高校とは異なる勉強の仕方にも慣れ、友達とも楽しく過ごし、バイトもして充実した学生生活を送っている濱田さんですが、自分のことを「何にも関心がない人」だと言います。何かに夢中になりたいけど、本気で頑張れることが見つからない。見つからなくてもそこそこ楽しい生活は送れているし、今後も安定した生活をしていきたいから、将来は公務員志望。そんな矛盾と若干の懸念に、残りの学生生活でどう折り合いをつけていくのか。濱田さんの「これから」に注目です。

01 友達づくりには苦労しなかった

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野村:学校生活はどうですか?

濱田:だいぶ授業にも慣れてきて、学生生活も充実してきてる感じです。最初はいろんなことに緊張して不安ばっかりで、勉強のやり方とかもどうしたらいいかもわからへんかったし。入学した時は、勉強に関する不安っていうのが一番大きかったですね。

野村:やっぱり高校からの違いってとこが大きいかな?

濱田:それもありますし、授業の間にできる自由時間をどう工夫していいのかっていうのがすごく大きくて。

野村:時間割って、わりとみっちり入ってる方?

濱田:そうですね。今は22単位取ってて、月曜日は1限だけなんですけど、火曜日は5限まであるし、日によってバラバラです。時間が空いたりすると、友達としゃべったり、課題やったりしてます。どの授業でも結構容赦なく課題が出るんで。
野村:前期の方がしんどかった?

濱田:後期の方が課題は多いですね。

野村:そうか、授業担当の先生方も新入生が大学に慣れてきたとみて、課題を出しやすくなったってことかな。交友関係はどんな感じ?

濱田:大体4人で一緒にいるんですけど、サークルには入ってないので、みんなとご飯に行ったりするのが楽しいなって。

野村:友達を作るためにサークルに入るっていう子もいるやろうけど、友達がもういるんやったら別に入らなくてもいいのか。
濱田:そうですね。私は同じ学部の友達が多いです。授業も最初は1人で受けてたんですけど、同じように1人でいた友達が声をかけてくれて、仲良くなって。東本願寺に行った時にまた友達ができて。

野村:入学後すぐにある遠足のようなやつね。御影堂に皆でお参りするわけだけど、やっぱりある程度動くことがあるとね、人と話もしやすいし。新入生の最初の行事としてそれがあるから、スムーズに友達ができたんだね。

濱田:はい。友達づくりにはそんなに苦労しなかったです。

PROFILEプロフィール

  • 野村 明宏

    社会学部 現代社会学科 教授



    1970年神戸市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。 京都大学大学院21世紀COEプログラム研究員、四国学院大学社会学部准教授を経て、2015年大谷大学文学部准教授、2017年同大学教授、現在に至る。
    国民国家やエスニシティに関する理論社会学的研究を行ってきたが、近年はそうした研究領域を含めて、ポストモダン思想や文化研究等の理論的成果を取り入れながら、現代の社会と文化について考えている。社会学という学問領域は近代という時代に要請され誕生した学問だが、激動する現代世界ではモダニティ自体の自明性が根底から揺れ動くとともに、社会学というディシプリンも岐路に立たされているように思われる。こうした問題関心を背景にしながら、現代の管理社会化やグローバル化における社会と個人の関係をあらためて検討することを大きな研究テーマにしている。



  • 大谷大学のオープンキャンパスに参加した時に先生との接しやすさを体感して、大谷大学を選んだ。高校とは異なる勉強の仕方にも慣れ、友達とも楽しく過ごし、バイトもして充実した学生生活を送っている。
    何かに夢中になりたいけど、本気で頑張れることが見つからない。見つからなくてもそこそこ楽しい生活は送れているし、今後も安定した生活をしていきたいから、将来は公務員志望。そんな矛盾と若干の懸念にどう折り合いをつけていくのかが課題。