通学に時間がかかる大学を「面倒くさい」とも思わずに、毎日楽し気に通って来る青山君が社会学部に入学した決め手は、間口が広かったから。将来の夢が定まらないうちは、様々なことを学べる社会学部で知見を広げるつもりです。コロナ禍での授業に戸惑うこともありましたが、持ち前のおおらかさで友達と助け合って乗り切ってきました。研究は「できることではなく、好きなことから始める」とのアドバイスを受け、今後についてじっくり考えていくつもりです。

04 やっぱり授業は対面式が好き

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脇中:オンライン授業では、Zoomの授業はあった?
 
青山:Zoomはなかったです。「現代社会学基礎」で、Microsoft Teamsを使ってやりました。Zoomは、学生側からするとやりにくくて、Microsoft Teamsの方がやりやすかったです。でも僕は友達としゃべり合うっていうのが好きなので、対面式授業の方がいいですね。
 
脇中:7月にオープンキャンパスでオンライン個別相談会があって、私もオンラインでやったんだけど、相手の顔が見えないとやりづらいよね。あるいは、遠方に住んでる方で、お父さんとお母さんと本人の3人で画面に顔出ししてきて代わるがわる質問してくることがあって、それはそれでプレッシャーでした。講義も、オンラインだと、しっかりした資料に基づいてやらないといけないから、対面授業の3倍以上の準備が必要でしたし、教員側も大変だったんですよ。オンライン授業の時は、顔出しせずに内職してた?
青山:いや、してないです(笑)。テストもあったので。
 
脇中:画面だけつけておいていなくなっちゃった人もいるって聞いたけど、例えばトイレに行きたくなったらどうしたの?
 
青山:我慢してました。
 
脇中:そうなんだ!真面目だね!大講堂で100人くらいの授業をやってても、「トイレに行っていいですか」って聞きに来る1回生はいるんですよ。大学って、そういうもんじゃないんですけどね。授業中に大っぴらにトイレに行っていいってわけじゃないけど、スッて抜けてまた戻ってくればそれでいいわけで、オンラインだとそういう大学の習慣も身に付かないままになるんじゃないかと心配でした。これまで授業を休んだことは?
 
青山:ないです。
 
脇中:さすがですね。じゃあ空き時間は何してますか?
 
青山:僕、空き時間はないです。授業が終わったらコーヒー飲みに行ったり、本屋に行ったりとかはしますけど。
 
脇中:そうなんだ。たしかに今年は授業を休む学生もほとんどいませんでした。
前期のオンライン授業で、なかなかゼミに顔を出さない学生がいて、コロナで気が滅入って引きこもっちゃったかなって心配してたんだけど、別の学生に聞いたら「あいつ、めっちゃ遊んでますよ」って、インスタにアップしてる写真を教えてくれて。単にサボってるだけだったんだ、って安心したんだけど(笑)。結局その学生は心を入れ替えて、後期は毎日来てますけどね。

PROFILEプロフィール

  • 脇中 洋

    社会学部現代社会学科 教授



    1959年東京生まれ。京都大学農学部を経て、1996年立命館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1999年花園大学講師、2002年同助教授、2006年教授。2008年より大谷大学教授、現在に至る。臨床心理士、保育士。
    「コミュニケーションの発達的変容」を研究テーマとして、以下の個別課題に取り組んでいる。「乳児の初期コミュニケーションの生成と変容」「発達障害児や聾児の対人コミュニケーション」「取調べにおける供述分析」「高次脳機能障害者のピアサポートによる自己の再構築」「犯罪加害者の更生」。いずれの課題も、「ヒトはどこまで変わりうるのか」の探求を目指している。



  • 高校2年の頃は経済学部や経営学部のある大学を考えていたが、社会学部に入学した決め手は「間口が広かったから」。コロナ禍での授業に戸惑うこともあったが、持ち前のおおらかさで友達と助け合って乗り切ってきた。
    将来の夢が定まらないうちは、様々なことを学べる社会学部で知見を広げようと考えている。また研究は「できることではなく、好きなことから始める」とのアドバイスを受け、今後についてじっくり考えていくつもりだ。