Students'Voices
学生インタビュー2025年度#05

更新日:2025年12月19日

河口 紗椰さん

日本史を探求する楽しさ。人生の転機になった大谷大学への進学

文学部 歴史学科 第4学年

河口 紗椰 さん

「大谷大学に入学したから、今の自分の姿に到達できたのだと思います」と語る文学部 歴史学科4年の河口紗椰さん。大谷大学の女子学生が集まるシェアハウス(女性専用物件「プラサーダOtani」)で暮らしながら日本史を意欲的に学ぶ毎日の中で、彼女に起きた「変化」とは?

※記事に記載している情報は、取材当時(2025年9月)のものです。

Students'Voices
学生インタビュー2025年度#05

更新日:2025年12月19日

文学部
歴史学科 第4学年

河口 紗椰 さん

日本史を探求する楽しさ。人生の転機になった大谷大学への進学

「大谷大学に入学したから、今の自分の姿に到達できたのだと思います」と語る文学部 歴史学科4年の河口紗椰さん。大谷大学の女子学生が集まるシェアハウス(女性専用物件「プラサーダOtani」)で暮らしながら日本史を意欲的に学ぶ毎日の中で、彼女に起きた「変化」とは?

※記事に記載している情報は、取材当時(2025年9月)のものです。

大谷大学博物館受付

入学の決め手は学内に併設の博物館
理想的な学びの環境を求めて

私が大学を選ぶにあたって重視したのは、学びの内容とキャンパスの雰囲気です。大好きな日本の歴史や文化についてじっくりと探究し、博物館学芸員の資格取得をめざしたいと考えていました。条件に合致する候補のなかで、最も惹かれたのが大谷大学の歴史学科です。大学の敷地内に博物館があり、日本史の教科書にも登場するような貴重な史料にふれながら4年間学べることを想像したら、ワクワクが止まりませんでした。オープンキャンパスでお会いした先生や先輩がみんな話しやすくて、楽しい時間を過ごせたことも後押しになりましたね。「共通の興味・関心を持つ人同士はこんなに早く打ち解けられるんだ!」と、すごくうれしかったことを覚えています。

私は和歌山県出身なので、大学進学を機に親元を離れて一人暮らしを始めました。大谷大学の女子学生が集まるシェアハウス(女性専用物件「プラサーダOtani」)を選んだ理由は、ちょっとしたことでも先輩たちに質問や相談ができて安心だなと思ったからです。私は中学時代に学校に通うことができず、高校は定時制課程に進んだこともあって、大学生活のことを聞ける人が周りにあまりいませんでした。その意味でも一緒に暮らす先輩たちには本当に助けていただきましたし、自分の中で課題に感じていたコミュニケーション力を養う良い機会になったのは間違いありません。今振り返っても、「大学生活」という新たな一歩をシェアハウスでスタートさせて本当に良かったと思っています。

博物館での様子
実習生展の準備の様子
実習生展の準備の様子

気づきの瞬間があるから
勉強はおもしろい

入学以来、私は自分の興味をとことん深めていける歴史学科の学びの環境を心から楽しんでいます。「くずし字」で書かれた古文書を読み、その時代に生きていた人たちの生活の様子や価値観、社会の出来事などを考察していきます。仮説を立てて検証するような授業では、自分の考えを言語化して発表したり、他の学生や先生と話し合ったりする場面も多くあります。歴史学科の学びに唯一解というものは存在せず、さまざまな材料やヒントをもとに真相に近づき、説得力のある解を導き出すことが学びだと実感しています。その学びの中で、自然と「自分と人の考えは違って当たり前。どこが違う部分なのか、共通点があるとしたら何だろう」と、他人との違いをポジティブに受け入れられるようにもなりました。

博物館学芸員資格取得をめざす学びの集大成ともいえる4年次の「実習生展」では、2チームに分かれて企画・展示・ガイドをすべて自分たちで行いました。「テーマにふさわしい史料は何か」、「どのように展示・解説をすれば来館者の興味をさらに引くことができるか」など、チームメンバー間で何度も議論を交わし、実務に近い経験ができたのはこれ以上ないくらいにおもしろく、良い思い出です。

すべての学部が1つのキャンパスに集まる大谷大学の利点を生かし、私は他学部の授業も積極的に受講してきました。たとえば「日本ポップカルチャー論」という国際学部の授業は、自分の専門にも関連する現代日本の文化を、歴史学科とは異なるアプローチで学ぶことができて新鮮でしたね。視野を広げて学ぶ大切さにも気づきました。

ある日の学内でのスケジュール

  • 2限目(10:40〜12:10)
    図書館で卒業研究のための文献調査
  • 3限目(13:00〜14:30)
    ゼミの担当教員に実習生展について相談
  • 4限目(14:40〜16:10)
    授業(ゼミ)
  • 5限目(16:20〜17:50)
    実習生展示の準備(解説パネルの作成など)
勉強中の様子

心がオープンになっていき
新しいことに挑戦できる自分に

今、私がとても充実した大学生活を過ごせているのは、いつも近くで寄りそい、新たな視点を授けてくださる先生方だけでなく、個性豊かな仲間たちのおかげでもあります。少人数制クラスで共に切磋琢磨し、キャンパスの外でも交流を持つなかで、高校時代まで無意識のうちに作っていた殻を破り、心がオープンになっていく感覚を味わいました。知らないから、やったことがないからと臆せず、新しいことに挑戦しようと思えるようになったのも、自分のなかの大きな変化です。
挑戦の1つとして、今年度のシェアハウスのリーダーを務めています。およそ30名の谷大生が楽しく快適に暮らせるように一人ひとりとコミュニケーションを取ったり、親睦イベントを企画したりするのが主な役割なのですが、リーダーシップを学び実践するチャンスになると思い、立候補しました。

現在は学芸員の採用試験に挑戦しています。学生生活で最も学びを深めてきた分野でもあるため、合格すれば学芸員としての道も考えています。一方で、周囲の方や顧客と議論を交わしながら、業務を進めるという点でIT企業への就職も選択肢の1つとして考えています。気になっている企業では、プログラミング未経験からでもシステムエンジニアをめざせるスキルアップ支援の体制に魅力を感じています。
学芸員として専門性を深める未来も、ITという新しい分野に挑戦する未来も、どちらも自分にとって魅力的な将来像です。迷いながらも、大谷大学で身につけた「自ら学ぶ姿勢」を大切に、どちらの道に進んでも前向きに成長していきたいと思います。

キャンパス内のお気に入りスポット

国の登録有形文化財に指定されている尋源館(じんげんかん)は、
赤レンガと花崗岩の白いラインが特徴の洋風建築で、館内の意匠にもルネサンス様式が多く取り入れられています。
この場所で日本の近代史に思いを馳せる時間は、大谷大学で学ぶ醍醐味の1つだと思います。

大谷大学館内

後輩のみなさんへ

長い伝統を持つ大谷大学の歴史学科に対して堅いイメージを持つ人もいるかもしれません。でも、実際は先生も学生もおもしろい人が多く、和やかな雰囲気の中で、みんな自由に学びたいことを追究しています。少人数制で手厚いサポートを受けながら歴史学の勉強がしたい方はぜひ、大谷大学の歴史学科を訪ねてみてください。

河口 紗椰さん

プロフィール

文学部 歴史学科 第4学年

河口 紗椰 さん

和歌山県・和歌山県立きのくに青雲高校卒

刀剣を擬人化したキャラクターが登場するゲームがきっかけで、日本史に更に関心を持つ。キャンパス内に博物館を有し、日本史研究に関する史料が豊富な大谷大学 歴史学科の環境に惹かれ、公募制推薦入試を経て入学した。現在は、毎年秋に大谷大学博物館で開催される「実習生展」に向け、準備を進めている。