文学科には、ご自身の専門領域について楽しげに話してくださる先生方がたくさんいらっしゃいます。漫画や落語をはじめ、授業を通して古来からの多様な作品に触れる中で、自分の関心がどこにあるかを見つけていく過程は、新たな発見の連続でもあります。将来は図書館司書になりたいという伏木さんは、何にでも一生懸命取り組む「キラキラした」大学生活を送りながら、少しずつ将来への道を歩んでいます。

01 大学はめちゃめちゃ楽しい

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中川:どうして大谷大学を選んだんですか?
 
伏木:文学科があって、司書の資格が取れる大学が良かったんです。それでいろんなところを見てたとき、お母さんに大谷大学を教えてもらいました。友達がここに通ってはったらしくて。それなりに有名やと思うし(笑)、ちょっと良さそうやなと思って。
 
中川:有名?ほんと?僕は入試担当なので、そこのところ敏感で(笑)。オープンキャンパスには来た?
 
伏木:いえ、来たのは入試のときが初めてです。ホームページやパンフレットを見てただけですけど、入学してもイメージギャップとかは特になかったですね。
 
中川:サイズ感的にはどう?大谷大学って、あまり大きくないじゃない。
 
伏木:でも私、大きいと迷いそうで。
 
中川:じゃあいい大きさなんやね。入学してみてどんな感じ?
 
伏木:めちゃめちゃ楽しいです。
中川:何が一番楽しい?
 
伏木:サークルかな。演劇部に入ってるんですよ。
 
中川:もう舞台は踏んだ?
 
伏木:はい。「今夜は死ぬまでバンガロー」っていう劇で、殺人事件なんです。何も知らない女の子の役をやりました。
 
中川:それ、演出家とかもちゃんといるんでしょ?
 
伏木:はい。部員は今は16人くらいですね。練習は週に3回、4時10分から8時まであります。
 
中川:結構遅くまでやるんだね。家はどこですか?
伏木:滋賀県の五個荘です。
 
中川:近江商人の町やな。じゃあ帰るの遅くなるね。五個荘からだと、朝は何時に起きてるの?
 
伏木:1限がある日は6時起きです。今日も外に出たら霜が降りてて寒かったです。五個荘は、雪がひざ下くらいまで積もる時もあって。京都はあんまり雪降らないですよね。でも夏が暑いと思いました。
 
中川:地元には、古い街並みとか蔵とかあるでしょ?
 
伏木:近江商人の街並みを残してるところもありますけど、あんまり見に行ったことはないですね。小学校の時にみんなで近江商人について調べたりしたくらいで、あんまり知らないです。
 
中川:住んでいるとそんなもんやね。

PROFILEプロフィール

  • 中川 眞二

    文学部 文学科 教授



    大谷大学大学院文学研究科博士後期課程退学。文学修士。大谷中高等学校常勤講師、専任講師を経て、2012年大谷大学文学部専任講師に着任。2014年同大学准教授、2020年同大学教授。
    庶民の文学享受が研究課題。江戸時代になり、庶民が文化の担い手となり、庶民文化が花開く。そのなかで、庶民を対象とした仮名草子を主な研究対象である。特に浄土真宗の僧でもあった浅井了意や禅宗の僧であった鈴木正三は数多くの著作を残している。現在は、その著作の文学性や庶民教化の姿勢、その背景にあるものについて考えている。特に、仏教や儒教の思想がどのような役割を果たしているのかといったことに関心を持っている。



  • 将来は図書館司書になりたいという夢があり、図書館司書資格が取れる文学科を探した時、母親のすすめで大谷大学に進学した。通学には時間がかかるが、もともと興味があった演劇部に入ったり、面白いと感じる授業も多く、毎日楽しい大学生活を送っている。
    漫画や落語をはじめ、授業を通して古来からの多様な作品に触れる中で、自分の関心がどこにあるかを見つけていく過程は、新たな発見の連続。何にでも一生懸命取り組みながら、少しずつ将来への道を歩んでいる。