お寺に生まれ、なんとなく自分が家を継ぐものだと思って真宗学を学びにやって来た佐々木君を迎えたのは、アメリカで仏教に出会ったConway先生です。仏教の教えによって救われた経験を持つ先生は、英語でもっと真宗を広めていきたいと考えています。以前から英語に興味があった佐々木君も、将来はそういう方面で働きたいと思うようになりました。毎日がとても楽しい寮生活を送りながら、さらに英語力を磨いていく予定です。

03 先生との距離が近くて良い環境

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Conway:オープンキャンパスには来た?
 
佐々木:はい。高3の夏に。大学を見てみたかったし、そのときに寮も見ました。道に迷って2時間くらいかかりましたけど(笑)。
 
Conway:入学後にイメージと違ったことはありましたか?
 
佐々木:大学って言ったらもっと大きな教室で大人数で学ぶって感じだと思ってたんですけど、そうではなくて、先生との距離も近くて、環境としては良いなと思いました。寮も、もっと厳しいのかなと思ってたんですけど、門限はありますけどそんなでもないし。逆に、先生がこの大学に来てびっくりしたことってありますか?
 
Conway:もう16年前のことですけど、みんなそこら中でタバコを吸ってたのにびっくりしましたね。職員も吸いながら仕事してたりして。いい時代だったなあ(笑)。僕はあれから止めましたけど。何か部活動はしてる?
佐々木:茶道部に入ってます。月水木が活動日で、水曜日は家元のところに行って稽古を受けます。
 
Conway:水曜日はスーツを着てるよね?
佐々木:そうです。僕はあんまり行かないですけど(笑)。寮生の3,4人が茶道部なので、僕も一緒にやってみようかなと思って。僕、正座が苦手なので、その訓練も兼ねて。
 
Conway:趣味は?
 
佐々木:洋画、洋楽と体を動かすことですかね。スポーツしたり、筋トレしてみたり。
 
Conway:寮で筋トレができるの?
 
佐々木:できるんですよ。今年4年生の人がベンチプレスを持ってきてくださって。
 
Conway:いいですね。高校生の時はどういう勉強をしていたんですか?
 
佐々木:勉強は……。してましたよ(笑)。でも周りが賢い人たちばっかりだったんで、ついていくのに必死で。小学校からずっと野球部だったので、高校生活は野球部の仲間と一緒にいたって感じです。

PROFILEプロフィール

  • マイケル コンウェイ

    文学部 真宗学科 講師



    1976年アメリカ合衆国イリノイ州生まれ。1997年ノースウェスタン大学卒業(歴史学専攻)。2009年大谷大学大学院博士後期課程満期退学。2009年大谷大学文学部任期制助教着任(2011年まで)。2011年博士号取得、東方仏教徒協会(The Eastern Buddhist Society)編集者着任(2015年まで)。現在、大谷大学文学部専任講師(真宗学)。
    親鸞の思想の背景を知るために、中国浄土教の祖師、とりわけ隋・唐代に活躍した道綽を中心に研究を進めてきた。また、親鸞の思想が現代にまでどのように展開されてきたかということを視野に入れ、曽我量深、金子大栄、安田理深に代表される真宗大谷派の近代教学者の研究にも取り組んできた。更に近年では真宗の教義と教学をいかに英語で表現すべきかという問題について考えており、鈴木大拙が英訳された『教行信証』を始めとして、親鸞の書物の英訳を比較し考察している。



  • お寺に生まれ、なんとなく自分が家を継ぐものだと思って真宗学を学ぶため大谷大学を受験。苦手な正座の訓練も兼ねて入った茶道部の活動に、毎晩が修学旅行の夜みたいと思えるほど楽しい寮生活に、充実した毎日を送っている。
    洋楽好きの親の影響で小さい頃から海外のバンド音楽をよく耳にしていたことをきっかけに英語に興味を持ち、将来は英語で真宗を広められる仕事をめざすことも視野に入れ、英語力を磨いていく予定。