研究内容

「コミュニケーションの発達的変容」を研究テーマとして、以下の個別課題に取り組んでいます。「乳児の初期コミュニケーションの生成と変容」「発達障害児や聾児の対人コミュニケーション」「取調べにおける供述分析」「高次脳機能障害者のピアサポートによる自己の再構築」「犯罪加害者の更生」。いずれの課題も、「ヒトはどこまで変わりうるのか」の探求を目指しています。

ゼミ紹介

このゼミでは、「時間の経過とともに、ヒトが変容していく側面」を学生自ら見出して、自分で集めたデータをもとに考察を深めることを目標にしています。これまでの卒業論文テーマには「第一印象は何によってきまるか」「目撃証言における虚偽の記憶」「児童養護施設における被虐待児童の対人コミュニケーションの変化」「恋愛対象の要因」などがありました。

主な担当授業科目

【院】社会学特殊研究(文献研究)/教育・心理学演習/社会学演習/障害のある子どもたち/犯罪と社会

所属学会

日本発達心理学会/法と心理学会/日本心理臨床学会/日本教育心理学会

経歴・活動歴

1959年東京生まれ。京都大学農学部を経て、1996年立命館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1999年花園大学講師、2002年同助教授、2006年教授。2008年より大谷大学教授、現在に至る。臨床心理士、保育士。

主要著書・論文

単著

  • 『証言態度の変容を数量的に分析する試み』(法と心理学4)
  • 『わからなくてもやりとりはできる』(季刊刑事弁護20) 

共著

  • 『生み出された物語 目撃証言・記憶の変容・冤罪に心理学はどこまで迫れるか』(北大路書房)
  • 『京都大学講義「偏見・差別・人権」を問い直す』(京大学術出版会) 

共訳

  • 『子どもの面接法 司法手続きにおける子どものケア・ガイド』(北大路書房)