気づきの瞬間があるから
勉強はおもしろい
入学以来、私は自分の興味をとことん深めていける歴史学科の学びの環境を心から楽しんでいます。「くずし字」で書かれた古文書を読み、その時代に生きていた人たちの生活の様子や価値観、社会の出来事などを考察していきます。仮説を立てて検証するような授業では、自分の考えを言語化して発表したり、他の学生や先生と話し合ったりする場面も多くあります。歴史学科の学びに唯一解というものは存在せず、さまざまな材料やヒントをもとに真相に近づき、説得力のある解を導き出すことが学びだと実感しています。その学びの中で、自然と「自分と人の考えは違って当たり前。どこが違う部分なのか、共通点があるとしたら何だろう」と、他人との違いをポジティブに受け入れられるようにもなりました。
博物館学芸員資格取得をめざす学びの集大成ともいえる4年次の「実習生展」では、2チームに分かれて企画・展示・ガイドをすべて自分たちで行いました。「テーマにふさわしい史料は何か」、「どのように展示・解説をすれば来館者の興味をさらに引くことができるか」など、チームメンバー間で何度も議論を交わし、実務に近い経験ができたのはこれ以上ないくらいにおもしろく、良い思い出です。
すべての学部が1つのキャンパスに集まる大谷大学の利点を生かし、私は他学部の授業も積極的に受講してきました。たとえば「日本ポップカルチャー論」という国際学部の授業は、自分の専門にも関連する現代日本の文化を、歴史学科とは異なるアプローチで学ぶことができて新鮮でしたね。視野を広げて学ぶ大切さにも気づきました。


