受験生の方へ

大谷大学新聞社レポート
2023年8月5日6日オープンキャンパス

大谷大学新聞社からオープンキャンパスの取材記事が届きました!ぜひご覧ください。

盛夏のオープンキャンパス

 暑い日が続く中、8月5、6日の2日間に渡り、オープンキャンパス(以下、OC)が行われた。夏休み期間の開催ということもあり、両日ともに多くの高校生が大谷大学を訪れ、活気に満ちていた。
 大谷大学新聞社では、OCに参加した高校生の方に取材を行い、話を聞いた。

教育学部初等教育コース

講義を行う関口先生
講義を行う関口先生

 8月5日、4号館の4102教室で、関口敏美先生による学びの紹介が行われた。

 今回の紹介では、教育学部初等教育コースの学びを3名の2年生が実際に受けた授業を元に説明をした。まず、初等科教育法(理科)は、小学生が学ぶ理科の授業を実際に体験したり、どのように教えるかを考える授業である。例として、人体の学習について、実際に人体模型を使いながら関節や筋肉の付き方、動き方などの学びが挙げられていた。次に初等科教育法(算数)は、小学生に算数を教えるためにはどうするべきかを一人で考えたあと、複数人でディスカッションし、その後に、実際に黒板に書いて授業をするなどして、算数を教えるための基礎を学ぶ授業である。最後に実践体験活動演習(小)は、実際に学生ボランティアとして現場に行って、体験したことを発表する授業である。他の大学と異なり、1年生からボランティア活動として現場に参加できることが大谷大学の強みであると述べていた。こうした実体験を交えた教育学部初等教育コースの学びの紹介の後、アドミッション・オフィス入試についての説明があり、そのあと、3名の学生への質問時間となった。

 学び紹介終了後、関口先生にお話を伺った。「教育学部が普段、授業でよく利用する4号館で、学び紹介ができて嬉しかった。教員だけが話すのではなく、1年間大学で過ごした2年生の学生に説明してもらうことで、これまでの感想を交えた生の声を伝えられたので高校生にとってイメージしやすかったと思う。これからの授業においても、学生が主体になり様々なアイデアを出していけるようにし、枠組みを作りすぎず、みんなが思う存分力を出せるような授業づくりを心がけたい。」と述べられた。

 学び紹介に参加していた栗東高校3年の三浦輝来人さんに話を聞くことができた。
 小学校の教員になりたいので、初等教育コースがあるところに強く惹かれたこと、京都の中でも立地がよく通学しやすいことが、今回のオープンキャンパスに参加したきっかけという。学び紹介の中で、1年生からボランティア活動を通して子どもと触れ合えること、先生と気軽に話ができることがすごく良いと思ったそうだ。また、そのボランティア活動での体験談や感想を聞けて、学生生活が想像しやすくて分かりやすかったと述べられていた。また、教員を目指すにあたり、模擬授業などを自分ができるのかが不安だったが、基礎知識をしっかりと学べること、小人数クラスだからこそ、模擬授業を何度も練習できることなどを通して、色んなやり方で力をつけられるのだと分かり、自信を持つことができたと述べられた。また、もし、大谷大学に入学したら学力としての知識だけでなく、教えるための知識を学生ボランティアや模擬授業を通して学び、子どもたちの「なんで」を理解してわかりやすく教えられるような教員になりたいと述べられた。

取材担当
河合翔平(教育学部教育学科初等教育コース 第3学年)

おおたにキッズキャンパス

演奏会の様子
演奏会の様子

 同日、10:00~12:30まで、4・5号館にて、おおたにキッズキャンパスが行われた。本学の教育学部初等教育コースに所属するみらいの先生たちが実施するイベントで、今回の企画は3つのゼミによるものである。「音楽ランド」では、楽器の体験や、演奏会が行われた。子どもたちが実際に楽器に触れ、音を鳴らして演奏し、さらに物語と合わせて演奏するなど、音に溢れた時間を過ごして子どもたちはとても楽しそうだった。また、「手作りうちわを作ろう」では、子どもたち自身が真剣にうちわを作り、それを保護者に見せてとても喜んでいる姿が多く見られた。「チャレンジ!ストラックアウト」では、季節に合った特製パネルにボールを入れていくのが楽しく、何回も挑戦している子どももいた。また、景品として貰えるバルーンアートにも、とても喜んでいた。「だいすき!図画工作」では、「みんなでつくろう うみのせかい」と題して魚を作り、作った魚を釣る体験を行っていた。テーマに沿った作品を子ども自身が作るだけではなく、壁につくられた大きな海にその作品を貼ってみんなで1つの作品を作ったり、ものを流してそこで釣りをしたりするという動きも含めた活動をしていて、図画工作の楽しさを子どもたちも感じていた。各ゼミの特色が良く出た企画で、とても多くの子どもに参加してもらい大いに賑わった。

 そのうちの1つである「みんなでつくろう うみのせかい」の担当である池永先生に話を伺うことができた。「自分のゼミで行っている図工をメインに、作品作りだけでなく、その作品を使って釣りをしたり、大きな海に飾ったりしてとても楽しんでもらうことができた。3年生と4年生合同で行う初めての行事だったが、協力して企画運営ができてとても良かった。」と述べていた。

 おおたにキッズキャンパスのような、子どもたちに関わる機会が多いことも大谷大学教育学部初等教育コースの大きな特徴の一つであるといえる。

取材担当
河合翔平(教育学部教育学科初等教育コース 第3学年)

文学部文学科

講義を行う國中先生
講義を行う國中先生

 慶聞館のK202教室にて、佐藤愛弓先生と國中治先生による文学部文学科の学び紹介が行われた。

 はじめにアドミッション・オフィス入試についての説明が行われた。その後、大谷大学の文学科の特徴を次のように述べられた。文学科は書物と言葉のエキスパートを育成する学科である。また、大谷大学のある京都と文学作品は縁があるものが多いため、京都と関連して考えられること、交通網が充実しており足を伸ばして様々なゆかりの地へ行けること、という2つの面で文学を学びやすい場所であることを挙げられた。
 次にミニ講義が行われ、詩を読むときのポイントについて、日本の代表的な詩を例に挙げ話された。谷川俊太郎の「はな」を読んで、漢字を使わず、平仮名にすることで、異質化させているだけでなく、平仮名の意味も広がり流れがわかりやすいものになっていることなど、様々な詩の読み方が大学では大切になると述べられた。

 学び紹介終了後、佐藤先生と國中先生にお話を伺うことが出来た。
 國中先生は、「詩について話をしたミニ講義を通して、中学や高校での学びとの違いが伝わって欲しい。文学作品のジャンル的な変化と内容のズレがリンクしている。また、文語か口語かということよりも文字として、漢字混じりだけでなく、あえて平仮名のみにすることで見る人に新鮮さを与える工夫がある。また、辞書でその言葉の意味を引いて作ることもあれば、言葉の意味だけでない形や響きがあることを出すために音の近さで並べたものなどもある。こうした一見安直に見える中にもオリジナリティーを出している作品が数多くあることから、文学作品を考えていけるのではないか。また、これまで小説好きの人が多かったが、詩を読む楽しさも経験して詩を専門とした人が増えるように授業をしたい。」と述べられていた。
 佐藤先生は、「今回の学び紹介を通して、大谷大学の文学科に合うかを考えてもらうため、大学や学科の伝えたいことを伝られたので、自分でしっかり考えて受験していただきたい。」と述べられた。

 学び紹介終了後、三原東高等学校3年生の原田唯那さんに話を聞くことができた。大谷大学にある文藝塾に興味があり、オープンキャンパスに参加したという。大学が古典だけでなく様々な文学に強いことや、ミニ講義で行われた詩の紹介を受けて、中学や高校と比べて見方や考え方などが違っていて面白いと感じたそうだ。もし、大谷大学に入学したら、文藝塾などを通して詩や小説を作れる力をつけ、実際に小説を書いてみたいと述べていた。

取材担当
河合翔平(教育学部教育学科初等教育コース 第3学年)

文学部哲学科

講義を行う西尾先生
講義を行う西尾先生

 慶聞館のK203にて、西尾浩二先生による学び紹介が行われた。

 最初に、「哲学」とは、当たり前と思われていることを問い直し、根本から考える学問であり、身近な疑問が研究テーマになると話された。次に、古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスと、現代ドイツの哲学者であるニーチェの2人の友情論を読んで、友情について考えた。哲学科の学びについて、それを踏まえて再度説明された。最後に、アドミッション・オフィス入試についての説明をして学び紹介が終わった。

 終了後、西尾先生にお話を伺った。「今回、高校生の悩みによく挙げられる友達関係について客観的に見てもらうために、有名な哲学者の友情への考え方を伝えた。友情のあり方や友情の中にも種類があるということを知ってもらい、悩みの助けになればいいと思い、このテーマにした。最後に取ったアンケートを通して、来てくれた人たちにこのテーマを選んだ意図が伝わっていて良かった。これからも哲学科に来て良かったと思える授業をしていくことにつきる。」と述べていた。

取材に応じてくれた山本さん
取材に応じてくれた山本さん

 学び紹介終了後、富山国際大学付属高等学校3年生の山本晄生さんに話を伺うことができた。
 高校2年生の時にYouTubeで哲学関係の動画をみて、哲学に興味を持ち、好きだった京都にある大学の中で哲学科のある大谷大学に行ってみたいと思い参加された。アリストテレスは愛情に近いような関係の友情で、ニーチェはお互いに高め合う存在としてどこか遠く感じる関係という2人の考える友情の違いを詳しく知ることができた。有名な哲学者同士の異なる考え方を知ることができて哲学の面白さを感じることができたので、もし、入学したら、大谷大学の特色である、仏教と哲学を比べて考えつつ、西洋のことを学べる哲学・西洋思想コースに入って多角的な学びを得たいと述べていた。

 取材担当
河合翔平(教育学部教育学科初等教育コース 第3学年)

国際学部国際文化学科

講義を行うアマ先生
講義を行うアマ先生

 慶聞館2階のK205教室でアマミチヒロ先生による国際学部の学び紹介が行われた。
 国際学部国際文化学科では、グローバル社会において身の回りのグローバル化に対応する人物の育成を学科の特徴のひとつに挙げている。今回の学び紹介では、アメリカ文化と日本文化の比較をもとに、国際文化学科の紹介を行った。
 最初に、国際文化学科では各国の文化を学ぶにあたり、講義型の学習を通して各国の文化の大まかな部分を知り、実践研究を通して、特定の国の文化についてより深く学ぶと述べていた。さらに、English Workshop & Campでは、実際に京都市内にいる外国人に様々なテーマでインタビューする活動を行っていることを説明していた。その後、アドミッション・オフィス入試に関する説明もあった。
 次に、国際学部の在学生による大学生活や国際学部についての説明が行われた。その説明では、英語コミュニケーションコースの魅力を中心に取り上げられた。コースの定員は15名ほどで、1ヶ月間の海外研修といった実践型の学びを中心とした魅力的なコースと述べていた。
 在学生からの説明後、アマ先生によるミニ講義が行われた。講義では、アメリカ文化と日本文化の比較をするため、映画『Godzilla King of the Monsters』が紹介された。この映画は、日本で作られた映画『ゴジラ』をもとに、アメリカ向けに製作されたものである。実際にアメリカ版『ゴジラ』を観ると日本版『ゴジラ』と少し設定が異なっていた。日本版の『ゴジラ』は、今後も同じことが起こるのではないかという懸念が映画のエンディング部分に描写されていた。ハッピーエンドで終わるアメリカ映画と、その事態を深刻に受け止める日本映画のシーンを見比べて、アメリカ文化と日本文化の違いについて考えることができた。

 学び紹介終了後、アマ先生にお話を伺った。
 「今回の講義では、2種類のゴジラ映画を取り上げ、それぞれの文化を比較した。そうして、国際的なことを学び、それを通して「私(自分)」を知ってほしい。」と述べていた。

取材に応じてくれた桐野さん
取材に応じてくれた桐野さん

 学び紹介に参加していた桐野唯菜さん(京都成章高校3年)にもお話を伺うことができた。外国語を大学で学びたいと思っており、大谷大学の国際学部の学びが楽しそうという理由で参加したそうだ。留学だけでなく、フィールド・ワークなどで使える英語を学べることがとてもいいと思ったので、もし大谷大学に入学したら、英語を学びつつ、海外の文化の違いについて知りたいと述べていた。

  取材担当
河合翔平(教育学部教育学科初等教育コース 第3学年)

編集後記

 今回のOCは、2日間に渡って開催された。夏休み中の開催だったため、多くの高校生や保護者が大谷大学に訪れ、賑わいを見せた。
 次回は9月3日(日) に開催される。大谷大学新聞社では、今後も学内の情報を積極的に発信していきたい。 

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