高大連携

参加型講座(社会学部・教育学部)

各学科の教員が、それぞれの専門分野・研究内容に関連した体験型の模擬授業を実施します。受講生は一方的に聴講するだけでなく、主体的に参加することが求められます。各担当教員の研究内容等につきましては、ページ下部の「関連リンク」をご参照ください。
また、掲載されている教員以外にも左メニューの「教員一覧」をご覧いただき、講師をご指定いただければ、日程調整等をいたします。
なお、授業等の都合により、ご希望の講師や出張講義を調整できない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

うわさと都市伝説の社会学

渡邊 拓也 准教授(現代社会学科)/【社会学・西洋史】

さまざまな情報が氾濫する現代社会では、自分自身で嘘と本当のことを見分けることが大切だと言われています。ところが根拠のないうわさ話に、どこか人を惹きつけ信じ込ませるような力があるのも事実です。うわさや都市伝説はどのようにして生まれ、広まっていくのでしょうか。社会学の古典的研究の一つであるE・モラン『オルレアンのうわさ』を手掛かりに、ディスカッションを通じて一緒に考えてみましょう。

現代社会のこころ ~情報技術からコミュニケーションを考える~

髙橋 真 准教授(現代社会学科)/【比較認知科学】

TwitterやSNSなどによる「炎上」や「いじめ」といった社会問題の原因は情報機器にあるのではありません。その原因は、人間本来のコミュニケーションとスマートフォンなどの情報機器でのコミュニケーションの違いにあります。iPad(大学側で準備します)などの情報機器を利用して、その違いを体感してもらいます。その上で、情報化社会といわれる現代社会の特徴や問題について、ディスカッションしてもらいます。

「お家がない」って、どういうこと?! ~貧困問題を考えよう~

中野 加奈子 准教授(コミュニティデザイン学科)/【社会福祉学(社会福祉援助技術論・貧困問題・医療福祉・生活史研究)】

みなさん、「ホームレス」という言葉を知っていますか。文字どおり「家がない」状態のことを表します。世界的には豊かな国だと言われる日本で、お金がなく住まいも失い、誰にも相談できずどこにも行くところがない、という人がいます。
どうしてこんなに困り果てる事態が生み出されるのか。映像資料や当事者の生活史を読み、問題の背景に迫ります。そして、グループワークをとおして、どのようにこの問題を解決できるのか、考えてみましょう。

高校生のための「ボランティア」入門

赤澤 清孝 准教授(コミュニティデザイン学科)/【地域政策学(まちづくり)】

突然ですが「ボランティア」って何でしょう?「いつでも誰でもできるもの」という人もいれば「人の暮らしや命に関わるので簡単に始めたり辞めたりできない」という人もいます。また「やりたい気持ちが大事」という人もいれば、「自己満足はいけない」という人もいます。いったい「ボランティア」とはどういうものなのでしょう。受講するみなさんと「ボランティア」のイメージを語り合い、その社会的な意味や意義を探っていきます。

三人寄れば文殊の知恵って、どんな知恵?

江森 英世 教授(教育学科 初等教育コース)/【数学教育学(数学的コミュニケーション論)】

誰かと話し合うと、一人では思いつかなかったアイデアが思い浮かぶことがあります。昔から私たちの国では、こうした現象を『三人寄れば文殊の知恵』と言って、協働での学びを大切にしてきました。本講座では、数学の問題を協働で解決する過程をとおして、主体的・対話的で深い学びを体験してもらいたいと思います。これまで疑問に思わなかったことをもう一度疑ってみることで、深く考えるとはどういうことかを一緒に考えてみましょう!

「楽しい!」が広がる豊かな世界 ~ものの性質を知る遊び~

冨岡 量秀 教授(教育学科 幼児教育コース)/【真宗学・真宗保育・幼児教育学】

保育の場には「楽しい!」が溢れています。それは先生が子どもの「楽しい!」と感じることから、子どもの豊かな育ちと学びにつながるさまざまなことを組み立てているからです。そこで受講生のみなさんとともに「子ども」になって、身近にあるさまざまなものを使って、いっしょに遊んでみたいと思います。これは保育の場で、よく行う「遊び」です。しかしその遊びがじつは「ものの性質を知る」具体的な学びにつながっていることを感じてみましょう。

自分自身を理解する ~心理テストと価値観を知る演習から~

安田 誠人 教授(教育学科 幼児教育コース)/【障がい児・障がい者福祉、特別支援教育】

教師や保育士など他者と関わることの多い仕事では、ストレスを感じることや対人関係に悩むことがどうしても多くなります。そこで今回の授業ではストレスチェックを用いて、ストレスに強いか弱いかを理解したり、ストレスへの対応方法を学習します。
また「物語」を読み、登場人物の発言や行動に対する自分自身の感情・気持ちから、自分と他者との価値観の共通点や相違点があることをディスカッションをとおして理解し、自分自身の考え方と他者の考え方を尊重することの大切さを学習します。