小学校教諭
学生インタビュー
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大学の授業の中で、「分かったから楽しいではなく、分からないから楽しくなる授業を作りなさい」と教わったことが印象に残っています。
これまでは、子どもたちに「分かった、できた」という喜びを味わってほしいという思いが強く、学校ボランティアなどでそうした授業に出会い、感銘を受けました。しかし、「分かった」という結果だけでなく学びの過程を大切にする考え方に触れ、分からない時にみんなで協力して問題解決に向かって話し合い、考える楽しさや面白さが、学校で学ぶことの本質だと気づきました。
この学びは子どもだけでなく、私たちにも当てはまることだと思います。"チーム学校"という言葉があるように、分からないことがあれば周りの人との話し合いをこれからも大切にしたいです。
大谷大学の教育学部初等教育コースの特長は、少人数制教育です。少人数のためコースの先生方から手厚く指導いただけますし、また全ての教科において学生一人による模擬授業を経験することもできます。私自身も模擬授業を何度も経験してから教育実習に臨めたので、実習先の先生に「授業をするのが慣れているね」と評価いただき、当初の予定よりも多くの授業を担当する機会をいただけました。教員採用試験でも実践経験を活かし、楽しんで模擬授業の試験に臨むことができました。
子どもたち一人ひとりの個性を輝かせられる教員になりたいです。在学中は、教育実習や学校ボランティア等を通して様々な子どもたちと関わりましたが、その中で誰一人同じ性格の子はおらず、どの子にも輝く個性や魅力がありました。学校ボランティア先のある先生が、子どもたちに「周りの人の素敵を見つけられるのは、自分も素敵な人だからだよ」と話しておられました。子どもたちが友達の個性を認め合うためにも、まずは私自身が子どもたちとコミュニケーションを取り、一人ひとりの個性を理解していきたいと思います。そして、子どもたちの良さや個性を輝かせられる環境を作っていきたいです。
また、コロナ禍で将来の夢を持つ子どもが減少しているとニュースで見ましたが、私は当時の先生方に支えてもらい教員になるという夢を持つようになりました。子どもたちに授業を通して何か興味を持つきっかけ、夢を持つきっかけを与えられるようになりたいと思います。
大学卒業後は、私の一番の夢であった、生まれ育った兵庫県で小学校の教員として働きます。20歳の時の同窓会で当時の先生方にお会いした時に、「兵庫に戻ってきて一緒に教員になろう」と言ってくださった先生がいて、兵庫県で採用されたことが本当に嬉しかったです。小学校時代にお世話になり、憧れ続けた先生方と同じ教員として働けることが恩返しの一歩になるのかなと考えています。
関 菜乃果
教育学部 教育学科 初等教育コース 第4学年
せき なのか
兵庫県立柏原高等学校卒業
2020年4月 大谷大学教育学部教育学科(初等教育コース)入学
2024年4月 兵庫県教育委員会採用予定