2023年度公立学校教員採用試験に合格した教育学部教育学科初等教育コース第4学年の藤 祐眞さんに、小学校教員を目指したきっかけ、今後の展望についてインタビューしました。
※プロフィール欄に表記の学年は取材当時(2023年度)のものです。

愛情深く指導してくださった恩師

小学校2年生から4年生まで担任だった自分にとっての恩師が、小学校教員を志したきっかけです。休み時間を利用して苦手だった算数を継続的に教えていただき、そのおかげで算数が好きになり、高校では理系を専攻するまでになりました。そんな愛情深く接してくださった恩師のように、私も子どもたちへの教育的愛情にあふれた教員になりたいと思いました。

また、子どもと接するのが好き、ということも小学校教員を志したきっかけの一つです。今でも小学校での学校ボランティアを週1回、放課後の学童クラブでの支援を週3回行っており、その他にスポーツ少年団のコーチとして週2、3回活動するなど、充実した毎日を過ごしています。

教員採用試験は、個人戦ではなく団体戦

初等教育コースには同じ小学校教員をめざす仲間が集まるので、皆で一緒に勉強しようという雰囲気が自然とできるのが印象的でした。お互いに積極的に話し合いながらコミュニケーションを取り、全員で教員採用試験に合格できるように切磋琢磨していました。面接の練習でも、一人だけではなく何人かで集まり取り組むことで、お互いの良い点を参考にしながら、仲間から刺激を受けて向上心を持って学ぶことができたと思います。

今まで受験や試験は個人戦だと考えていたのですが、今回の教員採用試験を通して、団体戦だと言われる意味を実感しました。 

教職アドバイザーの手厚いサポート

教員採用試験対策に関する各種講座を大学4年間通して受講できる等、教員になるためのサポート体制が整っていることが大谷大学の特長です。

またその中でも、特に紹介したいサポートが教職アドバイザーの存在です。これまでに小学校や中学校の校長を経験され、教育委員会で採用選考に関わっておられた先生方が教職アドバイザーとして教職支援センターに常駐し、個別に対応いただけることが大きな魅力です。個別相談の他にも、教員採用試験で求められる小論文の対策セミナーや面接対策の講座を開催していただく等、最終合格に向けて手厚く支援していただけます。

一人ひとりの子どもに向き合える教員に

子どもが不登校になる要因の一つに、先生と合わないことがあるというのを授業資料で目にしたことがあります。子どもたち一人ひとりとしっかり関われるように子どもの目線に立ち、子どもたちが話しかけやすい、毎日明るい教員になりたいと思っています。

また、子どもたちだけでなく同僚の先生方ともコミュニケーションを取り、自分だけで問題を抱えず、お互いにカバーし支え合いながら教育にあたるということを心がけたいと考えています。管理職や専門職等、様々な立場の先生方と協働して「チーム学校」となり、子どもを育てていきたいと思います。そして、この「チーム学校」には、学校以外にも地域の方々との関わりが重要です。地域という学校以外の第三者との連携により、子どもを多くの大人の目で育てることが大事であると考えています。

地元の滋賀県では、身の回りに豊かな自然や数多くの文化財があり、その魅力を最大限に生かした体験活動を通した授業が展開されています。そういった教育を受けてきたからこそ、滋賀県で教員として働きたいと考えるようになりました。自分が生まれ育った地域の環境を生かした体験的な授業をして、自然の中でより豊かな心を育成していきたいです。また、様々な人と関わる活動を積極的に実践することで、人としての思いやりの心を育みたいと思います。

PROFILEプロフィール

  • 藤 祐眞

    教育学部 教育学科 初等教育コース 第4学年

    ふじ ゆうしん
    滋賀県立虎姫高等学校卒業
    2020年4月 大谷大学教育学部教育学科(初等教育コース)入学
    2024年4月 滋賀県教育委員会採用予定