通学に時間がかかる大学を「面倒くさい」とも思わずに、毎日楽し気に通って来る青山君が社会学部に入学した決め手は、間口が広かったから。将来の夢が定まらないうちは、様々なことを学べる社会学部で知見を広げるつもりです。コロナ禍での授業に戸惑うこともありましたが、持ち前のおおらかさで友達と助け合って乗り切ってきました。研究は「できることではなく、好きなことから始める」とのアドバイスを受け、今後についてじっくり考えていくつもりです。

08 大学を活用して、学費を有効に使う

OTANI'S VIEW

更新日:
脇中:大谷大学に入って、いいなと思ったことは?
 
青山:先生との距離が近いっていうのはありますね。人数が少ないと、先生との対話が増えますよね。質問とかも、授業後にすぐに聞きに行けるし。
 
脇中:大谷は、顔が見える授業が多いよね。1回生からゼミがあって。小規模の良さは生かせるかな。質問にはよく行く?
 
青山:いえ、あまり行かないです(笑)。あんまり構内をウロウロしないんですよ。先生の研究室とかにも行かないですし、コピーもしたことないし、図書室も1回も行ったことないです。
 
脇中:本を借りたことがまだないんだ。
 
青山:ないです。
 
脇中:雑誌とか新聞とかもあるのに、もったいないね。もっと学費を有効に使おうよ(笑)。図書館のカウンターに行けば文献の探し方とかも丁寧に教えてくれるし。パソコンのあるところだとプリンターにつながってるから、プリントアウトもできるよ。年間300枚までは無料で使えるんですよ。
青山:今のところ、まだコピーする必要がないんですよね……。体育館は「障害者スポーツ研究演習」で使いましたけど、サークルのボックス棟とかセミナーハウスとかも知らないです。
 
脇中:セミナーハウスまではバスが行き来してるのも知らない?
 
青山:知らないです。
 
脇中:例年なら、入学式の翌日くらいに本山に参拝に行って、そこからバスに乗って帰ってくるんだけどね。ぜひこれからいろいろ活動して、学費に見合った分を活用してください。そう言えば、オンライン環境を整えるためにって大学から支給された5万円は、有効に使った?
 
青山:いえ、家にはもうパソコンがあったんで、親に。
 
脇中:特別給付金も含めて学生の半分くらいは「親が受け取ったので私は使いませんでした」って言ってたなあ(笑)。

PROFILEプロフィール

  • 脇中 洋

    社会学部現代社会学科 教授



    1959年東京生まれ。京都大学農学部を経て、1996年立命館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1999年花園大学講師、2002年同助教授、2006年教授。2008年より大谷大学教授、現在に至る。臨床心理士、保育士。
    「コミュニケーションの発達的変容」を研究テーマとして、以下の個別課題に取り組んでいる。「乳児の初期コミュニケーションの生成と変容」「発達障害児や聾児の対人コミュニケーション」「取調べにおける供述分析」「高次脳機能障害者のピアサポートによる自己の再構築」「犯罪加害者の更生」。いずれの課題も、「ヒトはどこまで変わりうるのか」の探求を目指している。



  • 高校2年の頃は経済学部や経営学部のある大学を考えていたが、社会学部に入学した決め手は「間口が広かったから」。コロナ禍での授業に戸惑うこともあったが、持ち前のおおらかさで友達と助け合って乗り切ってきた。
    将来の夢が定まらないうちは、様々なことを学べる社会学部で知見を広げようと考えている。また研究は「できることではなく、好きなことから始める」とのアドバイスを受け、今後についてじっくり考えていくつもりだ。