仏教学科
学生インタビュー
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文学部仏教学科を2021年度卒業、大学院文学研究科(現 人文学研究科)仏教学専攻 修士課程を2023年度修了された坂梨龍証さんに、在学中に学んだこと等について語っていただきました。
※このページに掲載されている内容は、取材当時(2024年2月)のものです。
私は大谷派寺院の出身です。真宗大谷派教師資格の取得を目指して大谷大学に入りましたが、真宗学科ではなく仏教学科を選んだのは、2500年を越える仏教の歴史の上に浄土真宗があると考えたからです。また、仏教学科に進んでも真宗学の勉強は可能だろうと思ったからです(逆も然りです)。
学部では真宗学科の授業も多く受講し、結果として仏教学・真宗学双方の学びを深めることができました。その過程で「念仏って何だ?」という根本的な問題意識が生まれたので、卒業論文は善導の念仏解釈をテーマに執筆しました。さらに善導以前の中国仏教における念仏の思想に強く関心を持ったため、大学卒業後は大学院に進学し、中国仏教で最初に念仏に注目した廬山慧遠の研究を進めました。
修士課程では「経典や論書の記述が、何をもって記されているのか」という問いが生まれ、親鸞聖人に至るまでの仏教思想史の流れを意識するようになりました。仏教学科では、物事の全体像を俯瞰的に見ながら思索を深める視座を養うことができたと思います。
坂梨 龍証(さかなし りゅうしょう)
文学部仏教学科 2021年度卒業
文学部仏教学科 2021年度卒業
大学院文学研究科(現 人文学研究科)仏教学専攻 修士課程 2023年度修了