大学生活も半分が終わろうとする中で自分を見つめなおしたとき、より自分に向いていると思えた小学校の教員になるべく、板尾さんは受験をし直しました。晴れて二度目の大学1年生になった今、チャンスは自ら掴みに行かないと、自身の成長にはつながらないと認識している板尾さんは、叶えたい自分の姿も明確に描いています。コロナ禍を経て、デジタルネイティブの子どもたちを教えるという前例のない領域において、新たな教育を切り拓くチャレンジが始まります。

04 チャンスには食らいついて、毎日をカラフルに

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井上:高校時代はどんな感じでしたか?
 
板尾:わりとどこにでもいるような高校生でした(笑)。しっかり勉強をする高校で、みんな目指してる大学が偏差値の高い大学だったので、1年生で入学した時から、大学入試はこうだぞ、って言われるような雰囲気でした。
 
井上:クラブとかは?
 
板尾:軽音をやってました。ライブとかもやって楽しかったです。
 
井上:そこらへんはあなたらしいね。勉強だけじゃなくて、自分を表現する活動をしてたっていうのが、今のあなたを作ってるのかもしれないね。今は、通学にはどれくらい?
 
板尾:自転車で20分くらいです。でもここはいいですね、駅近で、授業後にも遊びに行きやすいですし。この前は、友達と昼ご飯を食べに出たついでに東山をめぐったりしました。
 
井上:よく出かけたりする?
 
板尾:寺社仏閣をめぐるのは好きなんで、時間があったら行きたいですね。でも、大学生になって自由な時間ができたんですけど、自己管理が大切だなと。責任が発生するんですよね。自由が増えるほど、自分の責任が増えるなっていうのは痛感しました。
井上:大学4年間でやりたいことは?
 
板尾:あるチャンスには食いついていきたいと思います。京都市教育委員会がやってる、教師をめざす人をサポートをする「京都教師塾」というのも聞いたんで、そういうことにもぜひ取り組んでいきたいです。チャレンジしないと退屈というか、自分からがっついていかないと毎日同じになってしまうので、毎日をカラフルにしていきたいと思います。
 
井上:前の大学を辞めて、新たな自分なりの目標を見つけたから、その目標をぜひとも高いレベルで叶えたいっていう感じかな。
 
板尾:そうですね。できることはやっておいた方がいいかなって思いますし、選べるほど幸せの数も増えると思うんで、クオリティは求めたいと思います。

PROFILEプロフィール

  • 井上 和久

    教育学部教育学科 准教授



    1961年兵庫県生まれ。大谷大学文学部卒業。兵庫教育大大学院学校教育研究科修士課程終了。兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科博士課程修了。博士(学校教育学)。兵庫県立高等学校、兵庫県教育委員会、兵庫県立特別支援学校、大和大学教育学部准教授を経て、2018年に大谷大学文学部着任。
    障害のある子どもと障害のない子どもが共に学ぶインクルーシブ教育システム構築のための、早期からの支援方法と支援継続のための地域や学校等でのシステムの研究を行っている。具体的には、保育所・幼稚園・小中学校の先生を対象にした「幼児期から学齢期までの支援継続のためのガイドブック」「中学校から高等学校への支援継続のためのガイドライン」の作成、「特別支援学校のセンター的機能と関係機関が連携した早期からの支援システム」の提案などを行っている。



  • 以前は別の大学で学んでいたが、大学生活も半分が終わろうとする中で自分を見つめなおしたとき、小学校の教員が、より自分に向いていると思えて、再受験した。
    チャンスは自ら掴みに行かないと、自身の成長にはつながらないと認識している。叶えたい自分の姿も明確に描いており、コロナ禍を経て、デジタルネイティブの子どもたちを教えるという前例のない領域において、新たな教育を切り拓くチャレンジが始まる。