2023年度公立学校教員採用試験に合格した教育学部教育学科初等教育コース第4学年の橋本 絃太さんに、小学校教員を目指したきっかけ、今後の展望についてインタビューしました。
※プロフィール欄に表記の学年は取材当時(2023年度)のものです。

学校ボランティアで小学校の教員になる決意を固めた

高校時代には将来の進路が決まっていなかったのですが、担任の先生に相談したときに「子ども」と「教える」ことが好きだと気づき、小学校教員をめざすことにしました。

入学当初は少し自信がなかったのですが、1年生の時に授業の一環として参加した学校ボランティアで、実際に先生方や子どもと接することにより、「教員になった時の自分」という将来像がはっきりと見え、「小学校の教員になる」という決意を固めました。 

支援が必要な子どもから学ぶ

現在も続けている京都市の総合育成支援員での経験が印象に残っています。京都市の小学校で支援員として、障がい等により支援が必要な子どもに対して学習指導の補助等を担当しています。授業中に教室を飛び出してしまう子どもの対応では、その子を追いかけて教室に戻るよう声掛けをしますが、最初はなかなか戻ってくれませんでした。しかし、常日頃から子どもとの関係構築を行ったり、声掛けを工夫したりすることで一緒に教室で授業を受けられるよう支援することができました。対応方法や子どもとの接し方で難しい場面もありますが、学校ボランティアとは違った経験ができるので、小学校教員をめざす自分自身にとって非常に勉強になりました。

先生方と距離が近く、同じ志を持つ仲間とともに学べる

先生方との距離が近いのが大谷大学の魅力だと思います。教員採用試験に向けた面接指導を急に依頼したこともあったのですが、その時も快く受け入れてくださり、自分の将来に向けて不安な部分等をすぐに相談できたりするので、とても心強かったです。

また、少人数制教育ということも大きな特徴です。1年生からクラスが分けられるので、同じ教員をめざす仲間たちと話し合いや何かを一緒に取り組む機会が多く、すぐに打ち解けることができます。少人数だからこそ模擬授業をする機会も多く、仲間たちと良かった点や改善点を話し合い、実践的に学ぶことができました。

家族のサポートに感謝し、勉学に励んだ学生生活

将来的には地元に戻り教員になるという想いもあり、「京都で4年間だけ勉強させてもらう」という気持ちで限られた時間を大切にしながら毎日を過ごしています。また、京都での一人暮らしをきっかけに、家族からのサポートを改めて感じ、今ある環境に感謝しています。充実した学生生活だったと家族に報告できるようにしようと考えたことで、モチベーションを保ちながら勉学に励むことができました。

子どもたちに元気を与えられる教員に

子どもたちに元気を与え、学習に対する意欲や何事にも積極的に取り組む姿勢を引き出せる教員になりたいです。これは、小学校での学校ボランティアで出会った先生がきっかけです。

そのクラスには活気が溢れていて、授業の中でも子どもたちが積極的に手を挙げて発表していたことが印象的でした。こうした雰囲気づくりには何が必要なのか、ボランティア活動に取り組みながら観察していたのですが、先生から子どもたちへの声掛けが重要であると気づきました。

一日の始まりに元気に挨拶をすることや日常の中で子どもたちをよく褒めることはもちろんですが、時には子どもたちと一緒に驚き、感動する等、子どもたちの様々な様子を見て共感している先生の姿に感銘を受けました。私も子どもたち一人ひとりをしっかり見て、関わる中で元気を与える教員になりたいと考えています。

PROFILEプロフィール

  • 橋本 絃太

    教育学部 教育学科 初等教育コース 第4学年

    はしもと げんた
    三重県立亀山高等学校卒業
    2020年4月 大谷大学教育学部教育学科(初等教育コース)入学
    2024年4月 三重県教育委員会採用予定