受験生の方へ

2021年8月7・8日オープンキャンパス・大谷大学新聞社レポート

 大谷大学新聞社からオープンキャンパスの取材記事が届きました!ぜひご覧ください。
猛暑の中のオープンキャンパス(大谷大学新聞社 8月7・8日オープンキャンパス・レポート)
大谷大学新聞社 取材中の様子

猛暑日が続く中、8月7日(土)、8日(日)と、2日間にわたるオープンキャンパス(以下OC)が開催された。模擬授業などの通常イベントに加えて、学寮生活紹介コーナー、大学院イベントが行われており、多くの方が参加した。今回も、大谷大学新聞社は参加してくれた高校生たちに取材を行い、夢や魅力について語っていただいた。

遊びとリカちゃん人形

川北教授
川北教授

8月7日(土)、慶聞館2階K205教室では、教育学部教育学科幼児教育コースの川北典子教授による模擬授業が行われた。

模擬授業では、子供と遊びの関係性について講義された。遊びは自発的で主体的な活動であるため、大切なものであると定義されている。また子供は遊びを通して言葉や人との関わり方を学び、成長しながら行動の良し悪しを理解するため、二つのそうぞう力(想像・創造)を構築するためにも遊びは子供にとって必要不可欠なものであると話された。また、年々、公園などの子供の遊び場が少なくなってきていることについても話された。

そんな中、リカちゃん人形は、子供が遊ぶ“お人形”の代表である。リカちゃん人形は、「社会を先取りする」という考えから、顔付きやファッション、更には家族設定と細かな部分まで常に最先端を走っている。それが今もなお、たくさんの人に愛される秘密となっていると話されていた。

森田沙那海さん
森田沙那海さん

模擬授業終了後、京都芸大付属高等学校3年生の森田沙那海さんにお話を伺った。
保育士の母や、自身が通った保育園の先生などの影響を受けて、保育士を目指しているという彼女は、おもちゃとは一体何なのか、また、それがなぜ子供にとって大切なのかについて考えさせられる授業だったと話してくれた。
彼女は現在、保育所でアルバイトをしている。将来の夢に向かって既に歩き始めているのだ。インタビューにも笑顔でハキハキと答えてくれた彼女なら、子どもたちに好かれる保育士になれるだろう。

取材担当
宗圓 麻由(文学部哲学科 第3学年/京都府・京都翔英高校卒業)
平尾 友音(社会学部現代社会学科 第2学年/香川県・大手前高松高校卒業)

物語とその楽しみ方

文学科の模擬授業が始まりました
文学科の模擬授業が始まりました

8月8日(日)、慶聞館K202教室では、文学部文学科の泉谷瞬講師による模擬授業が行われた。
最初にAO入試の試験内容や、アドミッションポリシーについて説明がなされた。
その後の模擬授業では、高校の教材として広く利用されている、森鴎外の「舞姫」を取り扱った内容であった。あらすじと森鴎外の略歴は授業資料に掲載されており、初めて学ぶ参加者たちにもわかりやすく説明が行われた。

森鴎外の説明をする泉谷講師
森鴎外の説明をする泉谷講師

普段私たちは本を読む際、「何を伝えたいのか」、また「何を託しているのか」などの作者の意図について考えることがある。今回の模擬授業では、わかる情報を隠し「作中の人物の移動」という観点から読む方法を語られた。登場人物の心理や内面描写には関心を向けず、登場人物の働き(機能)に注目することによって、物語の普遍的な構造を分析するという考え方である。作者の意図に絶対の正解はなく、人それぞれ多様な分析や解釈が行われる。泉谷講師は、文学研究とはその多様な分析と解釈の方法を学び、自らが積極的に作品の新たな価値を発掘していく作業だと話されていた。参加された方にとって、今後の本の見方が変わる内容であっただろう。

インタビューを受けてくれたK.S君
インタビューを受けてくれたK.S君

模擬授業終了後、日本航空学園3年生のK.S君にお話を伺うことができた。本を読むことが好きで、小説の一味違った読み方に興味を持って今回参加してくれたそうだ。模擬授業も面白く、興味深かったと話してくれた。また、大学入学後は京都の書店巡りがしたいと言っていた。彼が希望に合った進路を選び、様々な本に触れ、お気に入りの書店を見つけるなどして、充実した大学生活が過ごせることを願う。

取材担当
宗圓 麻由(文学部哲学科 第3学年/京都府・京都翔英高校卒業)

犯人は決して逮捕されない?

8月8日(日)、慶聞館K102教室では、「犯人は決して逮捕されません」という興味深いテーマで、社会学部現代社会学科の脇中洋教授による模擬授業が行われた。
脇中教授
脇中教授

講義は犯罪に関する実情を楽しく学べるようにクイズを盛り込んだ内容となっていた。また「社会内処分」などの難しいキーワードは、受講生に理解しやすいよう補足を入れて説明された。現在の日本では、真犯人を逃がさないようにすることよりも、罪のない人を捕まえる冤罪が起こらないようにすることの方が大切だとされているそうだ。受講生たちは、メモをとりながら一所懸命に講義を聞いていた。

模擬授業終了後に、大阪の大谷高等学校1年生の松若美桜さんにお話を伺うことができた。
インタビューを受けてくれた松若美桜さん
インタビューを受けてくれた松若美桜さん

彼女は、高校で学ぶ現代社会の授業に興味を持って、現代社会学科の模擬授業を受講したそうだ。法律と現実の違いを知ることができ、面白かったと話してくれた。また、大学の建物が綺麗で、学生スタッフも話しかけやすい人ばかりだったとも語ってくれた。
1年生の彼女は、まだ将来の夢が決まっていないそうだ。しかし、1年生からOCに参加する彼女ならやりたいことを見つけ、それに沿った進路に進むことができるだろう。

取材担当
平尾 友音(社会学部現代社会学科 第2学年/香川県・大手前高松高校卒業)

学生寮の秘密

学寮コーナー 入り口
学寮コーナー 入り口
8月8日(日)、慶聞館K210教室には学寮生活紹介コーナーが設けられていた。高校生やその保護者が寮生に質問できる場もあり、大変賑わっていた。
また、学寮長の箕浦暁雄教授による学寮生活ガイダンスも行われていた。
学寮長の箕浦教授
学寮長の箕浦教授

学寮の在寮期間は一年間と決まっており、男子学生は貫練学寮、女子学生は自灯学寮に入寮する。実家から離れての暮らすことに抵抗があったとしても、学寮には学寮長、寮監、残留委員(第二学年の先輩)がいるため、安心して寮生活が送ることが出来る。大谷大学の学寮は、仏教精神に基づいて学びながら生活する教育寮である。そのため、学寮では、毎日勤行をおこなっている。寮監や残留委員の方が優しく教えてくれるため、初めてでも安心である。

取材担当
宗圓 麻由(文学部哲学科 第3学年/京都府・京都翔英高校卒業)
平尾 友音(社会学部現代社会学科 第2学年/香川県・大手前高松高校卒業)

お初に、ようこそ大学院

8月8日(日)慶聞館K207教室にて、村山保史教授によるOC初の大学院説明が行われた。
大学院説明会
大学院説明会

大谷大学大学院は、今年度まで「文学研究科」という名称だったが、来年度からは「人文学研究科」に変更する。学部生向けの内容ではあったが、高校生の参加も歓迎されていた。
授業は少人数で行われるため、ゆっくりと学ぶことができる環境が整っている。また他大学の学生と一緒に学ぶ合同授業もあり、様々な講義を受けることも可能で、自由度の高い学びを行えることもわかった。

また、慶聞館ミナイール・プラザにて、大学院相談ブースも設置し、大学院への進学に興味のある参加者が相談にきていた。

大学院説明個別相談ブース
大学院説明個別相談ブース
取材担当
吉村 和滋(文学部哲学科 第3学年/大阪府・北かわち皐が丘高校卒業)

編集後記

2日間、猛暑日の中で行われたOCは無事終わりを迎えた。両日共沢山の高校生、また保護者が訪れ大いに賑わいを見せた。模擬授業や説明会で何かしらの刺激を受け、参加者たちにとって少しでも考えるきっかけになれば嬉しい限りである。
次回のOCは8月29日(日)開催予定とされている。我々大谷大学新聞社も最後まで気を抜かずに精進していきたいと考えている。

大谷大学の「今」を発信する。

大谷大学新聞社