研究内容

 近代以降の社会で何が正常とみなされ、何が異常または逸脱とみなされてきたか、その歴史的トレンドの変遷について、薬物使用やこころの病を事例に研究をおこなってきました。「絶対に正しいもの」が見あたらなくなった現代社会で、人は何をよりどころに生きているのでしょうか。近年は社会的包摂・排除をテーマに、地域社会のつながりと「安心・安全」の問題を別角度から再描写できないかと研究を進めています。

ゼミ紹介

 社会的逸脱や社会問題を中心に、各自関心のあるテーマについて発表をおこなっていただきますが、討論をつうじて「常識的にはこう考えられているが、実際には別の隠れた要因が絡んでいるのではないか」といった(ジャーナリズムの視点とはまた違う)社会学的な考え方を身につけてほしいと思います。知識欲旺盛なみなさんの積極的な受講を期待しています。

主な担当授業科目

 フィールドワーク/社会学・文化人類学演習/社会調査実習/社会学演習

所属学会

 日本社会学会/関西社会学会/日本社会病理学会

経歴・活動歴

 1974年名古屋市生まれ。フランス国立社会科学高等研究院(EHESS-Paris)修了、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。ダブルディグリー[Ph.D/京都大学博士(文学)]。京都大学大学院文学研究科グローバルCOE研究員を経て、2015年大谷大学文学部講師に着任。2017年同大学准教授、現在に至る。

主要著書・論文

 
単著 『ドラッグの誕生ー一九世紀フランスの〈犯罪・狂気・病〉』(2019年、慶應義塾大学出版会)
共訳 『教えてデュベ先生、社会学はいったい何の役に立つのですか?』(2014年、新泉社)
共著 『せめぎ合う親密と公共—中間圏というアリーナ』(2017年、京都大学学術出版会)
論文 「モルヒネ中毒と法医学:フランスの事例(1880-1899)」
「医療化の周辺:ADHDの出現とその功罪」
「医薬品からドラッグへ:19世紀フランスにおける阿片」

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