習ⅠおよびⅡと連携し、活動先の保育現場での経験について議論し、関連文献などを読んでいくなどしていきます。

幼児教育演習Ⅲ・Ⅳ(2020年以降開講)

Ⅲでは、主に、ボランティアや実習での経験を共有するとともに、そこから各自が見出した課題への取り組みをともに考えます。特に、保育者の人的環境としての関わり、保育の計画の在り方、遊びの展開方法や子どものプロジェクト活動などのテーマについてともに学んでいきたいと思います。Ⅳでは、Ⅲからの展開の中で各自が焦点化したテーマにそって卒業研究への取り組みを発表し、ともに議論していきたいと思います。

主な担当授業科目

保育原理/保育・教職実践演習(幼)/幼児教育演習/実践体験活動演習(幼)

所属学会

日本教育学会/日本デューイ学会/日本保育学会

主要著書・論文

共著

  • 『Self-evaluation in the Global Classroom』(Routledge, London, 2003)

論文

  • 「イングランドの小学校における幼児教育課程と学習評価」
  • 「特別活動における<生活=学習>プロセスの再検討—W.H.キルパトリック「プロジェクト・メソッド」の教育理論を通して—」