採用情報

先輩職員の声

学生支援部 学生支援課(2010年入職)

学生も教職員も主体的に学び行動する それこそが大谷大学らしさ

── “自己の信念の確立”という理念との出会い
 世間知らずで社会的なマナーも分かっていなかった学生時代の私。そんな私を、なんとか一人前の社会人として世の中に送り出してくれたのは、出身大学の教職員の方々でした。そんな自身の経験が、大学事務職員という仕事に興味を持つきっかけでした。学生にとって挑戦と失敗が許される、社会に出る前の最後の教育の場である大学で、今度は自分が大学事務職員として彼らをサポートしたいと考えました。
 いろいろな大学について調べていく中で、共感し感銘を受けたのが、本学の建学の理念でもある初代学長清沢満之先生の「開校の辞」にある “自己の信念の確立”という言葉です。自身が感じていた、大学という場のあるべき姿がまさにこの言葉に表されていると感じました。

── 大学祭の準備を通じて学生の成長を実感
 2010年に本学に入職し教育研究支援課、真宗総合研究所を経て、2016年からは学生支援課で主に奨学金業務や学園祭業務などに携わっています。コロナ禍によって、学生支援課の業務もずいぶん様変わりしました。特にコロナ禍による家計急変が原因で経済的困窮状態にある学生も多く、奨学金に関する相談は以前よりも大幅に増えました。学生支援課の業務は、奨学金に限らず様々な業務において、学生たちから家庭や経済的な事情で辛い思いをしている話などを聞くことも少なからずあります。そんな時には、学生のメンタルケアを行う学生相談室や保健室などとも連携しながら、学生一人ひとりに寄りそったサポートを心がけています。
 学園祭に関してもコロナ禍の影響は大きいです。2021年度においては、学生スタッフ間の引継ぎが充分にできていない中で学生たちは準備を進めなければならず、学生支援課でそのサポートを行いました。ただ、私たちが手取り足取り指示するのではなく、あくまでも学生たちが主体的・自立的に行動できるようにアドバイスすることを心掛けました。最初の頃は、不慣れなことに戸惑っている学生たちも多かったですが、数カ月間の準備期間を経て立派に自分の役割を果たせるようになりました。彼らの成長が手に取るように実感できるのが、この仕事のやりがいのひとつです。

── 主体的に考え、行動することの大切さ
 今は、チームリーダーとしてチームを監督する立場に就いています。若手職員に対しては、「どうしたらいいですか?」という指示を仰ぐような相談の仕方はしないように指導しています。学園祭の学生スタッフに対しても同じなのですが、本学グランドビジョンにも示している通り、物事に対して主体的に考え・行動することが、大谷大学の一員としての基本姿勢だと考えているからです。私自身、入職して最初の配属先の上司から、「まずは自分で考え、積極的に相談と提案をしながら取り組んでいきなさい」という指導を受けたことが、今の自分のベースとなっています。
 大学事務職員という仕事は、法制度や行政の方針、あるいは学内外からの声など、さまざまなことに対応する必要があります。それを受けてから後手後手に動くのと、主体的にキャッチして動くのでは大きな開きがあります。そのためにも、知識やノウハウを積極的にインプットする必要がありますし、それを活かして主体的にどんどん提案・改善していくアウトプットも重要です。私自身、入職してからさまざまな企画を提案し実現してきましたが、今後もまた新たなアウトプットにチャレンジしていきたいと考えています。

<ここがポイント>
情報化社会がますます加速し、AIを駆使した新たな社会が実現したとしても、中心にあるのは「人」です。人間性の教育に重きを置き、「人間学」という必須科目もある本学には、時代がどれだけ変わってもブレることのない確かな軸があると思います。