高校とは異なる勉強の仕方にも慣れ、友達とも楽しく過ごし、バイトもして充実した学生生活を送っている濱田さんですが、自分のことを「何にも関心がない人」だと言います。何かに夢中になりたいけど、本気で頑張れることが見つからない。見つからなくてもそこそこ楽しい生活は送れているし、今後も安定した生活をしていきたいから、将来は公務員志望。そんな矛盾と若干の懸念に、残りの学生生活でどう折り合いをつけていくのか。濱田さんの「これから」に注目です。

02 部活はやらないけど、バイトはする

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野村:趣味は?

濱田:特にないです。

野村:高校の時とか、何かやってなかったの?部活とか。

濱田:中高と、バスケをやってました。

野村:大学ではやろうと思わなかったの?

濱田:大学の勉強と両立できなくなったらどうしようと思って。バスケサークルに途中から入れるんやったら入りたいなとは思うんですけど、とりあえず今は勉強を頑張りたいなって思って。
野村:日本のスポーツの悪いところって、高校でやめてしまう人が多いんだよね。やり切ったとかで。生活の一部としてとか、趣味でスポーツっていうのがなかなかね。それって部活動の弊害なのかな。
 
濱田:やりすぎて嫌になったっていう子の方が、友達には多いですね。
 
野村:スポーツは、やってない子の方が多い?
 
濱田:そうですね、自分の周りでは。
 
野村:バイトはやってる?
 
濱田:100均で働いてます。高校の頃からだから、もう1年くらいですね。消費税が10%になって、計算がしやすくなりました(笑)。
 
野村:バイトはどのくらい入ってるの?
濱田:週に3回です。平均的じゃないかな。
 
野村:すごいやってる子は、夜勤とかもあるよね。男子とか。バイトは、生活のためにやってる子と、趣味のために稼ぐ子といるけど、どんな感じ?
 
濱田:両方ですね。教科書や定期券のお金を稼ぐことと、あとは遊びに使ったりします。
 
野村:そうだよね。何かとお金かかるもんな。図書館にも本はたくさんあるけど、卒論になったら、テーマによっては自分で買うしかない本っていうのもあるしね。

PROFILEプロフィール

  • 野村 明宏

    社会学部 現代社会学科 教授



    1970年神戸市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。 京都大学大学院21世紀COEプログラム研究員、四国学院大学社会学部准教授を経て、2015年大谷大学文学部准教授、2017年同大学教授、現在に至る。
    国民国家やエスニシティに関する理論社会学的研究を行ってきたが、近年はそうした研究領域を含めて、ポストモダン思想や文化研究等の理論的成果を取り入れながら、現代の社会と文化について考えている。社会学という学問領域は近代という時代に要請され誕生した学問だが、激動する現代世界ではモダニティ自体の自明性が根底から揺れ動くとともに、社会学というディシプリンも岐路に立たされているように思われる。こうした問題関心を背景にしながら、現代の管理社会化やグローバル化における社会と個人の関係をあらためて検討することを大きな研究テーマにしている。



  • 大谷大学のオープンキャンパスに参加した時に先生との接しやすさを体感して、大谷大学を選んだ。高校とは異なる勉強の仕方にも慣れ、友達とも楽しく過ごし、バイトもして充実した学生生活を送っている。
    何かに夢中になりたいけど、本気で頑張れることが見つからない。見つからなくてもそこそこ楽しい生活は送れているし、今後も安定した生活をしていきたいから、将来は公務員志望。そんな矛盾と若干の懸念にどう折り合いをつけていくのかが課題。