通学に時間がかかる大学を「面倒くさい」とも思わずに、毎日楽し気に通って来る青山君が社会学部に入学した決め手は、間口が広かったから。将来の夢が定まらないうちは、様々なことを学べる社会学部で知見を広げるつもりです。コロナ禍での授業に戸惑うこともありましたが、持ち前のおおらかさで友達と助け合って乗り切ってきました。研究は「できることではなく、好きなことから始める」とのアドバイスを受け、今後についてじっくり考えていくつもりです。

01 片道1時間半かけて通う大学

脇中:今年度の前期はコロナで対面授業がほとんどなかったけど、青山君は面談日には休まずに来てたよね。大学は気に入ってますか?
 
青山:はい。充実してます。友達としゃべったり、ゼミは違うけど他の授業で同じになった人とも仲良くしてたり。
 
脇中:部活やサークルは?
 
青山:入ってないです。家が遠いので、最初から入ろうとは思ってなくて。
 
脇中:どれくらいかかるの?
 
青山:滋賀県の河瀬というところなんですけど、1時間半くらいです。駅まで自転車で10分くらいで、9時からの授業の場合は、7時過ぎの電車に乗ってきます。
脇中:それは大変ですね。ご両親は大学を選ぶときに何て?
 
青山:特に……。自分が行きたいところを選べばいいって。
 
脇中:それは理解があったんですね。青山君は、いつも嬉しそうに大学に来ますよね。家が遠いと大学に足が遠のく人もいるのに、君は楽しそうにしてるから、今回もぜひ話を聞きたいなと思ったんですよ。でも、学校帰りに友達と遊んでても、帰りの電車の時間を気にしないといけないね。一人暮らししようと思ったことは?
青山:ないです。いろいろお金かかりそうじゃないですか。
 
脇中:それでも、交通費は結構かかるでしょ?
 
青山:1日2500円くらいですかね?
 
脇中:そうなんだ。アルバイトとかしてる?
 
青山:はい。ホームセンターでレジ係やってます。
 
脇中:レジ打ちができるんだ。でも最近は、袋が有料になったりして対応が面倒なんじゃない?お客さんからクレームがつくことは?
 
青山:結構ありますね。でも被害を最小限にしたいので、「すみませんでした」とか、僕はすぐ謝ります(笑)。バイトでメンタルは結構強くなったと思います。

PROFILEプロフィール

  • 脇中 洋

    社会学部現代社会学科 教授



    1959年東京生まれ。京都大学農学部を経て、1996年立命館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1999年花園大学講師、2002年同助教授、2006年教授。2008年より大谷大学教授、現在に至る。臨床心理士、保育士。
    「コミュニケーションの発達的変容」を研究テーマとして、以下の個別課題に取り組んでいる。「乳児の初期コミュニケーションの生成と変容」「発達障害児や聾児の対人コミュニケーション」「取調べにおける供述分析」「高次脳機能障害者のピアサポートによる自己の再構築」「犯罪加害者の更生」。いずれの課題も、「ヒトはどこまで変わりうるのか」の探求を目指している。



  • 高校2年の頃は経済学部や経営学部のある大学を考えていたが、社会学部に入学した決め手は「間口が広かったから」。コロナ禍での授業に戸惑うこともあったが、持ち前のおおらかさで友達と助け合って乗り切ってきた。
    将来の夢が定まらないうちは、様々なことを学べる社会学部で知見を広げようと考えている。また研究は「できることではなく、好きなことから始める」とのアドバイスを受け、今後についてじっくり考えていくつもりだ。