話し慣れしている小川君は、人と気軽にコミュニケーションを取ることができます。授業はどれも面白いと言いますが、その中でも特に、もっと聞きたいと思う授業の場合は、積極的に先生の研究室に出かけていき、授業以外の場でもたくさんのことを吸収しています。過去を学ぶ過程では、歴史上の人物が実際に扱ったものに触れる機会もあります。机上の勉強だけではない多様な学びの中で、将来は歴史の先生になりたいという夢をより具体的に描いています。

02 落ち着いた雰囲気がしっくりきた

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國賀:歴史に興味を持ったきっかけは?
 
小川:小学生の時に親が買ってくれた『日本の歴史』っていう20巻くらいの本を読んで好きになりました。狩猟採集の時代から、今のような便利な世の中になっていく経緯を学ぶことができて、当時の感覚としては、不思議だなって思って。それで、もうちょっと学びたいなと思って来ました。
國賀:なぜ大谷大学に?
 
小川:元々は別の大学に行きたかったんですけど、その大学では、教員免許がうまく取れなくて。僕、高校の社会科の免許を取得したいんです。それで高校3年生の時に、たまたまこの大学の先生と知り合って、その先生の勧めと言いますか、サポートもあって、ここに来ました。
 
國賀:入学して、実際に思い描いていたイメージとはどうですか?
 
小川:思っていたのと同じこともあるんですけど、違うことは面白いというか。もうちょっと大学ってガヤガヤしているのかと思ってたんですけど、わりと落ち着いた人が多いと思います。僕もそういうタイプなので、僕にとってはこういう雰囲気はなじみやすいですね。
 
國賀:本学にはどういう受験方法で?
 
小川:僕は指定校制推薦です。高校のときに生徒会長をやっていまして、人の前で話す機会が多かったので、推薦の面接の時も素で話すことができました。
 
國賀:それは良いですね。私たちも面接官をするんですけど、やはり非常に緊張している学生さんも多いのでね。指定校制推薦を受けたってことは、大谷大学をきちんと意識していたっていうことだと思うんですけど、オープンキャンパスには来られましたか?
小川:オープンキャンパスにも来ましたし、高校の夏期講座で大谷大学に来る機会があり、そちらにも参加しました。ある程度、大学についての情報は得ておかないとと思って。
 
國賀:決め手は何でしたか?
 
小川:オープンキャンパスが学生主体であることとか、ウチの高校と雰囲気が似てると言いますか。落ち着いていられたので、ここなのかなっていう不思議な感じがしました。
 
國賀:そういうふうにピッタリきたっていう人はなかなか珍しいですね。良かったです。どんな高校生でした?
 
小川:生徒会をやる傍ら、校外で剣道をしていました。他のスポーツもやってみたいなと思う反面、もうちょっと剣道を極めたいというか、技を磨いてみたいなという思いがあって、今も続けています。

PROFILEプロフィール

  • 國賀 由美子

    文学部歴史学科 教授



    大阪府生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。文学修士。1988年滋賀県立近代美術館学芸員、同主任学芸員、同専門学芸員を経て、2017年大谷大学文学部教授。
    平安末の後白河院政期を中心に、美術、とくに絵画作品から読み取れる歴史事象を考察してきた。また、美術館に在職してからは幅広い年代のものを対象に、まず作品を観て分析し、作品そのものが語ってくれる多くの事実を拾い上げられるよう努めてきた。中世絵巻物、そして近世から近代に至る「やまと絵」を中心に、なぜその作品は制作されたのか?を問い続けて行きたい。



  • 小学生の頃に買ってもらった本がきっかけで歴史に興味を持ち始める。高校の時に生徒会長をしていたこともあり、人と気軽にコミュニケーションを取ることができる。教師をしていた祖父や、高校の時の担任の先生に憧れて、将来は高校の社会科教員になる夢を叶えるため、大谷大学を選んだ。
    大学の授業はどれも面白く、もっと聞きたいと思う授業の場合は、積極的に先生の研究室に出かけていき、授業以外の場でもたくさんのことを吸収している。過去を学ぶ過程では、歴史上の人物が実際に扱ったものに触れる機会もある。机上の勉強だけではない多様な学びの中で、将来自分はどんな先生になりたいか、具体的に描いている。