研究内容

平安末の後白河院政期を中心に、美術、とくに絵画作品から読み取れる歴史事象を考察してきました。また、美術館に在職してからは幅広い年代のものを対象に、まず作品を観て分析し、作品そのものが語ってくれる多くの事実を拾い上げられるよう努めてきました。中世絵巻物、そして近世から近代に至る「やまと絵」を中心に、なぜその作品は制作されたのか?を問い続けて行きたいと思っています。

ゼミ紹介

美術作品を通して、背後にある歴史の断片を読み取り、つないでゆく作業を行い、何がわかるのか研究してゆきたいと思います。作品とは「出会い」です。見過ごさず「出会う」ためには、自らも養っておく必要があるでしょう。ゼミ員たちの研究発表に、絵巻物の「詞書」や、「銘文」などを講読する機会も組み合わせ、作品との「出会い」から何を知り得るか、京都という地の利も生かして、楽しみながら学んでゆきましょう。

主な担当授業科目

歴史学演習/博物館概論/文化財調査演習/史学概論/日本仏教史

所属学会

美術史学会/文化史学会

経歴・活動歴

経歴

大阪府生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。文学修士。1988年滋賀県立近代美術館学芸員、同主任学芸員、同専門学芸員を経て、2017年大谷大学文学部教授。
 

活動歴

大津市都市計画審議会景観形成専門委員、京都国立博物館有形文化財評価員、京都国立近代美術館美術作品購入等選考委員、京都国立近代美術館美術作品購入等評価員会評価員、京都国立近代美術館企画審査委員会(作品修復)委員、大阪市新美術館建設準備室所蔵作品修復等業務委託公募型プロポーザル方式有識者会議委員、鳥取県美術資料収集評価委員会委員、滋賀県東近江市博物館等運営委員会委員、斎宮歴史博物館運営専門委員、愛媛県美術品等収集評価委員会委員、栗東歴史民俗博物館協議会委員、滋賀県長浜市長浜城歴史博物館協議会委員、三重県立美術館専門委員、大阪府文化財保護審議会委員、京都日本画新展審査選考委員

主要著書・論文

共著

  •  『日本の近代美術 5 京都の日本画』(大月書店、1994年)
  •  『幸野楳嶺』(芸艸堂、1995年)
  •  『石山寺縁起絵巻集成』(中央公論美術出版、2016年)
  •  『博物館と文化財の危機』(人文書院、2020年)
  •  『Kyoto's Renaissance Ancient Capital for Modern Japan』(Renaissance books,London,2020)
  •  『近江の画人』(サンライズ出版、2020年)

論文

  •  「年中行事絵巻 朝覲行幸巻 の制作に関する一試論」
  •  「メトロポリタン美術館本 天神縁起絵巻の伝来について」
  •  「滋賀県内個人蔵 西行物語絵巻 について」
  •  「祭礼図の系譜に関する基礎的研究」
  •  「高田敬輔筆 信楽院天井画」
  •  「没後十年 小倉遊亀の画業を振返って」
  •  「破来頓等絵巻考—大谷大学博物館本の紹介をかねて—」
  •  「東本願寺と京都画壇」