通学に時間がかかる大学を「面倒くさい」とも思わずに、毎日楽し気に通って来る青山君が社会学部に入学した決め手は、間口が広かったから。将来の夢が定まらないうちは、様々なことを学べる社会学部で知見を広げるつもりです。コロナ禍での授業に戸惑うこともありましたが、持ち前のおおらかさで友達と助け合って乗り切ってきました。研究は「できることではなく、好きなことから始める」とのアドバイスを受け、今後についてじっくり考えていくつもりです。

03 同級生とは入学前からつながっていた

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脇中:緊急事態宣言で入構禁止期間は何してたのかな?
 
青山:家の周りを走ったりしてました。家にずっといるのも退屈で。
 
脇中:大変だった課題は?
 
青山:「Webサイト構築入門」です。
 
脇中:ああ、毎週きちんと課題があるっていうやつね。でも単位取れたでしょ?
 
青山:はい、大丈夫でした。でもオンライン授業は、最初はつまづきました。履修登録とかもよくわからなくて。
 
脇中:「これならやっていける」って思ったのはいつごろから?
 
青山:電話をくださったじゃないですか。あのときに「ヤバイ、課題がたまってる」と思って、そこからやりだしました。それまではメールにすら気づけてなくて(笑)。入学式で知り合った友達に「課題大丈夫?」って聞かれたりもしました。
脇中:ということは、入学式があって良かったね。
 
青山:はい。でもライングループでつながってる人が結構いて。入学前からTwitterでつながって、学科のグループに招待してもらったりとか。
 
脇中:そんなのがあったんだ。
 
青山:はい。現代社会学科っていうグループと、大谷大学1回生全員のグループがありました。6月になって、ゼミのグループもできましたね。
 
脇中:ゼミの人の名前と顔って一致する?
 
青山:マスクもしてるから、まだちょっと全部は……。
 
脇中:ゼミ活動では、教育後援会から補助が出るから、今まではそれを活用してみんなでご飯を食べに行ってたんだけど、今はなかなかそれもできないからね。不運な1回生だなっていう思いはあります?
 
青山:そんなには。オンライン授業も、顔を出さないでいいとか良いところもありますし。わからないところがあったら、ラインで「ここ、どういうこと?」って友達に聞いたりとか。
 
脇中:その流れに乗れなかった人が苦労したんだろうね。
 
青山:そうですね。グループに入れなかった人とか。
 
脇中:後からだと「入れて?」って言えない感じ?輪に入れた人と入れなかった人と、明暗が分かれた感じかな?
 
青山:いや、でも僕も夏くらいに入ったので、そんなこともないと思います。

PROFILEプロフィール

  • 脇中 洋

    社会学部現代社会学科 教授



    1959年東京生まれ。京都大学農学部を経て、1996年立命館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1999年花園大学講師、2002年同助教授、2006年教授。2008年より大谷大学教授、現在に至る。臨床心理士、保育士。
    「コミュニケーションの発達的変容」を研究テーマとして、以下の個別課題に取り組んでいる。「乳児の初期コミュニケーションの生成と変容」「発達障害児や聾児の対人コミュニケーション」「取調べにおける供述分析」「高次脳機能障害者のピアサポートによる自己の再構築」「犯罪加害者の更生」。いずれの課題も、「ヒトはどこまで変わりうるのか」の探求を目指している。



  • 高校2年の頃は経済学部や経営学部のある大学を考えていたが、社会学部に入学した決め手は「間口が広かったから」。コロナ禍での授業に戸惑うこともあったが、持ち前のおおらかさで友達と助け合って乗り切ってきた。
    将来の夢が定まらないうちは、様々なことを学べる社会学部で知見を広げようと考えている。また研究は「できることではなく、好きなことから始める」とのアドバイスを受け、今後についてじっくり考えていくつもりだ。