大谷大学新聞社レポート
2023年9月3日オープンキャンパス
秋暑のオープンキャンパス
少しずつ秋の空に変わりつつある9月3日。大谷大学でオープンキャンパス(以下、OC)が開催された。今回のOCも多くの高校生に来ていただき、賑わいを見せていた。
大谷大学新聞社では、参加していただいた高校生にインタビューを行った。
CONTENTS
文学部仏教学科

慶聞館2階K211教室で箕浦暁雄先生による仏教学科の学び紹介が行われた。
仏教学科では、仏教の考え方を現代の問題解決に活かし、「知恵と行動力」として培うことを目標に掲げている。古代インドで作られた写本や、チベット語で書かれた書物を読むことで、古代インド人がどのように考えていたかを知ることができる。そして、仏教を学ぶことで、生きる意味を追求し、ゴータマがブッダ(目覚めたもの)と呼ばれるようになったきっかけを学ぶことができる。また、普段の授業では、学生が、実際に書物を読んで、読み取れたことを報告しているそうだ。チベット語やサンスクリット語で書かれた資料も使うことがあるが、必ずしもその言語を読めなければいけないわけではない。しかし、それらの言語を本格的に学びたいと思った方は、別に講義があるため、それも併せて受講してほしいと述べていた。
その後、箕浦先生によるミニ講義が行われた。講義では、『行き止まりの世界に生まれて』という映画が紹介された。アメリカは、自動車産業などによって発展を遂げたが、一部の地域はまだ発展途上にある。その例が、この映画の舞台であるロックフォードである。映画の登場人物であるキアー、ザック、ビンの3人は、貧しく暴力的な家族のもとに生まれた。その家族から逃れようとした3人は、スケートボード好きがきっかけで仲間となり、家族以外の唯一の居場所をつくっていく。映画ではそうした3人の過酷な過去などについて描かれている。
映画の後、人生には変えられない過去のような、自分自身では乗り越えられない辛いことがあるのに、「幸せだ」となぜ言えるのか、私たちが生きるとはどういうことなのか、といったことを仏教学では考えていくとまとめられた。
その後、箕浦先生によるアドミッション・オフィス入試について、どのような流れで行われるかが説明された。
学び紹介終了後、箕浦先生にお話を伺った。「学び紹介は、熱心に話を聞いてもらえた。参加者は仏教学と聞いても、何を学んでいるか分かりづらいので、専門用語をなるべく使わず説明した。仏教学科には今回の学び紹介を受けて興味を持った方に、ぜひ入学してほしい。」と話していた。
また、学び紹介に参加していた清水聖汰朗さん(大谷高校)にもお話を伺うことができた。「通っていた小・中・高等学校が大谷大学と同じ仏教系列だったので、仏教学科に興味を持った。学び紹介では初めて見たサンスクリット語の文字に驚いた。もし入学できたら、仏教や古代インドの歴史、ブッタなどについて学んでいきたい。」と述べていた。
外岡千佳良(国際学部国際文化学科第2学年)
社会学部現代社会学科

慶聞館2階K206教室で後藤晴子先生による現代社会学科の学び紹介が行われた。
現代社会学科では、3つのコース、「公共社会」「人間関係」「現代文化」から自分の選んだテーマについて学ぶことができる。また、実際の授業では、フィールドワークを通して、その地域にどのように関わっているかを学ぶことができると、話されていた。
その後、後藤先生によるアドミッション・オフィス入試について、説明が行われた。そこではアドミッション・オフィス入試の流れの説明と模擬問題を使った解説がされた。
その後、後藤先生によるミニ講義が行われた。講義ではアマビエなどの妖怪信仰と先生のゼミ生の研究内容が紹介された。コロナ禍におけるアマビエ信仰の発端は妖怪掛け軸専門店の大蛇堂がTwitter(現:X)にアマビエの掛け軸を投稿したことだ。では何故アマビエ信仰が流行したのかというと、後藤先生は妖怪ブームによる地域社会の発展が根底にあることはもちろん、それ以外に未知の感染症による不安を少しでも和らげる効果、また、SNSが私たちの生活の情報発信の1つとして機能していることなどを挙げられていた。
また、先生のゼミ生の研究内容として、東京オリンピック、推し活などの研究内容が紹介された。
最後に、社会学が扱うテーマは政治や環境問題などだけでなく、スポーツやアイドルなど幅が広いので自分にあうテーマを学ぶことができる、とまとめられた。
学び紹介終了後に後藤先生にお話を伺った。「学び紹介は、興味深く熱心に聞いてもらえた。今回で社会学に興味を持ち、入学してくれたら、自分から進んで学んで行くための、手助けをして行きたい。」と話していた。
高校生インタビュー

学び紹介に参加していた福山獅堂さん(大阪偕星学園高校)にもお話を伺うことができた。「社会学が学びたいと思っている。学び紹介では、アイドルやスポーツなどの幅広いテーマがあることに驚いた。もし入学できたら世界のスポーツの文化を学んでいきたい。」と述べていた
桑原翔太(文学部歴史学科第1学年)
編集後記
次回のOCは、12月17日(日)、入試対策講座と同時に開催される。大谷大学新聞社は、今後も学内の情報発信に努めたい。