話し慣れしている小川君は、人と気軽にコミュニケーションを取ることができます。授業はどれも面白いと言いますが、その中でも特に、もっと聞きたいと思う授業の場合は、積極的に先生の研究室に出かけていき、授業以外の場でもたくさんのことを吸収しています。過去を学ぶ過程では、歴史上の人物が実際に扱ったものに触れる機会もあります。机上の勉強だけではない多様な学びの中で、将来は歴史の先生になりたいという夢をより具体的に描いています。

03 授業を聞くと、もっと知りたくなる

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國賀:専攻の授業についてはどう?
 
小川:高校の時も日本史専攻だったので、大学でも日本の歴史を学びたいなって思ってるんですけど、今悩んでいることは、戦国時代を専門にするのか、幕末のあたりを専門にするかです。
 
國賀:両方とも人気のところですね(笑)。なんでその時代に興味を持ったの?
小川:僕は近現代を学びたいなと思って入学してきたんですけど、いろいろな先生方が授業をしてくださる中で、この時代も面白そうだなっていうのが出てきて、それが戦国と幕末です。授業を聞いていて「この先生の授業が面白い、もうちょっとこの先生のところで学びたい」と思いました。
 
國賀:「史学概論」では学科でゼミをもつ全教員がオムニバスで授業をやってるんですよね。ゼミ選択の材料になればいいなという想いもあって聞いてもらってます。
 
小川:僕は「史学概論」が前期だったのでオンラインだったんですけど、どうしてもオンラインっていうのは対面授業と違って、雰囲気が欠けたりすると思うのですが、それでもどの授業も面白く聞いてましたし、どの授業も、もうちょっと聞きたいなって思っていました。これから少しずつ先生方の話を聞きながら決めていきたいと思います。
 
國賀:コース選択については、「〇〇先生のゼミに入りたい」という書き方ではなくて、何をやりたいかを書いてもらうんですよ。歴史学科の教員全員でそれを見ながら話し合って決めることになります。例えば新選組を研究したいと書くとしますよね。そうすると「京都探究コース」か、日本史の近世に入ってもらうかなんですが、関心がどの辺にあるのか我々も悩むところなので、できるだけやりたいことの希望を書いてもらった方がいいですね。
 
小川:先生方が皆さんで話し合って下さるんですね。
 
國賀:一目見てわかる内容だったら話し合いもないんですけど、オーバーラップする内容だと、話しますね。
 
小川:そうやっていろいろな先生に見てもらえるのはありがたいです。
 
國賀:戦国時代が好きというのは、剣道も関係してるのかな?
 
小川:そうですね。もし仮に戦国時代をやるとすると、それこそ卒業論文とかで、日本の武道である剣道と、戦国時代のことをうまく絡められればいいかなと思っています。
國賀:何をやるかってこともありますし、同じことをやるとしてもアプローチの仕方っていうのもありますしね。大学で学ぶと、本物の史料に触れる機会もあるんですよ。実際にその時代の人が扱ったかもしれない文書や刀剣なんかに触れることもあるわけなので、非常に魅力を感じる部分なのかなと思います。

PROFILEプロフィール

  • 國賀 由美子

    文学部歴史学科 教授



    大阪府生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。文学修士。1988年滋賀県立近代美術館学芸員、同主任学芸員、同専門学芸員を経て、2017年大谷大学文学部教授。
    平安末の後白河院政期を中心に、美術、とくに絵画作品から読み取れる歴史事象を考察してきた。また、美術館に在職してからは幅広い年代のものを対象に、まず作品を観て分析し、作品そのものが語ってくれる多くの事実を拾い上げられるよう努めてきた。中世絵巻物、そして近世から近代に至る「やまと絵」を中心に、なぜその作品は制作されたのか?を問い続けて行きたい。



  • 小学生の頃に買ってもらった本がきっかけで歴史に興味を持ち始める。高校の時に生徒会長をしていたこともあり、人と気軽にコミュニケーションを取ることができる。教師をしていた祖父や、高校の時の担任の先生に憧れて、将来は高校の社会科教員になる夢を叶えるため、大谷大学を選んだ。
    大学の授業はどれも面白く、もっと聞きたいと思う授業の場合は、積極的に先生の研究室に出かけていき、授業以外の場でもたくさんのことを吸収している。過去を学ぶ過程では、歴史上の人物が実際に扱ったものに触れる機会もある。机上の勉強だけではない多様な学びの中で、将来自分はどんな先生になりたいか、具体的に描いている。