受験生の方へ

2021年6月6日オープンキャンパス・大谷大学新聞社レポート

 大谷大学新聞社からオープンキャンパスの取材記事が届きました!ぜひご覧ください。
2021年夏のオープンキャンパスが始動!(大谷大学新聞社 6月6日オープンキャンパス・レポート)
大谷大学新聞社 取材中の様子

6月6日(日)、刻々と迫る夏を目前にして、2021年度初めてのオープンキャンパス(以下、OC)が開催された。新型コロナウイルス感染症の対策を徹底した上で進行したOCでは、大学説明会をはじめ、模擬授業や対面での個別相談ブースなど、さまざまなイベントが行われた。また、約2年ぶりに学生イベントも行われ、緊張感と盛況さが共存するOCとなった。
大谷大学新聞社も、2年ぶりに高校生への取材を行うことができた。自分の将来を掴むべく、真剣にOCに望む高校生の姿をご覧いただきたい。

仏教における理想の人生

仏教学科模擬授業の様子
仏教学科模擬授業の様子

慶聞館2階K212教室にて、「仏教が目指す人間像」をテーマに、仏教学科の模擬授業が行われた。
「仏教」というと、堅苦しいイメージをもちやすいが、釆睪晃教授は理解しやすく、なおかつ興味を持ちやすい内容で講義をされた。仏教がめざしているものは、「常識に囚われず新しい価値観を提示すること」であると説明され、釈尊の価値観や人間観、世界観についても述べられた。参加した高校生も自分の人生を新たな視点から考える良い機会となったのではないだろうか。

 取材担当
宗圓 麻由(文学部哲学科 第3学年/京都府・京都翔英高校卒業)
吉村 和滋(文学部哲学科 第3学年/大阪府・北かわち皐が丘高校卒業)

国際学部での学び

国際学部説明の様子
国際学部説明の様子

慶聞館1階K101教室にて、今年度からスタートした国際学部についての学部説明と模擬授業が行われた。学部説明では、国際学部長藤田義孝教授より説明が行われ、はじめにコースに関する紹介がなされた。国際文化学科には、英語コミュニケーションコース、欧米文化コース、アジア文化コースという3つのコースがあり、第2学年から選択が可能である。
なかでも英語コミュニケーションコースは、約1ヶ月の海外英語研修(カナダを予定)が必修となっており、海外での経験を積むことができるカリキュラムになっている。

模擬授業をされる喜多教授
模擬授業をされる喜多教授

続いて、喜多恵美子教授による模擬授業が行われた。
안녕하세요?(こんにちは)という挨拶をきっかけに、韓国・朝鮮語の発音の仕方に関する授業が展開され、K-POPアイドルの動画を用いて、口の動かし方でどのように発音が変わるのか紹介された。
さらに、ハングルの成り立ちや歴史も学ぶことができ、ハングルを初めて学ぶ人でも理解しやすい内容であった。

模擬授業後に滋賀県立虎姫高等学校の3年生K.Nさんに話を聞くことができた。中学2年生の時にK-POPを好きになり、好きなアイドルが話している言葉や、韓国ドラマの内容を、理解できるようになりたいと思い、模擬授業を受けたそうだ。韓国語は参考書を使って勉強していたとのことだが、発音が独学だと難しかったという。しかし、それが模擬授業を受けて理解できたと語ってくれた。新型コロナウイルス感染症の影響で現時点では難しいが、いつか友だちと一緒に海外旅行に行きたいと述べてくれた。彼女が大学生活を始めるころには、新型コロナウイルス感染症も収束し、楽しいキャンパスライフを送れるよう願いたい。

取材担当
宗圓 麻由(文学部哲学科 第3学年/京都府・京都翔英高校卒業)
吉村 和滋(文学部哲学科 第3学年/大阪府・北かわち皐が丘高校卒業)

想像力を引き出す保育

ペーパークラフトを実演する塩見教授
ペーパークラフトを実演する塩見教授

慶聞館2階K205教室にて、教育学部教育学科幼児教育コースの模擬授業が、塩見知利教授により行われた。新型コロナウイルス感染症対策のため席を一つずつ開けての講義となったが、教室の席はほぼ満席となるなど、多くの方々にご参加いただいた。

参加者との対話を通じて講義が行われる
参加者との対話を通じて講義が行われる

模擬授業は、塩見教授によるペーパークラフトの実演からスタートした。真っ白な紙があっという間に、翼が動く鳥へと変わった時には教室中で「おおっ」というどよめきがあがり、高校生も保護者の方も、序盤から大変引きこまれた様子であった。

今回の講義内容は、「いかに子どもたちの想像力を引き出すか」という点にポイントがあてられた。線などを紙に一切描かずにペーパークラフトを作ってそれを子どもたちに見せる、ここに幼児教育の上で大切な視点があるという。線があるだけで、子どもたちは紙から何ができるかを理解してしまい、興味と集中が薄れてしまうのだ。何もない真っ白な紙から鳥が生まれるということが大事なのだそうだ。
最初は図工が苦手で、真っ白な紙から何かを生み出すことなんてできないと思う人もいるかもしれない。しかし、幼児教育コースではそういった技術をじっくりと学ぶことができると塩見教授は語っていた。

模擬授業の後、参加していた高校生とその保護者の方にお話を伺った。北海道から足を運んでくれたという柴田花歩さんは、北海道登別明日中等教育学校に通っているという。現時点では具体的な志望校は決まっていないそうだが、関西圏の大学に通うことを考えていると話してくれた。模擬授業の感想を聞くと、彼女は、大変輝いた表情で「楽しかった」と語ってくれた。彼女は、これまで幼い子どもたちと関わる機会は多かったが、子どもたちの心理について学ぶ機会はなかったという。今回の模擬授業では、実技を交えつつ「子どもたちがどう思うか、何を考えているのか」について解説されており、それが新鮮で面白かったと述べていた。
彼女が大学へ進学した暁には、理論と実践の両面から保育を学び、子どもたちの想像力を引き出せる素敵な先生になってくれるのではないだろうか。

取材担当
齊城 諄美(社会学部現代社会学科 第3学年/京都府・京都教育大学附属高校卒業)

「人間学」Be Real −寄りそう知性−

慶聞館2階K213教室では、上野牧生講師による「人間学」の模擬授業が行われた。上野講師は、大谷大学の願いを、「Be Real-寄りそう知性-」というタグラインに基づいて紹介された。「Real」という言葉にこめられた意味をはじめ、自分や社会のことを批判的かつ内省的に観察する重要性や、本当の意味での「寄りそう」とはどういうことなのかなどを説明された。

上野講師による模擬授業の様子
上野講師による模擬授業の様子

さらに、上野講師は現在の新型コロナウイルス感染症の影響下にある社会において、「ストレスのはけ口を探し、他人を批判する人」が多いのではないかということについて触れられ、「全員が社会的課題の担い手である」という視点に立って、ともに生きていく大切さを述べられた。参加された方はメモを取るなど、上野講師の話に熱心に耳を傾けている様子だった。

インタビューを受けてくれた加賀爪彩凪さん
インタビューを受けてくれた加賀爪彩凪さん

模擬授業終了後、近江兄弟社高等学校3年生の加賀爪彩凪さんにお話を伺った。
大学HPに掲載されている内容よりも詳しい説明を聞くことができ、またわかりやすくて良かったと話してくれた。さまざまな大学のオープンキャンパスに参加しているそうだが、キャンパス内も綺麗で、大谷大学に良い印象をもってくれたようだった。意欲的にオープンキャンパスに参加している彼女ならきっと、素敵な大学生活を送ることができるだろう。

取材担当
木村 匠(文学部哲学科 第4学年/京都府・城陽高校卒業)
平尾 友音(社会学部現代社会学科 第2学年/香川県・大手前高松高校卒業)

編集後記

今年度初めてとなる今回のOCでは、多くの高校生と保護者の方が訪れ、賑わいのあるものとなった。大谷大学新聞社では、新型コロナウイルス感染症の影響から昨年度は取材を見送っていたが、一心に未来を見据える高校生の姿は、月日がどれだけ経とうとも変わらず輝いていた。次のOCは7月11日(日)に開催される予定だ。真剣に自分の将来について考える高校生の一助となれるよう、大谷大学新聞社は今後も面白くわかりやすい情報を発信していきたい。

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大谷大学新聞社