2026年4月、
教育学部 初等教育コース
数理教育専攻が
誕生します。
好きだからといって必ずしも得意になるわけではないし、逆に得意だからといって好きとも限らない。
でも「好き」という気持ちがあることで、その能力が最大限発揮される存在が、実は「先生」です。
そんな先生だから、子どもに共感できることも多いし、一緒になってできるようになったら、とてもうれしい。
あなたが輝ける場所が、ここにあります。
数理教育専攻
とは?
第1学年から学校ボランティアによる現場体験を通した実践的な学びと、少人数制教育による深い学びを重視し、高い専門性を備えた教育者を養成します。
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教員に必要な
高い「授業力」が身につく小学校10教科の模擬授業で実践力を育成。
中学・高校数学では理論と実践を結ぶ学習が特徴。
児童・生徒とともに成長する教育者を目指します。 -
学校運営・学級経営能力が
修得できる学生主体で「おおたにキッズキャンパス」等の体験イベントを実施。企画・予算管理・進行・安全管理から地域連携・組織運営まで総合的に担当します。
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実践力を磨き、
専門性を高められる環境教育学部の教室棟(4・5号館)には音楽室・理科室・図工室・模擬授業教室など特別教室が充実。音楽実技・探求ゼミ・プログラミングなど専門性を高める授業も開講しています。
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数学専任教員による
一貫サポート体制3名の数学専任教員が第1学年から第4学年まで、教科学習・模擬授業・進路相談・採用試験対策を継続的にサポートします。
教職支援センターには、小学校・中学校の校長経験者で、なおかつ教育委員会での勤務経験もあるアドバイザーが4名在籍し、必ず1~2名がセンターに常駐。教員採用試験をめざす学生に対して、さまざまなサポートを行っています。
- 個々のレベルや要望にあわせて丁寧にアドバイスする「学生個別相談」
- 教員採用試験に関する情報提供や学習の仕方を助言する「教職学習会」や「願書記入説明会」の実施
- きめ細やかな添削指導が特徴の「論作文セミナー」の実施
- アドバイザー自身が面接官役となって模擬面接などを行う「直前講習(面接)」
2025年度より初等教育コースで
中学校・高等学校(数学)教員免許状の取得が可能に!
小学校教員免許状との併有が目指せるようになりました。
小学校に加え、中学校・高等学校(数学)の教員免許状を取得するとこんなメリットが!
- 小学校から中学校までの
義務教育9年間(小中一貫教育)を
見通した学びを実現 - 小学校+中学校・高等学校の
免許で教科の専門性を
より高めることができる - 中学校の教員免許があると、
小学校の教員採用試験において
有利になる自治体も(※1)
こんな人に
おすすめ!
あなたの「好き」や「なりたい」を
サポートします。
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教科書で学ぶだけでなく、
実際に体験して学びたい模擬授業や地域の子どもたちとの交流イベントなど、
リアルな教育現場を体験できます。 -
数学は好きだけど、
まだ得意とは言えない「好き」という気持ちを生かして、
数学を教える力に変えていける実践的な学びがあります。 -
一人ひとりを
しっかり見てもらいたい勉強のことから将来の進路、教員採用試験まで、
先生や教職アドバイザーが相談にのってくれます。 -
絶対に数学の先生に
なりたい数学の専任教員が第1学年から第4学年まで、
あなたの学びを徹底的にサポートします。
4年間の学び
数学と向き合い、教えることの楽しさを知り、
学び続ける先生になる。
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第1学年
土台作り
体験的な学びで視野を広げ、教育の基礎を養う。数学の楽しさ、教育の意義、やりがいを知る。学校現場体験を通じて“リアル”な経験を積む。
フォローアップ講習無料
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数学基礎①
(新入生全員)全6回
(4〜6月) -
数学基礎②
(数理教育専攻全員)全8回
(春) -
数学基礎③
(数理教育専攻全員)全8回
(夏)
中・高から丁寧に
復習&教員採用試験過去問
チャレンジ -
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第2学年
ステップアップ
理論をしっかり学び、知識・技術を磨き、教育実習に備える。教育・教科の専門知識や技術を身に付ける。学校ボランティアや介護等体験で現場体験も継続。
フォローアップ講習無料
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数学応用①
(数理教育専攻全員)全8回
(前期) -
数学応用②
(数理教育専攻全員)全10回
(後期)
数学専門教科の学びをフォロー -
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第3学年
応用・実践
大学で学んだ知識・技術をもとに教育実習(小)を経験。理論と実践の往還で学びを深める。
フォローアップ講習無料
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数学応用③
(数理教育専攻全員)全12回
(不定期、第3・4学年共通)
教員採用試験・教育実習
直前フォロー -
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第4学年
総仕上げ
教育実習(中・高)を経験。卒業後の自分を見据え、教員として必要な力の総仕上げを行う。
フォローアップ講習無料
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数学応用③
(数理教育専攻全員)全12回
(不定期、第3・4学年共通)
教員採用試験・教育実習
直前フォロー -
教職科目
教職・教育(教育の学び)
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教職入門
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教育心理学
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教育方法論
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生徒・進路指導論
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教育課程論
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特別活動論
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教育相談
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教職実践演習(小)
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教職実践演習(中・高)
教科專門(数学の学び)
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解析学概論
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代数学概論
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幾何学概論
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コンピュータ概論
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確率・統計学概論
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プログラミング
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情報と社会
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〈小〉教科(算数、理科、国語、社会、生活、音楽、図画工作、家庭、体育、外国語)
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〈小〉初等科教育法(算数、理科、国語、社会、生活、音楽、図画工作、家庭、体育、外国語)
教育と教科の学びを繋ぐ位置づけの科目
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数学教育総論
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数学科教育法Ⅰ
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数学科教育法Ⅱ
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数学科教育法Ⅲ
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数学科教育法Ⅳ
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探求ゼミ
現場実践
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実践体験活動演習(小)
(学校ボランティア) -
介護等体験
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教育実習(小)
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教育実習(中・高)
フォローアップ
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数学基礎①、②、③
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数学応用①、②、③
学生の一日
在学生の一日をご紹介します!

谷内 優集(やち ゆず)さん
教育学部 教育学科 初等教育コース 第1学年
石川県 羽咋高等学校 卒業
教育への情熱と仏教精神にもとづく学びを求めて入学した谷内さん。学校現場でのボランティア活動を通じて教育のリアルな課題と向き合い、将来への明確なビジョンを描いています。
授業以外でも、子ども食堂での活動や部活動に積極的に取り組む、教育者を目指す学生として充実した日々を送る彼女の1日を紹介します。
※記事に記載している情報は、取材当時(2025年6月)のものです。
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登校
私は大谷大学の指定推奨女性専用物件に住んでおり、大学までは徒歩約4分です。
この距離のおかげで朝に余裕ができ、天気が良い日は景色を楽しみながら通学できるのが気に入っています。 -
1限:授業「音楽」
この授業では、小学校での音楽指導の基礎を学び、現在はピアノを使って学年ごとの課題曲を練習しています。初心者でも基礎から丁寧に教えてもらえるため安心して取り組めます。
また、演奏技術だけでなく、楽譜の読み方や伴奏の工夫、児童への指導方法も実践的に学べるのが魅力です。 -
2限:授業「部落史論」
この授業では、被差別部落の歴史や社会的背景を深く学び、特に京都の関連地域に触れることで実情を理解できます。教科書では軽く触れられる内容でも、実際の歴史には多くの苦しみや差別があったことを知り、心を痛めました。この授業は人権や平等について考える大切な機会となっています。
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お昼休み
カフェには広いテーブルやくつろげる空間があり、落ち着いた雰囲気で休憩ができます。気軽に会話を楽しんだり、午後の予習をしたりと、自由に過ごせる時間です。
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3限:授業「教職入門」
この授業では、教育の基本的な概念や小学校教員に必要な資質を学びます。歴史的な教育者の考えや実践を通じて、「教えるとは何か」や「教育者としての使命とは」といった根本的な問いに向き合います。
教師としての倫理観や子どもとの向き合い方など、将来の教育現場で必要な視点を得られる貴重な時間です。 -
4限:授業「学びの発見」
この授業では、学生自身の関心を出発点にした探究的な学びを行います。グループワークやディスカッションを通じて、どのような学問に向き合いたいかを深めます。
私は教育現場でのボランティア経験を基に、「子どもと教育現場をつなぐ学び」をテーマに取り組んでおり、考えを言語化する力を養いながら自身の学びの軸を明確にしています。 -
部活
放課後は書道部に参加し、仮名文字を中心に作品制作に取り組んでいます。筆の動きや字の美しさだけでなく、作品全体の構成や表現力も重視しています。先輩や仲間との交流が活発で、和やかな雰囲気の中で技術を高め合えることが心地よいです。集中して墨と向き合う時間は、日常から離れて自分と向き合える大切なひとときです。
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買い物
部活の後は、近くのスーパーに立ち寄ってその日の食材を購入します。
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夕飯づくり&課題
家に戻ってから夕飯を作り、食後はその日の授業内容を復習したり、提出課題に取り組んだりします。夜は翌日の準備をしながら、自分の学びを整理する時間として大切にしています。
サポート体制
経験豊富な4名の教職アドバイザーが教員をめざす学生をサポート!
教職アドバイザーの
ご紹介

教職アドバイザー
畑中 規良先生
(はたなか のりよし)
京都市立中学校で数学科教員として勤務後、学校長、教育委員会の指導主事、人事課参与を歴任。2025年4月より大谷大学着任。
欠点や弱点がある自分を好きになって楽しそうにしている先生を、子ども達は求めていると思います。
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アドバイスを送る際に、どんなことを意識されていますか?
すぐに正解を求めたがる学生が多いのですが、最適解を探す努力をしてほしいと伝えています。学校現場ではその児童・生徒の置かれている状況や家庭環境、発達段階に応じて、その都度どのように対応するかを考えなくてはなりません。そのためにも、自分の経験や知識からその事象に対する最適解を探す努力、そしてモヤモヤする気持ちと対峙することへの耐性を身につけてほしいと考えています。
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先生になりたいけれども自信のない人がいるとして、その人に対して、どんなメッセージを送られますか?
私自身も、教師になった当初は悩んでいた時期もありましたが、完璧な人間なんてめったにいないだろうし、完璧である必要もないと思います。欠点や弱点があるからこそ、子ども達も「失敗していいんだ。」とか、「苦手なことがあってもいいんだ。」と実感し、自己肯定感につながっていくのではないかと考えています。教師になりたい人には、むしろ自分の弱点や苦手な部分をアドバンテージとして捉えてほしいです。そういう経験があるからこそ、子ども達の困りごとに気づくことができるのではないでしょうか。たくさんの苦労をしてきた経験に培われた“しなやかさ”は、これからの社会を生きていく上でとても大切なものです。自信のなさは、裏返せばしなやかさや優しさ、人生の苦難に対する耐性とも考えられます。何事にも両面があるので、弱点や短所も含め自分の個性としてプラスに捉える考え方を身につけてほしい。それを意識することで、救われる子どももたくさんいるはずです。
その他
教職アドバイザー
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鈴木 靖彦先生
(すずき やすひこ)
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藤本 鈴香先生
(ふじもと すずか)
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桂 康彦先生
(かつら やすひこ)
キャリアイメージ
豊富な進路・就職サポートで、自分にベストな道を見つける。
教育学部初等教育コースで取得が目指せる資格・免許
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小学校教諭一種免許状
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中学校教諭一種(数学※)免許状
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高等学校教諭一種(数学※)免許状
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学校図書館司書教諭
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真宗大谷派教師
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図書館司書
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博物館学芸員
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社会教育主事任用資格
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社会福祉主事任用資格
※課程を有する学科等の必要科目を修得することで、他教科(宗教、社会、地理歴史、公民、国語、英語)の免許取得を目指すこともできます(時間割の都合上、4年間での取得を保障するものではありません)。
おもな就職先
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京都市立小学校
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亀岡市立小学校
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大山崎町立
小学校 -
長浜市立小学校
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彦根市立小学校
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東近江市立
小学校 -
甲賀市立小学校
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草津市立小学校
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大津市立小学校
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枚方市立小学校
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寝屋川市立小学校
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池田市立小学校
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丹波篠山市立
小学校 -
奈良市立小学校
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神奈川県公立
小学校 -
静岡県公立
小学校 -
三重県公立
小学校 -
広島県公立
小学校 -
徳島県公立
小学校 -
など
※掲載内容は2024年5月1日時点の情報です。
学びの
フィールドマップ
大学周辺の小・中学校でボランティア体験を通じた理解を深める。
京都市内でも有数のアクセスの良さを生かして、大学周辺の小・中学校での学校ボランティアに参加。
大学への通学途中、授業の空き時間などを利用してボランティアに参加することが出来るため、授業との両立もしやすいのが特長。
継続して学校現場での経験を積むことで、教員に必要な力を磨くことができます。※マップは左右にスクロールできます

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京都市立元町小学校
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京都市立上賀茂小学校
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京都市立大宮小学校
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京都市立待鳳小学校
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京都市立鳳徳小学校
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京都市立紫竹小学校
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京都市立紫明小学校
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京都市立紫野小学校
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京都市立衣笠小学校
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京都市立金閣小学校
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京都市立大将軍小学校
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京都市立室町小学校
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京都市立京極小学校
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京都市立新町小学校
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京都市立西陣中央小学校
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京都市立乾隆小学校
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京都市立下鴨小学校
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京都市立葵小学校
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京都市立松ヶ崎小学校
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京都市立加茂川中学校
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京都市立旭丘中学校
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京都市立烏丸中学校
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京都市立上京中学校
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京都市立高野中学校
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京都市立下鴨中学校
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京都市立修学院中学校
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京都市立紫野高等学校
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京都府立清明高等学校
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京都府立洛北高等学校
よくあるご質問
数理教育専攻に関するよくあるご質問です。
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まず、理数系の学部ではない“教育学部”で中学校・高等学校(数学)教員免許が取得できるのは、全国的に希少です。
本学の数理教育専攻は、数学免許に加え、小学校教員免許を取得できる点が、他大学と比べ珍しく、本学ならではの特長だと言えます。
また、入学後の進路変更等にも柔軟に対応しながら、学生が学びを諦めることなく成長できることが特長です。※数理教育専攻だけでなく、通常の初等教育コースでも数学免許の取得ができます。 -
初等教育コースと数理教育専攻では、取得を目指す免許と、それに応じて履修する授業科目に違いがあります。
〔初等教育コース〕*他学部受講による
①小学校教員免許
②小学校教員免許+文系教科の中学校・高等学校教員免許※)
〔数理教育専攻〕
小学校教員免許+中学校・高等学校(数学)教員免許そのため、数学免許取得を前提とする数理教育専攻には、数理教育専攻出願者のみ受験できる数学を活かした独自入試(英・数型入試)を用意しています。ただし、1つ目の回答にあるとおり、小論文や文系科目で入学した初等教育コースの学生についても、入学後に数学免許の取得を目指すことは可能であり、数学を得意とする数理教育専攻の学生とともに、フォローアップしていくのでご安心ください。 -
小学校と中学校・高等学校教員免許の併有は、多くの都道府県で加点対象になります。ただし、加点有無だけで教員採用試験の有利・不利が決まるわけではなく、いずれの場合でも十分な試験対策が必要となります。
小学校教員免許のみを取得する場合は、比較的時間に余裕があるため、学校ボランティア等の活動に継続して参加しやすいというメリットもあります。継続的な活動歴やそれに基づく経験は、教員採用試験で評価されます。 -
多くの自治体で、第3学年から受験ができるようになっています。そのため、本学では、通常の授業以外にも、教員採用試験対策講習(有料)※や教職アドバイザーによる模擬面接等、さまざまな支援を行っています。※参考/講習自己負担額(2025年6月現在)
本学学生を対象とした対面による講習を特別価格で受講することができます。
➀教員採用試験対策講習(小学校5教科) 受講料16,000円、テキスト代1,650円
➁教員採用試験対策講習(教職教養) 受講料19,000円、テキスト代1,650円 -
本学には3名の数学専任教員が授業での指導に留まらず、数学フォローアップ講習(無料)をはじめ、第1学年から第4学年まで教科の学習・模擬授業などの学びや進路相談、採用試験対策を強力にサポートします。心配せず、ぜひ積極的に受験にチャレンジしていただきたいです。
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年内入試で受験できる初等教育コースでも、中学校・高等学校(数学)教員免許が取得可能なため、不安がある場合は年内入試で初等教育コースの受験を推奨します。
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初等教育コース、数理教育専攻では、小学校教員免許の取得を必須としています。小学校と中学校・高等学校教員免許を併有した方がよりメリットが大きくなりますので、小学校教員免許取得を目指すことをお勧めします。
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小学校へは第3学年で4週間、中学校・高等学校へは第4学年で3週間、それぞれ教育実習に参加します。