地域連携

まちの居場所

プロジェクト概要

まちの居場所づくりプロジェクトでは地域の社会福祉施設の皆さんと協働しながら、地域の居場所づくりを進めています。いま地域福祉実践の場面では、「地域共生社会」がひとつのキーワードとなっています。そして、多様な背景を持つ人々が関係を紡ぐ「居場所」づくりも盛んに取り組まれています。ここで目指されるのは地域に暮らす誰もが、ともにケアしあいながら、気づかいあいながら生きる社会です。

どのような状況にあっても、住みなれた地域で、自分らしく暮らし続けるためには、保健、医療、介護のサービスだけではなく「居場所」や「つながり」の活動が必要となるのではないかと考えます。そしてこれは誰か特別な人に限ったことではなく、子どもも大人も、障害のある人も、ない人も、地域に暮らすすべての人にとって「あったらいいな」と言える場所・活動なのではないでしょうか。
そこで、このプロジェクトでは、住民団体や地域を支える専門機関、大学とが連携をして、学区で暮らす誰もが参加できる「場」と「活動」をつくり、地域やまちづくりに貢献することを目指しています。この活動を通じて、地域で今後さらに大切となってくると考えられる「人と人とのつながり」や、さまざまな立場におかれた人の「居場所」の今日的なあり方について実践を通じて考えていきたいと思っています。

2021年度 活動報告

2021年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、活動の形態を試行錯誤しながら、社会福祉法人七野会の皆さん、京都市北区金閣学区の皆さんと一緒に「原谷の子どもカフェ」事業に取り組みました。これは、金閣学区原谷地区で毎月第1水曜日に行われている子ども食堂プロジェクトです。日頃は高齢者への福祉サービスを提供する七野会が子どもカフェの場を提供し、障害者就労支援事業に取り組むカフェレストラン「ソラシド」と地域の金閣福祉会の皆さんが食事を提供し運営されています。コロナ前は、子どもたちと一緒に宿題をやったり、レクリエーションに取り組んだり、季節を感じる食事をともにしたりしながら、地域の「居場所」がどのような人によって、どのようなプロセスで作られていくのかを学んでいました。長引くコロナ禍の影響を受け、これまで通りとはいきませんが、食事の提供をフードパントリー活動に変更したり、動線の確保を工夫したり、人と人との接触を減らしながらもお互いに交流できる方法を模索しています。新型コロナの状況はまだまだ先が見通せませんが、引き続きコロナを経験した私たちの考えるまちの居場所のあり方を考えていきたいと思います。

PROFILEプロフィール